十二湖・青池

 

浄化と癒しのパワーに包まれる十二湖・青池
1993年に世界自然遺産に認定された白神山地は、青森県南西部と県境を越えた秋田県北西部に広がる山岳地帯です。その麓に広がる豊かな森と十二湖は、津軽国定公園にも指定されています。

「十二湖」とは、その白神山地の西部に位置し、原生林のブナ林の中にある33か所の湖沼群のことです。その湖沼群の中で、極めて青く澄んだ池は「青池」と呼ばれています。

江戸時代1704年に、羽後・津軽を襲った大きな地震(マグニチュード6.9)により、崩山(くずれやま)が崩落して沢が堰き止められ、地盤が陥没して窪地となり十二湖が形成されました。十二湖と呼ばれる理由は、崩山から眺めると12か所の湖沼が確認されたからです。実際は33か所の湖沼がありますが、小さい池は森の陰などで確認されていませんでした。

十二湖の中の青池は、透明度がありながらも目の覚めるようなブルーで神秘に満ちています。水深は9mもありますが、池の底に倒木が見えるほどの透明度です。青池のブルーの色は、時間や角度、太陽によって色々な青さを見せてくれます。このブルーになる理由は解明されていません。ミステリアスでさらに神秘性を感じられます。

ブルーは、世界で一番人気のあるヒーリングカラーで、感情の高まりを抑えてくれます。脈拍や体温が下がり、呼吸も深くゆっくりになり、平和で安らぎを与える効果があります。

手つかずの自然が多く残される白神山地には、セラピーロードがあります。セラピーロードとは、生理・心理の実験により癒し効果が現れたと実証され、森林セラピーに認定された散策路のことです。セラピーロードは登山とは違い、森での時間をゆっくりと過ごすことを重要視している事です。五感を研ぎ澄ませ、ストレス解消・免疫力アップなど健康面での効果が期待できます。

十二湖・青池周辺では、目から美しい景色・耳から川の音や鳥のさえずり・鼻から森の香り・手から木々の感触・口から湧水を味わうなど五感が活性化されます。心身のリラックスと共に心の充実感も体験できます。

地球に点在する特別な場所を、パワースポットと呼びます。白神山地・十二湖は、まさにパワースポットです。大自然を前に、エネルギーが浄化され心や体が癒されることでしょう。 

十二湖・青池の特徴
白神山地のブナの原生林は、アジア最大級、世界最大級とも言われます。東京ドーム・約2万7805個分です。東京ドームと比べても、全く想像外の広さですね。手つかずの原生林には、さまざまな動植物が生息しています。生態系が保たれた貴重な原生林は、1993年12月に日本初の世界自然遺産に登録されています。

世界遺産である白神山地ですが、登録地域と登録地域外に分かれています。登録地域外は、自由に誰でも散策したり登山することが可能です。青森県側の登録地域は、事前の入山手続きを必要とします。

白神山地の行楽シーズンは6月〜10月です。夏の新緑の森や、秋の色とりどりの紅葉などが楽しめるスポットとして人気があります。十二湖エリア周辺のみ、4月1日〜11月30日まで自由に入山ができるので長く楽しめます。新緑の美しい4月中旬〜5月の間が、一番人気のある時期です。

十二湖の中で、青池が一番よく知られています。青池の名の通り、ブルーの神々しい色が特徴の池となっています。

天候・時間帯・光の加減により、ブルーの濃淡が変わり幻想的で息をのむほどの美しさを放っています。晴天の日の午前11時台が、一番美しく透明感のあるブルーが見られます。曇りの日は、残念ながらブルーの池を見られません。ただ、池の透明度だけは実感できます。また、夏には木々が茂るので、春の日差しが一番条件がよいと言われています。

なぜ水が青いのかという研究が行われていますが、まだ理由ははっきりとわかっていません。水の性質が際だち、青く見せる物質が含まれていないという説があります。ほぼ濁りがなく、酸素濃度が低いこと、湖底が白いので光がきれいに反射すること、湧水であることなど、水の性質と湖底の色などの条件が重なって、神秘的な青に見えるのではと考えられています。

十二湖全体、白神山地全体に自然が残されていて、本当の美しさを味わわせてくれます。力強い大自然から、元気や癒しのパワーを得られるのではないでしょうか。 

十二湖・青池のどこが見どころか?
白神山地には、散策コースがいくつかあり、中でも十二湖周辺が一番手軽に散策できるエリアとなっています。山地という言葉から、山奥の深い森をイメージします。しかし、十二湖の一番奥にある奥十二湖まで、日本海の海岸から直線で約4kmの距離、標高が200m〜250mの低さです。

十二湖周辺まで県道も通っていてアクセスもよく、幅広い年代の人々が気軽に散策できる環境がととのっています。自然が織りなした美しい十二湖周辺には、見どころがたくさんあります。初めての方は、トレッキングガイドを頼んで、散策すれば心強くて安心ですね。

本格的な登山を目指す方には、レベル・都合に合うガイドメニューも用意されています。その他、森林セラピー・シーカヤックなどの、大自然を満喫できるプログラムもあります。

森の物産館キョロロ
十二湖を散策する出発点として、「森の物産館キョロロ」という便利な施設があります。お土産・軽食コーナー・トイレ・コインロッカーなどがある充実した施設です。アクセスがよく、車や路線バスで施設まで来られます。また施設から、人気の青池までは歩いて10分程の好立地となっています。

青池
青池を見ずして十二湖は語れない、絶対外せないスポットです。吸い込まれそうなくらいの青い池は、忘れるはずがない程の美しいコバルトブルーです。なるべく晴れた日に訪れ、透明感がある真っ青な池を眺めて欲しいです。池の側にはウッドデッキが設けられているので、ゆっくりと池を観賞することができます。

沸壺の池
青池からブナの原生林の中の散策道を抜けると、沸壺の池が見えてきます。青池のように、美しいブルーの池です。水深3mと青池に比べて浅いのですが、透明度が高いのでもっと深く見えます。沸壺の池も側にウッドデッキがあり、池をゆっくり眺められます。沸壺の池の水は清らかな湧水で、青森県の名水・平成の名水百選に選ばれるほどです。

日暮の池
日暮の池は、ひそかな穴場の池として人気があります。鏡のように周辺の景色を、湖面に美しく映し出します。風のない湖面が穏やかな日が、より美しく映えます。おすすめは紅葉の季節です。日が暮れる頃、湖面に映し出された景色は、抜群に美しく魅了されます。秋の夕暮れの湖面に映る紅葉から、詫び寂びを感じ心が落ち着くことでしょう。

十二湖庵
十二湖庵では、沸壺の池の湧水を使って抹茶をたて、お菓子と共に無料でサービスを頂けます。お志として、お金を入れる箱も用意されています。十二湖を散策してから、十二湖庵の茶屋で頂く抹茶は格別だと思います。近くの沸壺の池から流れ出る水の音を聴きながら、お茶を頂ける至福のひと時ですね。

崩山
崩山の大崩(おおくずれ)と呼ばれる展望ポイントから、十二湖の湖沼群が見渡せます。そして、日本海まで見下ろせる絶景のスポットです。

崩山へは、青池の横にある登山道から登ることができます。沢沿いの緩やかな道・傾斜が厳しい道などありますが、雄大な手つかずの自然を味わえる登山道となっています。大崩展望ポイントまで、片道1時間半ほどで到着します。展望ポイントからの広大なパノラマは、達成感や喜びを味わえることでしょう。12の湖沼を数えるのも楽しいですね。

日本キャニオン
日本のグランドキャニオンとして、日本キャニオンと呼ばれる断崖があります。白い岩肌は凝灰岩で、周囲の木々とのコントラストが見事です。八景の池の駐車場から階段があり、ビュースポット日本キャニオン展望所に登ることができます。秋の紅葉と、白い岩肌はとても美しく見応えがあります。

見どころがたくさんあるので、あちこち歩き疲れたら、十二湖エリアには温泉もありますのでゆっくりと疲れをとるのもいいですね。白神山地にある十二湖・青池など、一生に一度は訪れたい本当に素晴らしい場所です。大自然から大きな恩恵やパワーをいただけることでしょう。 

十二湖・青池の一番パワーのある所
十二湖には、白神山地からの気が流れ込んでいます。そして、山々に守られて気が溜まったままでパワーが漲っています。

中でも、湧水で澄みきった青池には、一番パワーがあると言われています。進むべき道に悩んでいる人、運気を変えたい人には絶好のパワースポットです。青池を眺めながら、大きく深呼吸して、大自然の大いなるパワーを全身で感じましょう。

 

ライター 梅花桜花
 

基本情報
住所:〒036-8101 青森県弘前市大字豊田二丁目2-4
TEL:0172-27-2800
アクセス:
青森市から車で2時間40分。
・国道7号線を日本海方面へ進み、国道101号線に入り、海岸線を南下します。秋田県との県境手前に十二湖入口があります。

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