荒胡子神社

金運アップ・商売繁盛のご利益がある荒胡子神社
荒胡子神社(あらえびすじんじゃ)は、広島県廿日市市の厳島に鎮座しています。海に浮かぶ朱色の鳥居で知られる厳島神社と、裏手にそびえる五重塔との間に位置する神社です。厳島神社とゆかりがあり境外末社となっています。小さな神社ではありますが、荒胡子神社の本殿は室町時代の造営であり、貴重な国指定の重要文化財です。

厳島神社は厳島神社の参拝を目的に訪れる人々が多いため、裏手に位置する荒胡子神社を気に留める人は多くないでしょう。厳島神社の入口は東回廊で出口は西回廊のため、厳島神社の社殿裏をぐるりと周って歩く人は多く、裏手とはいえ賑わいを見せています。それでも、荒胡子神社の背後にある五重塔を眺めることはあっても、お参りする人は少ないのです。

荒胡子神社は、社名に「えびす」と入っているように、福の神である「えびす様」と同一視される事代主神(ことしろぬしのかみ)が祀られています。そのため、金運アップ・商売繁盛のご利益が授かれるパワースポットといえるでしょう。古くから厳島全体が「神の島」として崇められてきた、パワーに満ちた島です。ぜひ、荒胡子神社も忘れずに参拝してみましょう。

荒胡子神社の特徴
荒胡子神社の創建年代は分かっていませんが、本殿は室町時代中期の造営と伝えられています。かつてこの荒胡子神社の鎮座地には、同じ厳島にあった大願寺の子院となる金剛院が建立されていました。荒胡子神社は、その金剛院の鎮守社として祀られていたようです。

安土桃山時代になると、毛利輝元(もうりてるもと)により再建。荒胡子神社の本殿は、その当時の姿のまま残されています。その後、明治時代の「神仏分離」で金剛院は解体されました。それでも、敷地奥に建つ荒胡子神社の本殿は、解体されることなく残されたそうです。そして、隣に鎮座する三翁神社へと合併されてしまいました。

しかし、明治15年には三翁神社から再び分離され、独立した神社となり今に至ります。この際に、荒胡子神社は厳島神社の境外末社となりました。現存する本殿は檜皮葺の朱漆塗の立派な造りで、国の重要文化財に指定されました。ご祭神には素戔嗚尊(すさのおのみこと)と、事代主神が祀られています。

また、荒胡子神社の名称をぱっと読める方は少ないのではないでしょうか。「荒」は厄除けの神である素戔嗚尊のことを表し、「胡子」は福の神である事代主神を表していると考えられます。もう少し誰でも読みやすい名称であったなら、素晴らしい神が祀られたこの荒胡子神社を、参拝する方が増えるのではと思えてしまいますね。

厳島は全体がパワースポットといえるほど、海と空からの良い気に満たされた場所です。そんな厳島にあるパワースポットは、厳島神社だけではありません。周囲を囲む境外末社などからも、強いパワーを発しています。荒胡子神社の知名度はとても低く、観光客はほぼ訪れません。地元の方でさえ、知る人ぞ知る神社といったところです。小さな神社だと素通りをせず、せっかく厳島を訪れたのなら、ぜひ立ち寄っていただきたいパワースポットです。
 

荒胡子神社のご祭神
ご祭神    素戔嗚尊
       事代主神
 

荒胡子神社のご利益
荒胡子神社は、厄除け・水難除け・金運アップ・五穀豊穣・商売繫盛のご利益があるとされています。
 

荒胡子神社のどこが見どころか?
荒胡子神社へは、厳島神社を参拝した後に社殿裏を左に見つつ進めば、三翁神社の隣に見えてきます。前方には鳥居があり、奥には拝殿、左後方には五重塔や千畳閣も見えるでしょう。現在、この五重塔は厳島神社の境内の建築物となっていますが、元々は大願寺が管轄していたものでした。

荒胡子神社もまた、元々は大願寺の子院・金剛寺の敷地内にありました。明治時代の神仏分離となるまでは、金剛寺は確かに存在していました。それまでは、どんな景色が広がっていたのでしょうか。今でも荒胡子神社を眺めているだけで、絵になる美しい景色が広がっています。小さな神社ながら、五重塔と重なる風景は、心に残るのではないでしょうか。

荒胡子神社の境内は狭く、鳥居から拝殿まで長い参道はありません。ですから、長く滞在する必要もなく、気軽に参拝することができます。厳島神社とゆかりある神社ですから、ご祭神の素戔嗚尊と事代主神の元を訪れてみてはいかがでしょうか。

四脚鳥居
入口に建つ石造りの鳥居は、厳島神社の大鳥居と同じ造りとなっています。四脚鳥居と呼ばれる鳥居は、どっしりとした造りで重厚感・安定感が感じられるでしょう。

拝殿
鳥居をくぐれば、すぐに拝殿が見えてきます。その拝殿前には灯籠が2基置かれています。本殿は室町時代のものですが、拝殿自体もかなりの年月が感じられるでしょう。壁のない拝殿の奥には、朱色の本殿が姿を見せています。拝殿前から見上げる五重塔も、趣きがあり見事です。

本殿(国の重要文化財)
荒胡子神社の本殿は、朱色の社殿が印象的な厳島神社の末社の中で、色・形が他の神社とは異なっているのが最大の特徴です。「本漆朱塗り」というもので、この本殿は朱色っぽい色ながら朱色ではないのです。最初から色が違うので、色の劣化ではありません。

「本漆朱塗り」とは、漆に朱色をまぜたものだそうです。安土桃山時代に再建された歴史ある本殿は貴重な遺構であり、国の重要文化財に指定されています。拝殿からはあまりよく見えませんが、横にまわると少し本殿に近づけます。

蟇股
本殿を横にまわれば極彩色の蟇股が見えます。蟇股とは屋根下に付けられた装飾部材で、蛙が脚を広げた姿に似た形であることからつけられた名称です。荒胡子神社本殿の蟇股は、極彩色の「火焰宝珠」を「唐草」で包んだものです。

千木と勝男木
神社建築で見られる千木・勝男木ですが、厳島神社の摂末社の中で、屋根にこれらがついている社殿は、荒胡子神社だけだそうです。小さいながらも、改めて珍しく貴重な神社であることが分かります。
 

荒胡子神社で一番パワーのある場所
荒胡子神社は、拝殿前が一番パワーがあります。
 

荒胡子神社のまとめ
広島県廿日市市の厳島に、荒胡子神社は鎮座しています。世界遺産に登録されている有名な厳島神社と、厳島神社の建造物である五重塔との間に位置する、小さくてこじんまりとした神社です。厳島神社の境外末社となっています。

荒胡子神社の創建年代は不明ですが、本殿は室町時代の造営で貴重な国指定の重要文化財です。社名に「えびす」とあるように、福の神「えびす様」と同一視される事代主神と、厄除けのパワーがある素戔嗚尊が祀られています。

荒胡子神社は金運アップ・商売繁盛のご利益を授かれるパワースポットです。荒胡子神社がある厳島全体が古くから「神の島」とされており、島全体がパワースポットともいえます。そんな島の小さな荒胡子神社ですが、たくさんのパワーに溢れています。ぜひ参拝してみましょう。

ライター 梅花桜花
 

基本情報
住所:〒739-0588  広島県廿日市市宮島町大町
定休日:無
拝観時間:24時間参拝可能
拝観料:無
アクセス:
宮島口駅からフェリーで15分、下船後徒歩で約15分
宮島ロープウェー紅葉谷駅から徒歩で約13分
紅葉谷公園入口から徒歩で約3分
駐車場:

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