大前神社

日本一のえびす様として人気「大前神社」
「日本一のえびす様」で知られる大前神社は、栃木県真岡市東郷に鎮座しています。1500年以上もの歴史を誇り、平安時代にまとめられた延喜式神名帳に記載されている名社です。

大前神社のご祭神は「二福神」と称される、だいこく様とえびす様が祀られています。縁結び・開運招福・金運招福のご神徳があり、パワースポットとして人気です。

大前神社は豊かな社叢に守られ、境内のすぐ東側には五行川が流れ、川と平行して表参道が真っ直ぐ社殿まで続いています。川風の涼やかさや、川のせせらぎ・鳥のさえずりなどが聞こえる、爽やかな心地よいご神域となっています。

大前神社の朱色が映える本殿・拝殿には、豊かな極彩色の華麗な彫刻が見られ、平成30年に国の重要文化財に指定されました。

また、三の鳥居となる両部鳥居の左手には、若宮社の大前恵比寿神社が鎮座し、日本一のえびす様が笑顔で参拝者を迎え入れて下さります。その優しい笑顔は、訪れた人々に伝染していくことでしょう。

境内には、お水取りが出来る「鶴の泉」・銭洗いの「五行福銭水」などをはじめ、末社には良縁結びの大物主大國魂神社や、バイク祈願で有名な足尾山神社など、パワースポットが点在しています。「二福神」が鎮まる大前神社は、パワーに溢れています。 


大前神社の特徴
大前神社には、1500年以上もの長い歴史があるとされています。古い記録では奈良時代の767年に社殿を再建したとあります。

そのため、それ以前からの歴史があることが分かります。平安時代905年には延喜式式内社に選上され、927年には朝廷より祈年祭に幣帛を賜りました。

また、当時の有名な武将・平将門(たいらのまさかど)は、大前神社で戦勝祈願をしていたそうです。

戦国時代には宇都宮氏の武士団であった、紀清両党の芳賀氏により大前神社は崇敬されました。1577年に芳賀高継(たかつぐ)氏により、大前神社の本殿が再建されています。

1588年に平家物語12冊が神前に奉納され、古写本は「大前神社本」と呼ばれ、現在は6冊目が欠け11冊のみ残されています。

江戸時代1688年には、拝殿が再建されています。1707年に本殿の全面改修が行われました。この大改修の際、棟梁・藤田孫平治の下で、彫刻師・島村円哲らの名工により、彫刻と彩色が施されました。1802年に朱色の両部鳥居が造営され、拝殿の改修も行われています。

1825年には、神楽殿が造営されました。大前神社のこれらの社殿は今も現存し、本殿・拝殿・両部鳥居は、平成30年に国の重要文化財に指定されています。

そして、大前神社は二宮尊徳(にのみやそんとく)との由縁もあります。二宮尊徳は大前神社のみそぎ所に籠もり、神社東側を流れる五行川の大前堰を1827年に改修しました。二宮尊徳は、この大前神社で大事業の成功を祈願したと伝えられています。大前堰は「二宮堰」とも呼ばれています。

古くから大前神社では、鯉が神使とされ、社殿にも鯉の彫刻・天井画が見られます。そのため日本一のえびす様は、右手に釣り竿・左手に鯛ではなく鯉を抱えています。境内横を流れる五行川で、今まさに鯉を釣りあげたかのように、えびす顔と呼ばれる円満な福相で五行川の方を向いています。

えびす様は、河川海洋の守護神で、漁業安全・大漁豊漁・商売繁盛・家業繁栄などのご利益で知られています。また、えびす様は、だいこく様の御子神でもあります。 

だいこく様は、神話「因幡の白兎」で知られる心優しい神様です。因幡の白兎から、だいこく様は、医療の神・健康の神とされています。

だいこく様は背中に大きな袋を背負っておられますが、国土経営のための「もの種」を沢山詰めていたそうです。国内の農業・産業・生活・文化の種が、だいこく様によって配られました。

さらに、大きな袋は人々の苦労を背負うための袋とも言われています。右手の打ち出の小槌で、怠け心・弱い心を打ち払い、祈ることで人の積み重なった苦や労を、大きな袋に吸い取りため込んでくださるそうです。悪しき人を正しい方へと導く神であり、何より縁結びの神として有名です。

「二福神」が祀られた大前神社は、爽やかで優しい空気に包まれ、訪れた人々に多くのご利益を授けてくださることでしょう。 


大前神社のご祭神
ご祭神 
だいこく様 大国主命(おおくにぬしのみこと)
えびす様  事代主神(ことしろぬしのかみ)
 

大前神社のご利益
大前神社は、開運招福・健康・病気平癒・縁結び・五穀豊穣・厄除け・災難除け・家内安全・産業発展・漁業安全・商売繁盛・家業繁栄など、様々なご利益があります。

授与品には、本殿の脇障子の彫刻にある鳳凰と鸞(らん)をあしらった「吉兆守」、二福神がデザインされた金運開運の「幸運守」、神使の鯉をかたどった「しあわせこい守」など、縁起のよいお守りが揃っています。
 

大前神社のどこが見どころか?
大前神社は、早春の寒紅梅をはじめ、春の桜や初夏の新緑、秋の紅葉など、季節ごとの風情を楽しむことができます。荘厳な社殿は国の重要文化財であり、華やかな彫刻は見応えがあります。

また、「幸せ参道」と呼ばれる、社殿を囲むように末社10社が並ぶ小径もあります。そして、日本一のえびす様像の下には、大前恵比寿神社も鎮座しています。ゆっくりと参拝して、大前神社のパワーを授かりましょう。

本殿(国指定重要文化財)
本殿は、三間社入母屋造・向拝付・銅板葺となっています。現存する社殿は、戦国時代1577年に再建されたものです。その後は数回ほど修理が行われています。その修理の中でも、江戸時代1707年の大修理によって、現存している見事な彫刻があしらわれました。

唐獅子・龍・象・麒麟などの霊獣の彫刻や、琴高仙人などの神仙思想の彫刻も12ヶ所ほど見られます。彩色塗装が全体的に多く施され、華麗な地紋彫で彩られています。和様・唐様の良い所を取り入れた、江戸初期の建造物の特徴が見られます。

拝殿(国指定重要文化財)
拝殿は本殿よりも100年以上新しく、1688年に再建されました。入母屋造・平入り・正面に千鳥破風・向拝に軒唐破風で、凸字型の幣殿も背後に供えています。正面向拝には、三斗組で龍彫刻が刻まれ、木鼻に唐獅子があしらわれています。

軒唐破風の向拝には、懸魚に鳳凰が刻まれています。幣殿天井に四季献花の絵、拝殿の内天井に龍3頭、拝殿の外天井に鯉3尾・四神図も描かれています。本殿と同じく江戸時代の特徴が良くあらわれています。

瑞垣内特別拝観
本殿・幣殿・拝殿が国の重要文化財に指定されたことにより、名彫刻師たちが残した社殿の秀麗な彫刻を間近で拝観できるようになりました。社殿に一番近い瑞垣内を特別拝観できます。

本殿西側の拝観受付所で、拝観料を納めると、パンフレット・拝観特別御守などが授与されます。当時の名工たちの足跡が偲ばれる、見事な彫刻をぜひ拝観してみましょう。

両部鳥居(国指定重要文化財)
表参道の三の鳥居となる朱色の美しい両部鳥居は、1802年に建立されたものです。木造の屋根付きの鳥居で、全体の形もよく整えられています。現存している江戸時代の両部鳥居では、県内最大となっています。

足尾山神社
幸せ参道を進むと、まず初めに足尾山神社が鎮座しています。足尾山神社は、全国でも二輪車守護発祥の神社とされています。

大前神社の境内では、年に1度全国のライダーが集まる集会が催されています。1年間の交通安全祈願、バイクのお祓いを受けることができます。交通安全の他にも、足腰健康・芸事上達・夫婦和合のご利益があるそうです。ユニークなライダーの、顔出しパネルも設置されています。

大物主大國魂神社
大物主大國魂神社は、幸せ参道の中ほどに鎮座しています。本殿に祀られているだいこく様が祀られていますが、この末社の大物主大國魂神社では、特に縁結び・幸結びのご利益があるとされています。良縁を望まれる方は本殿を参拝後、大物主大國魂神社も忘れずにお参りしましょう。

大前恵比寿神社
大前神社の三の鳥居のそばに、えびす様が祀られた若宮社・大前恵比寿神社が鎮座しています。平成元年に建立され、拝観するには有料となります。運招福・商売繁盛のご利益は大きく、参拝された方の中には宝くじ高額当選者も出ているようです。

大前恵比寿神社の上に、高さ20mの日本一のえびす様像があり、えびす様像の大谷石の台座の中に社殿があります。社殿の正面には黄金釜があり、大切なものを中に入れて、「お祓い金運鈴」を静かに鳴らして浄めましょう。

両脇にある金色の柱に描かれた、えびす様とだいこく様を、自分の身体の気になる部分と同じ所を撫でると良いそうです。

鶴の泉
大前恵比寿神社の社殿の左奥扉から外に出ると、お水取りができる「鶴の泉」があります。お水取りは場所でご利益が違い、西は金運招福、東は商売繁盛、北は健康長寿、南は災難厄除となっています。災難厄除だけは、拍手をして神様に感謝してからお水を取りましょう。

月ごとに吉方位も変わるので、自分の吉方位から御神水を取るのも良いそうです。

五行福銭水
「鶴の泉」の左手前には、銭洗いの「五行福銭水」があります。商売を始める方・大切な取引の際など、大切なお宝をえびす様のパワーが宿ったご神水で浄めることで、種銭となり大きく実を結ぶとされています。
 

大前神社の一番パワーのある所
大前神社は、全体に爽やで優しいエネルギーに満ちています。中でも「二福神」が鎮まる、社殿前に大きなパワーがあるとされています。
 

大前神社のまとめ
栃木県真岡市東郷に鎮座する大前神社は、「日本一のえびす様」で知られています。1500年以上もの長い歴史のある名社で、「二福神」のだいこく様・えびす様が祀られています。縁結び・開運招福・金運招福のパワースポットとして人気です。

豊かな極彩色の華麗な彫刻が施された本殿・拝殿は、平成30年に国の重要文化財指定となりました。若宮社の大前恵比寿神社には、日本一のえびす様像があり、台座の下に社殿があります。若宮社は特に、金運招福のご利益で知られるパワースポットです。

境内には見どころが多く、お水取りの「鶴の泉」・銭洗いの「五行福銭水」、末社の良縁結びの大物主大國魂神社、バイク祈願の足尾山神社などのパワースポットが点在しています。「二福神」に守られた大前神社は、爽やかで優しいパワーに包まれています。

(ライター 梅花桜花) 


基本情報
〒321-4304 栃木県真岡市東郷937
TEL 0285-82-2509
定休日   無
拝観時間  24時間参拝可能
拝観料   無  (瑞垣内特別拝観・大前恵比寿神社は、拝観料がかかります
                        大人500円・中高生300円)
アクセス  北関東自動車道 真岡I.Cより 15分
      真岡鐡道 北真岡駅より 徒歩15分
      JR宇都宮駅より 東野バス「真岡営業所」行き 大前神社前下車
駐車場    有
https://oosakijinja.com/
※記載した金額等は2023年8月時点のものであり、変更の可能性があります。

 

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