白蛇が這い出たような不思議なご神木がある金蛇水神社
金蛇水神社は、宮城県岩沼市の自然が豊かな谷の入口に鎮座されています。金蛇沢と呼ばれる深い谷から仙台平野へと水が流れ、霊験あらたかな水神様として信仰を集める神社です。
蛇とゆかりのある神社で、社名に蛇の字が入っています。また、ご神木の幹には樹洞があり、白蛇が浮き出し這い出たような何とも不思議な古木があります。水神の化身は蛇や龍と言われ、境内には蛇の姿が浮きでている蛇紋石(蛇石)が多数置かれています。地に住む蛇は豊かさをもたらし、水に住む龍は火難や水難から人々を救うと、日本では古来より信じられています。
金蛇水神社は、まさに豊かさをもたらす神社として有名です。金運アップ・商売繁盛などのご利益を授かれるパワースポットとして全国的にも知られています。風水では金運が上がれば全体的な他の運気もあがると言われていますから、すぐにでも足を運んで参拝したい衝動にかられてしまいます。
ご参拝時にはお賽銭を供える注意点として、穴のあいた小銭5円・50円玉は蛇が穴を通り抜けると言われます。ご利益もスルーしてしまわぬよう、気をつけたいポイントです。
金蛇水神社の境内には、樹齢300年ほどの「九龍の藤」と呼ばれる立派な藤の木があります。そして「牡丹園」は、東北最大と言われるほどの見事な庭園です。
例年7月の第一日曜に行われる弁財天例祭 は、 七夕あじさい祭りとも呼ばれ紫陽花が見ごろを迎えます。四季折々の美しい景観に、参拝者が後を絶ちません。
豊かさを授かれる金蛇水神社ですが、がつがつ欲張らず、礼を欠くことなく正しく参拝してご利益をいただきたいですね。
金蛇水神社の特徴
金蛇水神社の創始年代については、分かっていません。人々がこの地に住み農耕を始めた頃、古くから水神宮として祀られ篤く信仰されてきたようです。
平安時代中頃の989年、一条天皇の時代に京都三条の刀匠・小鍛冶宗近(こかじむねちか)が「刀を鍛えよ」と天皇より命を受け、全国を渡り名水を求めてたどり着いたのがこの金蛇水神社の地でした。
宗近は水神宮に祈願して、炉を構え刀を鍛え始めます。ところが、カエルの鳴き声で騒がしく落ち着かずに刀を打てずにいました。
そこで蛇の姿を形づくり、田んぼにそれを放ったところ、カエルの鳴き声は一斉に止んだそうです。そして、無事に天皇の御佩刀(みはかし)を鍛え上げることができたと伝えられています。
宗近は水神宮に感謝し、雌雄一対の蛇の姿(金蛇)を水神宮に奉納し都に帰ります。それ以降、この金蛇は御神体として崇め祀られ、社名も金蛇水神社と呼ばれるようになりました。
この金蛇水神社の由来は、まるで日本昔話のような山・谷・田畑の情景が浮かんできます。そして、昔からこの地には、清らかな水が流れていたことも分かります。
境内にある御霊地と呼ばれる場所には、その昔、七色の水が湧いていたそうです。まさに霊験あらたかな水・霊水だったのです。金蛇水神社は、水の神がしっかりと守護して下さっています。
それから、金蛇水神社の弁財天は、東北最大級の八臂弁財天(はっぴべんざいてん)が祀られています。弁財天例祭に合わせて巫女舞奉納や、年に一度の弁財天神像の御開帳があります。
弁財天と言えば天女のような美しくたおやかな姿を思い浮かべますが、金蛇水神社の弁財天は腕が8本もあります。出来ることなら、御開帳に合わせて拝観したい弁財天像です。
八臂弁財天像の8本の手には、弓、矢、刀、矛、斧、長杵、鉄輪、羂索などの武器を持っています。水神であり芸能・知恵・福の神、そして戦神でもあります。
持っている武器は個人の個性や才能と言われ、自分の内にある煩悩、欲望、怠け心と戦うという意味があるようです。とても奥深く、自分を存分に生かし挑戦する意欲が沸いてきますね。金蛇水神社は、物質的な豊かさだけではなく、精神的な豊かさをも授かれる神社です。
金蛇水神社のご祭神
主祭神
金蛇大神・水速女命(みずはやめのみこと) 水の神・金運財力・生命力・ 生業の守護神
相殿神
大己貴命(おおなむちのみこと) 国造りの神・農業・商業・医療・縁結びの神
少彦名命(すくなひこなのみこと) 穀物神・医薬神・酒造神・温泉神
金蛇弁財天
水の女神、財力・知恵・技芸向上の神
金蛇水神社には、水の神・水の女神と祀られています。金運上昇・財力アップのスポットとなったのは必然と言えます。
金蛇水神社のご利益
金蛇水神社は、金運円満・商売繁盛・厄除開運・病気平癒・五穀豊穣・大漁満足・海上安全などたくさんのご利益が授かれます。
金蛇水神社に由来する金蛇水晶守を始め、太刀守・美人鏡守・蛇石守・水鈴のおと守などのお守りがあります。
また可愛らしい白蛇が口におみくじを加えた、白蛇金運巳くじがあります。金運だけに絞ったおみくじで、現在の金運を占えます。ご神託を頂き、今後の生活・身の振り方を見直したいですね。
金蛇水神社のどこが見どころか?
金蛇水神社の白い鳥居をくぐると、目の前に大きな藤棚があります。春には美しい藤の花が、夏には青々と茂った藤棚の下に涼やかに風鈴が吊るされます。
藤の他にも牡丹・紫陽花などの花が咲き、手水舎には花手水が飾られたりと四季折々の美しい風情を感じることができます。
神社の向かいにある牡丹園は、総面積が1,000坪もあります。100種1,500株もの牡丹が開花する毎年5月中旬頃には牡丹祭が開催されます。花々が咲き誇る時には、神様の御力が最も高まるようです。季節ごとに参拝したいですね。
本殿は赤い屋根に木造の落ち着いた佇まいで、シンプルで飾らない美しさが感じられます。金と縁がある神社なので、拝殿にはあちこちに金がちりばめられています。その他にも、境内には見どころがたくさんあります。
ご神木
ご神木は、神秘的で見事なまでに白蛇が這い出たように見えます。奇跡的にこのように白蛇が現れたわけではなく、ご神木には神が宿っていると信じることができます。
蛇紋石
社殿の南側には、ツルツルと輝いた沢山の蛇紋石が並んで祀られています。直感で1つの蛇紋石を選びましょう。手で撫でると金運に恵まれ、財布で撫でると財布にお金がたくさん入るようになるそうです。
蛇紋石には蛇の力が宿っているとされ、家に1つあると財に困らないと言われてます。蛇は脱皮を繰り返し再生することから、永遠・子孫繫栄など縁起の良いものと昔から崇められてきたのです。蛇が苦手な方には形だけでも抵抗があるかもしれませんが、少しの勇気を出して幸せを掴みましょう。
お水取り
社務所横の蛇口から、または手水舎からお水を2Lまで汲んでも良いそうです。地下水を汲み上げているので、この地の霊水パワーを頂きましょう。お志も忘れずにお供えしましょう。
金蛇水神社の一番パワーのある所
金蛇水神社の白蛇がいるように見えるご神木には、強いパワーがあり拝むと良いそうです。開運幸福、金運上昇、商売繁盛のご利益を頂けますので、忘れずに参拝しましょう。
また、金蛇弁財天もパワースポットとなっています。8本の腕を持つ、美しさと強さを兼ね備えた八臂弁財天です。財力と知力と技芸向上のパワーを頂けます。
水の神・水の女神が祀られている金蛇水神社は、最強のパワーを頂けるのではないでしょうか。
ライター 梅花桜花
基本情報
住所:〒989-2464 宮城県岩沼市三色吉水神7
TEL:0223-22-2672
アクセス:
・東北本線・常磐線 岩沼駅下車 駅より車で10分 徒歩40分程度
・市営バス 大師線・西部線 ハナトピア岩沼下車 徒歩10分