お伊勢さまのふるさと元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社
元伊勢籠(この)神社と(奥宮)真名井神社は、京都府宮津市の天橋立近くに鎮座する非常に強力なパワースポットです。元伊勢籠神社は伊勢神宮の元宮とされ、丹後国一宮に位置付けられており、真名井神社はその奥宮としていずれも多くの人々が訪れています。
太古の昔から存在するといわれる元伊勢籠神社と奥宮の真名井神社にはいったいどんな歴史や秘密が隠されているのでしょうか。今回は、そんな「元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社」の人気の秘密や見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社はどんな神社?特徴は?
日本三景の1つ・天橋立近くにある元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社は、「お伊勢さまのふるさと」と呼ばれています。元々は伊勢神宮の神々(天照大神と豊受大神)がこの元伊勢籠神社に祀られていたのですが、現在の伊勢神宮に遷られたことが由来となっています。そのため、パワーも非常に強力で、厳かで神聖な空気が感じられるはずです。境内は写真の撮影禁止。
「籠神社」と呼ばれる名前の由来は、ご祭神の彦火明命(あめのほあかりのみこと)が籠船に乗って現れたことからといわれています。天橋立神社と元伊勢籠神社、真名井神社の順番で三社参りすると、ご利益がさらにアップするようです。
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社の歴史
神代といわれるはるか昔から奥宮の真名井神社に豊受大神が祀られ、その縁で第10代天皇の崇神天皇の御代には、天照大神がこの地に遷り、約4年間共に祀られました。その後、天照大神に呼ばれ、共に伊勢神宮のある三重県伊勢市に遷られたといわれています。
飛鳥時代の671年、彦火明命が籠に乗って現れたという伝承に基づき、社名を「籠宮」と改めました。奈良時代の719年には本宮を現在地に遷座し、彦火明命を主祭神としてお祀りし、それから約1,300年以上経っています。宮司は海部氏(あまべうじ)がずっと世襲しており、現在83代目です。
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社のご祭神
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社のご祭神は彦火明命と豊受大神、天照大神、海神、天水分神の5柱です。
主祭神:彦火明命(ひこほあかりのみこと)
彦火明命は天照大神の孫にあたり、邇邇芸命(ににぎのみこと)の兄にあたる神。別名:天照国照彦火明命ともいわれており、海の奥宮・冠島に降臨し、この地方に稲作や養蚕を広めたとのこと。彦火明命は太陽神・農業神といわれており、五穀豊穣、病気平癒、家内安全などのご利益を司っています。
相殿神:豊受大神(とようけおおかみ)
豊受大神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の孫にあたり、衣食住・産業の神様として知られています。天照大神と共に、4年間この元伊勢籠神社にお祀りされていましたが、天照大神に呼ばれ、伊勢神宮のある三重県に遷っていかれました。ご利益は五穀豊穣、衣食住の守護、諸業繁栄を司っています。
相殿神:天照大神(あまてらすおおみかみ)
主祭神・彦火明命の祖母神で、八百万の神の中でも最高位の太陽神に位置付けられています。天照大神のご利益は、国土安泰、五穀豊穣、開運隆昌、子孫繁栄をはじめ、あらゆるご神徳をお持ちの神です。
相殿神:海神(わたつみのかみ)
大綿津見神ともいわれる海神は、伊弉諾尊と伊邪那美の神産みで産まれた中で、海を司る神の中では一番最初の海神とされています。海神の司るご利益は、航海安全、海上安全、豊漁です。
相殿神:天水分神(あめのみくまりのかみ)
天水分神は水の分配を司る神といわれています。主に、農業用水や河の水の分配に関わっている神様で、水路や水源地に祀られています。「ミクマリ」が「ミコモリ」となり、子授けや安産、子供の守護神としても信仰を集めています。
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社のご利益とは?
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社の主なご利益については以下の通りです。
五穀豊穣・諸業繁栄
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社のご祭神は天照大神をはじめ3柱が五穀豊穣を司っています。豊受大神が衣食住や諸業繁栄を司っており、祈願することで、衣食住に困らない、豊作、企業の繁栄などが期待できます。
縁結び
元伊勢籠神社の奥宮である真名井神社の「天の真名井の水」というご霊水には、縁結びにご利益があるとのこと。天橋立三社参りをすることでさらに縁結びのご利益が高まるということなので、是非三社参りをしてご利益を貰ってくださいね。
心の曇りを祓う
縁結び効果もある真名井神社の「天の真名井の水」には、過去を浄化し、心の曇りを祓うといわれています。浄化したいものがある人には特におすすめです!
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社の見どころとは?
次は元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社の見どころについて見ていきましょう。元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社の見どころについては以下の通りです。
五色の座玉(ごしきのすえたま)
元伊勢籠神社の本殿の造りは「神明造り」という神社建築様式が用いられていますが、この造りは伊勢神宮と同じで、欄干には伊勢神宮と元伊勢籠神社にしか許されない「五色の座玉」という飾り玉があります。
五色は「赤・青・黄・白・黒」で、一般公開されているのは元伊勢籠神社だけです。その為、この五色の座玉を目にすることが出来るのは非常に貴重な事といえます。元伊勢籠神社を訪れた際は、是非本殿に立ち寄ってみて下さいね。
石造狛犬
元伊勢籠神社の神門の前の両側には鎌倉時代に作られた石造りの狛犬があり、国の重要文化財に指定されています。魔除けの狛犬として知られるこの狛犬は作者の魂がこもって暴れ出してしまい、天橋立の通行人を驚かせていた為、その場に居合わせていた剣豪の岩見重太郎が狛犬の脚を切りました。それ以来、狛犬はおとなしく神社に戻り、魔除けの狛犬として神社を守っています。脚のところをよく見ると、刃傷が今でも残っているようです。
天の真名井の水
奥宮の真名井神社の「天の真名井の水」は神代の時代から貴重で神聖な御神水として最高位の敬称の「真名井」が付けられています。このありがたい霊水をわざわざ他県から汲みにくる人も多数なのだとか。縁結びや過去を浄化するパワーも宿っているので、こちらもお見逃しなく!
天橋立
元伊勢籠神社を訪れたら、セットで訪れて欲しいのが日本三景の1つである天橋立です。レンタサイクルを借りていけば、神社から20分位で行くことができます。特別名勝の素晴らしい絶景を観ることができるので、三社参りと合わせて天橋立も是非目に焼き付けてみて下さい。
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社のお守り・御朱印帳・おみくじ
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社で販売されている「お守り」「御朱印帳」「おみくじ」について見ていきましょう。
お守り
元伊勢籠神社と真名井神社のお守りも実に種類豊富!元伊勢籠神社で人気のお守りが「桃守」(初穂料500円)という魔除けのお守りです。桃は古来、魔除けの効果がある食べ物ということで神事にも用いられていたようです。細長い長方形の形をしたお守りで、桃の木から作られています。神社を参拝した人だけが授与できるとのこと。
そのほかには、「こころ美人守」(800円)といったデザインも素敵なお守りも元伊勢籠神社ならでは。心の浄化が期待できます。また、大黒様(家運隆昌)や恵比須様(商売繁盛)、弁才天様(芸能上達・技能向上)の形をした可愛らしい置き型のお守りも珍しくておすすめです(1,500円)。
御朱印帳
元伊勢籠神社のオリジナル御朱印帳は天橋立と魔除けの狛犬、菊の御紋が刺繍された白の御朱印帳(初穂料2,500円)と赤・青の御朱印帳(初穂料1,800円)です。金の糸が多く使用されており、高級感があってオリジナリティも抜群!白の御朱印帳が少しお高めですが、お値段なりのクオリティです。
おみくじ
元伊勢籠神社の注目すべきおみくじは「扇みくじ」と「傘おみくじ」です。「扇みくじ」はミニサイズの扇子におみくじの結果が記されており、人気。もう1つ注目は「傘おみくじ」。「運が開く」という縁起担ぎがなかなかニクいところです。傘を開くとおみくじの結果が書かれてあり、思わずコレクションしたくなる可愛さです。
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社の特にパワーがある場所は?
元伊勢籠神社と(奥宮)真名井神社で特にパワーがある場所は奥宮の「真名井神社」といわれています。澄み切った清浄な空気に包まれており、「天の真名井の水」という霊水も湧き出ている場所で、天橋立観光協会では、不純な気持ちでの参拝を禁じているほど。有名人もお忍びで訪れるともいわれる強力なパワースポットです。
まとめ
清々しい空気が漂う元伊勢籠神社と真名井神社。格式が高く、神社マニアさん達からも日本で最強クラスと崇敬されるパワースポットです。伊勢神宮と同じ建築様式の本殿は、日本でここしか見られない五色の座玉があるなど、貴重な擬宝珠(ぎぼし)も要チェック。奥宮の真名井神社からも是非パワーを貰ってきてくださいね。
ライターネーム Kikumikan
基本情報
住所:京都府宮津市字大垣430
電話番号:0772-27-0006
営業時間:7:30~17:00(授与所・電話受付は9:00~16:00)
※季節や諸事情により閉門が16:30となる場合あり
HP:https://www.motoise.jp/
アクセス:
・京都丹後鉄道天橋立駅から路線バス(丹後海陸交通バス)で「天橋立元伊勢籠神社前」下車(乗車約30分)
・天橋立元伊勢籠神社前停留所から徒歩で約3分
・与謝天橋立I.Cから車で約15分
駐車場:駐車場あり(条件により無料となる場合あり)
詳細は→https://www.motoise.jp/guide/
※記載した金額等は2022年3月時点のものであり、変更の可能性があります。