湯倉神社

 

温泉・医薬のご神徳がいただける湯倉神社
北海道函館市湯川町に、湯倉神社が鎮座しています。北海道では三大温泉郷の一つに数えられる、湯の川温泉発祥の地です。湯の川温泉は函館空港からは車で5分とアクセスもよく、日本一空港に近い温泉街でもあります。湯の川温泉のお湯は、さらりとしていて入り心地がよく無色透明・無臭です。

ナトリウム塩化物泉・カルシウム塩化物泉を豊富に含むため、保温効果が高く湯冷めしにくいお湯と言われています。昔から多くの人々を癒してきた名湯です。その湯の川温泉の小高い丘に鎮座する湯倉神社は、温泉を初めて発見した木こりが、休憩した場所に小さな祠を作ったことが始まりと伝えられています。

湯倉神社には医薬の神・温泉の神として、大巳貴命(おおなむちのかみ)・少彦名神(すくなひこなのかみ)の2柱が祀られ湯の川の町を見守っています。この2柱は、協力して日本の国造り・国土経営を行った神です。人や家畜などの病の療法を定めたと言われています。湯倉神社では、特に温泉・医薬のご神徳を頂けます。

また、昔から名湯として人々に親しまれた湯の川温泉は、松前藩主9代・高広氏や、箱館戦争時の旧幕軍の傷病兵などが療養していた所として知られています。

また、霊験あらたかな湯倉神社は、山からのパワーと海からのパワーが流れ込むパワースポットとしても有名です。また、大地から湧き出す湯にも、大きなパワーがあります。そのため湯倉神社には、地元の人々だけでなく観光客も多く参拝に訪れます。そして、境内は参拝に訪れる人々が楽しめるように様々な工夫がなされています。

湯倉神社の境内には、うさぎの石像や小槌が置かれています。うさぎの石像を撫でれば願いがかない、小槌を振れば開運が訪れると言われています。お守りやおみくじも、ユニークなものがたくさん置かれているので、ぜひ訪れて開運アクションをおこしてみてはいかがでしょうか。

湯の川に暮らす人々の「心の拠り所」として篤く崇敬されている湯倉神社に参拝し、宏大無辺なる神々のご加護をいただきましょう。
 

湯倉神社の特徴
湯倉神社の始まりは、室町時代1453年頃と言われています。一人の木こりが現在の神社近くの丘の沼地から、湯気が立っているのに気付きました。近付いてみると、湯が湧き出しているのを発見しました。それから間もなく、木こりは病気にかかります。そんな時、木こりは湧き湯を思い出して、関節痛で痛む腕を、湧き湯で温めたところ痛みがなくなったそうです。

木こりはこの湧き湯に感謝して、「薬師堂」の小さな祠を建て、自分で彫った薬師如来を祀ったことが神社の始まりと伝えられています。1717年の江戸時代の松前藩の調査記録でも、100年前の1617年には既に薬師如来が祀られていたことが記されています。

また、松前藩の第4代藩主・松前高広(まつまえたかひろ)は幼い頃、難病にかかっていました。1653年、夢の中で母親から「松前の東に不思議と病に効く温泉がある。そこならどんな病でも治る」というお告げを受けます。

そのため家来が温泉を探し出し、高広氏が湯治を始めると間もなく快癒したそうです。そこで、松前藩は薬師堂を再建し、黄金に輝く薬師如来像(少彦名神)を堂内に安置しました。知内産の砂金で五寸四分(約16㎝)の薬師如来像を安置し、直径六寸三分(約19㎝)の鰐口を奉納しました。当時の鰐口が、今も残されています。また現存する社殿は、昭和16年に造営されました。

明治時代に入ると函館は、旧幕府軍と新政府軍との戦い箱館戦争の舞台となりました。この時、五稜郭を占領していた旧幕府軍の傷病兵は湯の川温泉で湯治していたそうです。湯倉神社は、函館の歴史と深く関わってきた神社です。湯の川温泉の守護神として、湯倉神社は今でも人々に親しまれ崇敬されています。 

湯倉神社のご祭神
大己貴神
少彦名神
倉稲魂神(うがのみたまのかみ)

湯倉神社には、3柱が祀られています。 

湯倉神社のご利益
湯倉神社では、国土経営・開拓の守護・五穀豊穣・漁業の守護・交通安全・商売繁盛・家内安全・厄除開運・縁結び・夫婦和合・安産・子育て・温泉の神・学業成就・芸能の神などの様々なご利益を授かれます。

湯倉神社の授与品には、ユニークなお守りやおみくじが沢山あります。中でも「御神縁御守」は、オリジナルのお守りを授かれるので人気があります。健康の「健」・恋愛成就「愛」・自分の品質を磨く「美」などの願い事の漢字一文字が刺繡された12種類のお守り本体と、25種類のお守り袋があり、組み合わせることでオリジナルのお守りとなります。

また、「大丈夫」とお守り袋に刺繍された「大丈夫御守」など、心強いお守りも人気です。他にも「ペット御守」など、様々なユニークなお守りが授かれます。

おみくじでは「うさぎおみくじ」「イカすおみくじ」などの、引いてみたくなるおみくじがあります。うさぎおみくじは、香りある楠の玉が使用されています。20種類の文様から、ご神託を頂けます。楠の玉は、別売りのお守り袋に入れて御守とすることも出来ます。

イカすおみくじは、イカの張り子に入っていて、竿で釣り上げる面白いおみくじです。北海道内の6つの神社で共同企画した「えぞみくじ」の一つで、北海道弁で記されています。

 

湯倉神社のどこが見どころか?
木々に囲まれた湯倉神社は、とても落ち着いた佇まいで訪れた人々を癒してくれます。

拝殿の右手には「神兎」(なでうさぎ)が祀られています。創建360年の記念として、平成26年に設置されました。ご祭神である大己貴神は「因幡の白うさぎ」の神話に登場する神で知られています。この神兎は大己貴神と縁のある白うさぎで、撫でれば願いが叶うそうです。

過ちを犯して体に傷を負った白うさぎは、大己貴神の慈愛により元気な体に戻り、悪い心を改心しています。それから白うさぎは「吉報」を伝えるおめでたい「神獣」となりました。

また、大己貴神に因み開運小槌が大小2つ設置されています。小槌を振ると、開運招福・諸願成就・健康長寿・身体堅固などのご利益を授かれます。大きな小槌は開運小槌で、願い事を祈りながら小槌を振ると成就すると言われています。小さな小槌は健康長寿小槌で、新体堅固を祈願しながら、体の気になる部分を小槌で撫でるとご利益があります。

湯倉神社のご神木は、樹齢370年もの湯川一の古木・イチイの木です。函館の保存樹となっています。ご神木を見上げると力強さと迫力があり、神聖な力を感じられます。

湯倉神社には、境内社「豊受稲荷神社」が鎮座しています。商売繁盛・五穀豊穣・産業発展・災難除けなどのご利益があります。この豊受稲荷神社は、湯川の人々の衣食住の神として篤く崇敬されています。静かなご神域の中にいくつも立ち並ぶ朱い鳥居は、フォトジェニックな見どころのひとつです。

湯倉神社には、様々な工夫や見どころがあります。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
 

湯倉神社の一番パワーのある所
湯倉神社は、海からのパワーと山からのパワーが合わさって境内にはパワーが溢れています。中でもご神木のイチイの木には、パワーがあると言われています。

大地から湧き出す湯には、力強いパワーがあります。湯倉神社を参拝し、湯の川温泉で疲れをとれば、癒しや元気なパワーを頂けることでしょう。

ライター 梅花桜花
 

基本情報
住所:〒042-0932 北海道函館市湯川町2丁目28-1
TEL:0138-57-8282
アクセス:
・市電 「湯の川」電停下車 徒歩2分
・函館空港から  車で5分

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