鬱金桜がある金櫻神社は金運上昇ご利益最強
山梨県甲府市にある金櫻神社は、国の特別名勝「昇仙峡」を上った先に鎮座する山岳信仰の神社で、2,000年の歴史を持つ県内屈指のパワースポットです。「金櫻」とは鬱金の櫻という「金のなる木」として崇められており、金運や商売繁盛をはじめとするご利益があります。
また、この地にはかつて水晶鉱山があり、“水晶発祥の神社”でもあります。今回は、そんな「金櫻神社」の人気の秘密や見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。
金櫻神社はどんな神社?特徴は?
金櫻神社は、「日本五大名峡」の1つとされる国の特別名勝・昇仙峡を5~6km程登った先に鎮座しています。御神木の「金櫻」とされるのが、黄緑色の(黄金色ともいわれる)花を咲かせる鬱金桜で、この鬱金桜が「金のなる木」として金運のご利益があるとされ、多くの参拝客がこの神社を訪れます。
また、金櫻神社のある昇仙峡は“水晶発祥の地”としても有名で、この地で発掘された水晶の「火の玉・水の玉」が御神宝として神社に納められています。金櫻神社の鬱金桜を拝み、水晶のお守りを購入することで一生涯金運に恵まれ、厄祓いができると考えられている為、桜の咲く春の時期に神社を訪れる人が特に多いようです。
日本一の渓谷美と富士山の絶景も楽しめる山梨県の素晴らしいパワースポットですよ。
金櫻神社の歴史
金櫻神社の創建は第10代崇神天皇の御代と言い伝えられており、その歴史は約2,000年前に遡ります。当時、各地に猛威を奮った疫病を憂慮し、その収束を祈願する為、金峰山(きんぷさん)の山頂に“医薬の神”である少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀ったのが起源とされています。
今から約1,000年前に昇仙峡で水晶が発見され、かつては水晶の一大産地であったことからこの地は「水晶発祥の地」となりました。金櫻神社のご社殿は景行天皇40年、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の帰路に参拝に立ち寄られた際、甲斐国造に命じて建てさせました。この時、大己貴命(おおなむちのみこと)と須佐之男命(すさのおのみこと)の2柱も合祀されます。
武田家をはじめ、領主や武将の崇敬も篤く、中宮本殿が鎌倉時代に、東宮本殿が室町時代に造営されますが、1955年(昭和30年)の大火でご社殿13棟が焼失。翌年1956年に朱塗りのご社殿が再建されました。
金櫻神社のご祭神
金櫻神社のご祭神は少彦名命、大己貴命、須佐之男命、日本武尊(やまとたけるのみこと)、櫛稲田媛命(くしなだひめのみこと)の5柱です。
少彦名命(すくなひこなのみこと)
少彦名命は、「えびす様」の愛称でも知られる神様で、大己貴命と協力して国造りを行ったとされる体の小さな神様。海の向こうの「常世の国」から渡来してきたとされ、医療、医薬、病気平癒、無病息災、商売繁盛、五穀豊穣、漁業・航海守護、開運招福などを司っています。
大己貴命(おおなむちのみこと)
大己貴命は「大黒様」の愛称でも知られており、少彦名命(すくなひこなのみこと)と共に、国造りを行われた神様です。縁結びの神として有名ですが、国土・産業開発や五穀豊穣、商売繁盛、夫婦和合、病気平癒、厄除開運、航海守護、養蚕守護など、そのご利益は多岐に亘ります。
須佐之男命(すさのおのみこと)
須佐之男命は、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した伝承で知られるご祭神で、水を司っています。御祭神の櫛稲田媛命は須佐之男命の妻といわれています。須佐之男命の主なご利益としては、水難除けや五穀豊穣、厄除開運、縁結び等です。
日本武尊(やまとたけるのみこと)
第12代景行天皇を父に持ち、当時東国の蝦夷(えみし)征服や、九州で強い勢力を持っていた熊襲(くまそ)の征伐を命じられ、見事制圧に成功した伝説的英雄と言い伝えられています。大和国に帰る途中に病に倒れ、病死するも、白鳥になって天に昇っていったとも。日本武尊のご利益は、国土安泰、勝運、五穀豊穣、商売繁盛、出世、火難除けなど多岐に亘ります。
櫛稲田媛命(くしなだひめのみこと)
八岐大蛇の餌食にされそうなところを、間一髪で須佐之男命に救い出されたと言い伝えられているのが櫛稲田媛命です。櫛稲田媛命は「童女」と記されていたことから、当時はまだ少女だったとのこと。
神話によると、八岐大蛇に餌食にされそうになっていたクシナダヒメを不憫に思い、須佐之男命が櫛の姿に変えて大蛇を退治したとされています。その後は明らかにはなっていませんが、残された記述から、須佐之男命の妻になったのではないか、といわれています。神格は農耕の神様で、主に五穀豊穣、縁結び、夫婦和合などのご利益があります。
金櫻神社のご利益とは?
金櫻神社の主なご利益については以下の通りです。
金運上昇・五穀豊穣・商売繁盛
金櫻神社は御神木の「鬱金桜」と水晶の御神宝のパワーもあり、何と言っても「金運上昇」のご利益が強いといわれています。御祭神が「五穀豊穣」や「商売繁盛」に強いことからも、そのご神徳はかなり期待ができます。鬱金桜を拝み、水晶のお守りを受けると一生涯金運に恵まれるといわれていますよ。
厄除開運
水晶の一大産地であった昇仙峡の水晶には邪気を祓う作用も強く、心身を清め、開運する効果も高いとされています。効果を高める為には、水晶のお守りを持つこともおすすめです。
火難除け・諸難除け・病気平癒
主祭神の少彦名命は“医薬の神”として有名。疫病の収束にも霊験あらたかで、病気平癒や無病息災のご利益も大いに期待できます。また、「火防の神」としても知られる日本武尊も火難除け、諸難除けのご利益を司っており、水晶やご神水のパワーもその効果に一役買っていますよ。
縁結び・夫婦和合
櫛稲田媛命のご利益が縁結びであることから、縁結びにも効果が期待できます。また、櫛稲田媛命は須佐之男命と夫婦神とされており、夫婦和合のご利益もあります。
金櫻神社の見どころとは?
次は金櫻神社の見どころについて見ていきましょう。金櫻神社の見どころについては以下の通りです。
鬱金桜
金櫻神社の御神木である「金櫻」の鬱金桜は、4月下旬から5月上旬に満開になります。この薄黄緑色(淡い黄金色)の鬱金桜を拝み、水晶のお守りを購入することで一生涯金運に恵まれて厄難解除できるといわれています。
毎年、春の例大祭の後に執り行われる「さくら祭り」(4月下旬~5月上旬)では、鬱金桜をはじめ、八重桜やソメイヨシノ、枝垂れ桜などを堪能できますよ。
本殿の昇り龍・降り龍
金櫻神社の本殿の柱に見事な昇り龍と降り龍の彫刻が巻き付いています。この彫刻は江戸時代の彫刻家・左甚五郎によって作られていたものが火事によって焼失してしまった為、現在あるものは復元されたものだそうです。
天然記念物のスギ群
金櫻神社の7本のスギ群は樹齢700~800年で樹高が50mもあるもの。甲府市の天然記念物に指定されています。圧倒されるほどの巨木で、強いパワーも感じられますよ。
ご神水
金櫻神社のご神水は鬱金桜の前にあり、かつて如来様の池として掘った際に湧出した水なのだそうです。こちらのご神水は「お水取りスポット」となっています。こちらのご神水のパワーも是非いただきましょう。
木彫りの招福大黒天
招福大黒天のお堂の中にはにっこりと笑顔をたたえた大黒様が祀られており、お参りすることができます。大黒様のパワーを感じてみて下さいね。
富士山遙拝所
金櫻神社の本殿横の道から上って行くと15分くらいの所に富士山遙拝所があります。お天気が良ければクリアに富士山が見えます。富士山の絶景も是非見ておきたいですね。
金櫻神社のお守り・御朱印帳
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、金櫻神社で販売されている「お守り」「御朱印帳」について見ていきましょう。
お守り
金櫻神社で一番人気のお守りといえばやはり水晶のお守りです。水晶のお守り(初穂料1,000円)はグレーの袋の中に2つ入っています。この水晶は御神宝の「火の玉・水の玉」にちなんだもの。このお守りを持つと災いを避け、金運も上げることができるとされています。ブレスレットのお守り(3,500円)もおすすめです。
お守りは水晶守りだけでなく、黒い布地で作られた「金運招福守」もありますし、真っ白な「病気平癒守」や小さなアメジストとローズクオーツのパワーストーンが付いた「縁結び守」といったものも。小さな巾着袋の「女性の御守」(500円)も気になるところです。可愛らしいお守りも盛り沢山でどれにしようか悩んでしまいそうですよ。
御朱印帳
金櫻神社のオリジナル御朱印帳(初穂料1,500円)は銀色のようなグレーがベースとなっており、桜の花が舞い散る素敵なデザインです。御朱印(300円)はなんと、本物の水晶でできた印鑑で押してあるものなので、こちらもゲットしておきたいですね。
金櫻神社の特にパワーがある場所は?
金櫻神社で特にパワーがある場所は3箇所。1つ目は本殿脇の鬱金桜。2つ目は天然記念物のスギ群で、杉の木からも強いパワーが感じられます。3つ目はご神水で、この清らかな水からも運気を吸収できそうです。
まとめ
鬱金桜の名所であり、水晶発祥の地に鎮座する金櫻神社。美しい桜もさることながら、富士山や水晶のパワーで邪気を祓い、金運上昇のパワーを存分にいただきましょう。
ライターネーム Kikumikan
基本情報
住所:山梨県甲府市御岳町2347
電話番号:055-287-2011
営業時間:礼所:9:00~17:00
HP:https://kanazakura-shrin.webnode.jp/
駐車場:無料駐車場あり(100台)
アクセス:
・中央道韮崎(にらさき)I.Cから車で約30分
・JR/身延線 甲府駅から山梨交通バス「グリーンライン経由昇仙峡滝上」行きで「昇仙峡滝上」下車→徒歩25分(甲府駅からタクシーで約30分)
※記載した金額等は2022年5月時点のものであり、変更の可能性があります。