洞爺湖

 

洞爺湖は4つの島が浮かぶ神秘的なパワースポット
北海道の観光地として知られる洞爺湖は、虻田郡洞爺湖町・有珠郡壮瞥町の2町をまたぐカルデラ湖です。周辺は手つかずの自然が残る、支笏洞爺国立公園となっています。その支笏洞爺国立公園の一部を含めた、太平洋までの約1064k㎡の広大な区域は、洞爺湖有珠山ジオパークと呼ばれています。ジオパークとは「大地の公園」であり、地球と生命の繋がりが学べる貴重な場所です。

洞爺湖有珠山ジオパークは「日本百景」「新日本旅行地100選」「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれています。2009年には「世界ジオパーク」に認定されています。

洞爺湖は、透明度が高く空の青さを映した清々しい美しさです。春は桜・夏は花火・秋は紅葉・冬は雪景色と四季折々の彩りを見せてくれます。天気が良ければ遠く北側に羊蹄山が眺望できます。活火山である有珠山や昭和新山などの外輪山に囲まれた洞爺湖は、面積が国内で9番目・カルデラ湖では3番目の大きさを誇る、東西に約11㎞・南北に約9㎞のほぼ円形の湖です。

洞爺湖の中央には、弁天島・大島・観音島・饅頭島の4つの島が浮かんでいます。この4島は「中島」と呼ばれ、約5万年前の噴火によりできた島です。

中島は洞爺湖全体を包み込む、強力なパワーが生じる場所と言われています。また、洞爺湖自体が風水で「四神相応」と呼ばれる吉相の地形であり、羊蹄山から南下したエネルギーが洞爺湖に溜まり、湖全体が爽やかで清らかな気が溢れています。

そのため、洞爺湖は強力なパワースポットとして人気があります。国内だけでなく、風水の思想が浸透している中国や台湾などからの観光客も多く見られます。

洞爺湖は昔から、先住民のアイヌの人々から神が住む湖・神聖な場所として崇拝されてきました。アイヌの人々は、世の中全てのものに魂が宿ると考えていました。人間に恵みを与えてくれるもの、自然・動植物・天候までもカムイと呼び神のように敬いました。アイヌの人々が崇敬した洞爺湖に、より神秘性が増してくるのではないでしょうか。

カムイとして万物に祈りを捧げ、自然との深いかかわりの中で暮らしてきたアイヌの人々の清らかで純粋な思いに感銘を受けます。洞爺湖を訪れて、地から溢れだす地球のエネルギー、天から流れ込むエネルギー、水や土や木など自然界のパワーを体感してみてはいかがでしょうか。 

洞爺湖の特徴
およそ10万年以上も昔、噴火がおこり火砕流によって洞爺カルデラが作られました。洞爺湖の南に位置する有珠山は、およそ2万年前から噴火が繰り返されて形成された山です。現在、洞爺湖周辺・湖底を含めて、11の火山体が確認されています。

2009年に洞爺湖有珠山ジオパークが「世界ジオパーク」に認定されました。世界ジオパークネットワークは、ユネスコの支援によって設立されたものです。ジオパークとは地質学にとって貴重な遺産であり、保護しながら教育・科学振興・観光事業などに活かし、地域活性化を図れるとされた地域です。

何万年もの大昔から火山の噴火が繰り返されてきたできた洞爺湖は、地質学だけでなく生物や人々の自然とのかかわりなど歴史的にも、様々な学びを得ることができます。

洞爺湖は元々、極貧栄養湖で透明度が高い湖でした。1907年頃から周辺の鉱山(幌別硫黄鉱山・徳舜瞥鉱山・弁景鉱山)からの鉱山廃水や、洞爺湖温泉の排水が洞爺湖に流れ込むようになって酸性化が進み透明度が低くなりました。

1972年に鉱山が廃止され、翌年から長流川上流の鉱山廃水の中和事業が始まります。1977年に有珠山が噴火して洞爺湖にアルカリ性の火山灰が降り注いだところ、酸性の湖水が中和されました。これにより、洞爺湖の透明度が再び上がってきています。

洞爺湖の漁業も湖水の酸性化により、魚種・生息数が減少していました。現在では酸性化の影響はなく、在来種アメマス、ウグイ、ヨシノボリ、ハナカジカ等が生息しています。中和事業が功を奏したこともあるかも知れませんが、火山灰によって中和されたことで自然界の驚異や素晴らしさを知ることが出来ます。

洞爺湖に浮かぶ中島には、1960年頃までは2世帯で6人の定住者がいました。現在は無人島となっています。江戸時代には、島内に観音や神が祀られました。

洞爺湖全体のパワーが発生すると言われる中島は、アイヌの人々から崇拝されてきました。中島の中でも大島は、アイヌの族長が集って話し合ったアイヌの聖地と言われています。大島には、大平原と呼ばれる最強のパワースポットがあります。その大平原は、木も生えずただただ草地となっていて、神秘的であり何とも不思議なスポットです。

洞爺湖の中島に渡れば、その力強いパワーを必ず感じられることでしょう。洞爺湖の美しさは、何万年もの歳月をかけて生み出され、更にこれからも変わっていくかもしれません。今この恵まれた時代に洞爺湖の壮大な自然、青々とした空と穏やかな湖面、緑の山々を眺められることに感謝の思いが沸いてきます。 

洞爺湖のご祭神
大島  大黒・恵比寿・菅原道真公 3つの祠が祀られています。
弁天島 中島弁財天  
観音島 観世音菩薩

饅頭島以外の島に、神々が祀られています。
 

洞爺湖のご利益
神秘の湖・洞爺湖には、パワーの充填・心身の活性化・浄化・金運アップ・恋愛運アップのご利益があると言われています。

昔からアイヌの人々も、洞爺湖は神が住んでいる神聖な場所としてきました。火山の噴火によってできたカルデラ湖は、無尽の力があり火山の強力な「火」のパワーがあります。古代より火は信仰の対象にもなっており、見ているだけで気持ちを落ち着かせたり、やる気を起こさせてくれる効果があります。

また、湖の水の流れや音には癒しの力があり、気持ちが落ち着きリラックスでき心身が浄化されていきます。さらに洞爺湖は、火・水のパワーが混ざり、金運の強力なご利益も頂けるそうです。

洞爺湖の水面は、ほぼ波がなく穏やかで鏡のような美しさです。陽の光を映す鏡は太陽に似ていることから、昔から鏡は太陽神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)の象徴とされてきました。そのため鏡には、霊的パワーがあり運気を倍増させるものと言われています。鏡のように綺麗な洞爺湖を眺めるだけで、水の気も受けて恋愛運がアップするそうです。

また、大島にあるご神木「ウンクル・セトナの桂の木」には、アイヌの少女と戦士が、桂の木に化身し結ばれた伝説が残っています。ご神木から縁結びパワーを頂けます。
 

洞爺湖のどこが見どころか?
洞爺湖は近くで眺めても、遠くから全体を眺めても、広大で清々しく完璧な美しさです。そして、湖の中心にあるパワー溢れる中島は特に見どころが満載です。

洞爺湖に浮かぶ大島までは、遊覧船に乗って渡ることが出来ます。弁天島と観音島へは、モーターボートをチャーターして渡ります。饅頭島は、ヘビ島と呼ばれるほどマムシが多く生息し、入ってはいけない島として言い伝えられています。

大島
大島には洞爺湖周辺の自然を標本で見られる博物館森林博物館があり洞爺湖の自然や生物たちを、標本やジオラマを使って展示されています。

夏の新緑や秋の紅葉が美しく、大島の散策はとても人気です。大島の散策コースは、大平原までのアカエゾマツコース(約1時間半)と、島内を一周する周遊コース(約3時間)があります。コースの途中には、地下からの冷たい風が吹き出す風穴があります。また、不思議な場所として知られる大平原は、植林してもなぜか木が枯れそこだけ広大な草原になっています。

視界が開けた大平原は、羊蹄山の火山と土のエネルギー、洞爺湖の水のエネルギーが交わり、風水で言われる「四神相応」の最高のパワースポットです。気の溜まる広場・大平原で、大きく深呼吸したり、瞑想したりして日常から自分を解き放ってみましょう。浄化・パワーチャージができ、癒されることでしょう。

弁天島
弁天島と観音島は砂州で繋がり、そこに桟橋があり、モーターボートで上陸することができます。桟橋から10分程歩いた森の中に弁天様が祀られた朱い三重の塔があります。

堂内には江戸時代後期に、琵琶を抱えた穏やかな笑みを浮かべる「中島弁財天」の像が祀られました。他にも、白龍に乗った弁財天の額や絵なども奉納されています。

観音島
弁天島と同じく観音島も、モーターボートで上陸できます。観音島は、江戸時代に北海道の各地で仏像の彫刻を残した円空上人(えんくうしょうにん)に縁ある島です。

桟橋からは、観音堂の赤いお堂が目に入ります。観音堂には観世音菩薩が安置されています。1666年に円空上人により、鉈作りの観音菩薩像が安置されました。現在、円空上人が作った観音像は有珠善光寺に保管されています。堂内の観音像には、レプリカが祀られています。

饅頭島
中島で唯一立ち入れない島ですが、島の周辺は湖水の透明度が高く、夏になるとダイビングスポットとして人気があります。

浮見堂
洞爺湖畔の北側にある彫刻公園には、湖に突き出した半島があります。そこに小さな赤い二重塔があり、浮見堂と呼ばれています。

昔、洞爺湖に聖徳太子像を持った僧侶が訪れ、この像を祀ると繁栄すると言われました。その像は噴火で焼失しましたが、人々は身代わりとなってくれたと感謝し浮見堂は再建されました。

また浮見堂には、洞爺湖の守り神・龍神が祀られています。洞爺湖の発展や海難事故防止の願いが込められています。洞爺湖は龍神が守って下さっているのですね。

ゼロポイント
洞爺湖に浮かぶ中島から、北東約600m地点に水中の山・ゼロポイントがあります。ゼロポイントは中島のように噴火で隆起した山ですが、水面よりわずか1.5mほど下が山頂です。ゼロポイント付近だけ水深が浅く、湖水が茶色っぽく見えます。洞爺湖の最大水深は約180mで、ゼロポイントから少し離れただけで急に水深は深くなり、吸い込まれそうな深い青の湖水に変わります。

ゼロポイントでは溶岩が冷えて縮む柱状節理も見られ、4万年前の噴火や湖の成り立ちを静かに物語っています。噴火でできた山も、年代や噴火の規模の違いなど
 が分かりますね。

洞爺湖は見どころがたっぷりあり、眺めるだけでも十分にご利益があります。強力なパワースポットの洞爺湖に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
 

洞爺湖の一番パワーのある所
神秘的で美しい洞爺湖は、手つかずの豊かな自然が残され、全体がパワーに満ち溢れています。そして、洞爺湖の中心に浮かぶ中島のそれぞれの島が、強力なパワースポットです。その中でも最強のパワーがあるところは大島にある「大平原」と言われています。大島の森林博物館の先には散策道があり、40分ほど歩いたところに「大平原」があります。

草が生い茂る大平原は、北にそびえる羊蹄山からのエネルギーを逃さないように、洞爺湖周辺の山々で囲まれた「四神相応」の場所なのでエネルギーが溜まっています。目や耳などの五感を働かせて自然を満喫しながら、大平原でゆっくりと過ごしてみてはいかがでしょうか。強力なパワーを全身で浴びて、身も心も癒され元気になれることでしょう。

ライター 梅花桜花
 

基本情報
住所:〒049-5021 北海道洞爺湖町・壮瞥町
TEL:0142-75-2446(洞爺湖温泉観光協会)
アクセス:
・JR洞爺駅から 道南バス洞爺湖温泉行き約20分
         洞爺湖温泉バスターミナル下車徒歩すぐ
・道央道虻田洞爺湖ICから国道230号経由で3km約5分

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