願いが叶いやすい山の神を祀る新屋山神社
山梨県富士吉田市にある新屋山神社は、千葉県の安房神社、石川県の金剱宮(きんけんぐう)と共に「日本三大金運神社」とされる神社です。新屋山神社には「本宮」と「奥宮」の2つがあり、本宮は富士山の麓に鎮座。
地元山梨では「ヤマノカミサマ」の愛称で親しまれています。セレブも熱心に訪れるという新屋山神社にはどんな秘密があるのでしょうか。今回は、そんな「新屋山神社」の人気の秘密や見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。
新屋山神社はどんな神社?特徴は?
新屋山神社は、富士山を背にして北向きに祀られた神社。とても小さな神社でありながら、「日本三大金運神社」の1つとして全国から多くの参拝客が訪れます。「本宮」と「奥宮」の2つあり、本宮のお社は静かな森の小高い丘に、奥宮は標高約1,700mの富士山の2合目付近(「へだの辻」)に鎮座しています。
またこの神社は、清らかで良い気が流れる「イヤシロチ(弥盛地)」として白山から富士山を一直線に結んだ「レイライン」上に鎮座するパワースポット。本宮は富士急行 富士山駅からタクシーで2.5km(約8分)の距離にあります。
山の神として知られる大山津見神(おおやまつみのかみ)が主祭神として祀られ、金運上昇、商売繁盛、農林業繁栄、山林守護などのご利益があるようです。富士山の絶景、豊かな緑、美しい社殿と鳥居が印象的な神社です。
新屋山神社の歴史
新屋山神社の創建は、後奈良(ごなら)天皇が即位していた室町時代後期の1534年。創建が10月17日であることから、毎年本宮では10月17日と1月17日(正月祭)に例祭が執り行われます。創建の日に因んだ10月の例祭は、新屋山神社最大の式典でもあります。明治時代の1890年には幣殿・拝殿が建立され、昭和に入り、1934年(昭和9年)には本殿を再建。1973年(昭和48年)に幣殿や拝殿を改築しました。
新屋山神社のご祭神
新屋山神社のご祭神は大山津見神、天照大御神、木花咲耶姫の3柱です。
主祭神:大山津見神(おおやまつみのかみ)
神産みにおいて伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)との間に生まれたとされる大山津見神は「山の神」として知られる神です。山だけでなく海も司っており、娘神の木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の出産を祝ってお酒を作ったという故事もあることから「海の神」、「酒造の神」ともいわれています。大山津見神のご利益は、金運上昇、商売繁盛、山林守護、漁業守護、酒造守護、産業守護などがあります。
配祀神:天照大御神(あまてらすおおみかみ)
天照大神は、八百万の神の中でも最高位の太陽神に位置付けられています。弟神の須佐之男命(すさのおのみこと)の事で心を痛め、天岩戸にお隠れになった神話でも知られる神様。天照大神のご利益は、国土安泰、五穀豊穣、開運隆昌、子孫繁栄をはじめ、あらゆるご神徳があります。
配祀神:木花咲耶姫命(このはなさくやひめ)
その美しさで瓊瓊杵命(ににぎのみこと)を一目惚れさせ、求婚させた事で知られる女神が木花咲耶姫です。主祭神・大山津見神の娘神でもあります。名前の由来は「桜の花の咲くように咲き栄える女性」との名義からと考えられます。そんな絶世の美女とも謳われる木花咲耶姫のご利益は、安産・子授け、縁結び、火難除け、農業守護などです。
新屋山神社のご利益とは?
新屋山神社の主なご利益については以下の通りです。
金運上昇・商売繁盛
新屋山神社で最も霊験あらたかなご利益の1つが「金運上昇、商売繁盛」です。会社の経営者の方などもこぞって参拝に来られるほど。その御利益のほどは、参拝者からのお礼として参道に奉納された鳥居の数々からも窺い知ることができます。金運や商売繁盛を祈願するなら、「稲荷社」も忘れずに参拝しましょう。
山林守護・漁業守護・産業発展
主祭神の大山津見神は「山の神」であり、「海の神」でもあります。山林守護をはじめ、漁業、航海守護、商工業の発展などのご利益も司っており、大工の職人さんなどからも篤い信仰を得ています。
安産祈願・子授け・夫婦和合・縁結び
新屋山神社には木花咲耶姫が御祭神として祀られており、安産祈願や子授け・縁結びのご利益に強い神様であることから、このようなご利益にも強力なサポートが期待できます。木花咲耶姫の姉神である磐長姫命(いわながひめのみこと)が末社の小御岳社にお祀りされているのも有り難いですね。
本宮には伊邪那岐命と伊邪那美命を祀る「夫婦木社」という社殿があり、2本の木が途中で繋がった「夫婦木」もある為、夫婦和合や縁結びのご利益が強力であることが分かります。
新屋山神社の見どころとは?
次は新屋山神社の見どころについて見ていきましょう。新屋山神社の見どころについては以下の通りです。
森に守られた美しい本殿
黒塗りの欄干に金色の龍や白獅子などの美しい彫刻が施された本宮の本殿は、森の社叢をバックに静かな存在感を醸し出しています。空気も澄み切っており、厳かな気持ちで参拝することができます。
夫婦木
伊邪那岐命と伊耶那美命が祀られた小さな夫婦木社のそばには「夫婦木」と呼ばれる2本の木がまるで寄り添うように立っており、夫婦和合や家庭円満、縁結び、子授け、子孫繁栄の象徴となっています。こちらからも是非ご利益をいただきましょう。
お伺い石(御神石)
新屋山神社には神様にお伺いを立てる「お伺い石」と呼ばれる御神石があります。持ち上げた石の重さで願いが叶うかそうでないかが分かるという不思議な石です。3回持ち上げて感じた石の重さで見るようになっており、2回目に持ち上げた石が軽く感じられれば叶うとのこと。お伺い石の作法はこちら→http://www.yamajinja.jp/(中段真ん中辺り)。お伺い石の運試しも是非チャレンジしてみて下さいね。
迫力満点の大鳥居と参道の鳥居
本宮本殿の目の前にある大きな鳥居はひときわ存在感があり、迫力も満点。ここであらためて気持ちが引き締まります。本宮の入り口から並ぶ数多くの参道の鳥居も見どころの1つ。ご利益があった人がお礼に奉納したという鳥居で、いかにこの神社のご利益が高いかがこの鳥居の数からも分かります。
龍の口から水が出る手水舎
新屋山神社の見どころの1つは、見事な龍の彫刻が印象的な手水舎です。技の細かさにも惚れ惚れします。龍の口から出るお水でしっかりと手を清め、口にも含んで清めてから参拝しましょう。
富士山の絶景
富士山の麓に本宮があり、駐車場からは富士山の絶景を仰ぎ見ることもできます。もちろん奥宮まで行けば富士山に登れますが、麓から見る富士山からもパワーをいただきたいものです。
新屋山神社のお守り・御朱印帳
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、新屋山神社で販売されている「お守り」「御朱印帳」について見ていきましょう。
お守り
新屋山神社のお守りは金運にちなんだお守りがたくさん!もちろん金運以外のお守りも多く、種類も豊富です。見るからに縁起の良さそうな金色の「金運守」は小判や鈴もゴールド。「商売繁盛守」もしっかりゴールドです。
小さくて可愛い金色のカエルの付いた「不動黄金カエル守」や「金のたまる小判守」などゴールドづくしでどれにしようか迷ってしまいそう。大山津見神が描かれた長方形のカード型になった金運のお守りも人気!財布に入れておくと効果が高いですよ。
縁結び祈願で買い求めるなら、人やビジネスとの良いご縁をつなぐ「絆守」や上品なピンクの「縁結び守」。「安産守」や「子授守」などなど、どのお守りもデザイン性が高く、思わずたくさん買ってしまいそうです。
御朱印帳
新屋山神社の御朱印帳(初穂料1,500円)は表紙に本殿、裏表紙に富士山が刺繍された豪華版。新屋山神社のオリジナル限定御朱印帳で大人気です。御朱印(300円)には富士山のスタンプが押されていますよ。
新屋山神社の特にパワーがある場所
「イヤシロチ」と呼ばれる新屋山神社の本宮で特にパワーがある場所は神社の「社叢林」です。極めて貴重な落葉広葉樹林は大切に守られた神域であり、本宮全体を守る自然記念物。参道の階段を上っていくと、その強いエネルギーを感じることができるはずです。
まとめ
願いが叶いやすいといわれる「山の神」を祀る新屋山神社。それだけに作法やマナーはしっかりと守る必要があると感じます。行ける方は本宮だけでなく、金運効果が高いといわれる奥宮にも是非足を運んでみて下さいね。
ライター Kikumikan
基本情報
住所:山梨県富士吉田市新屋4丁目2-2
電話番号:0555-24-0932
営業時間:9:00~16:00
HP:http://www.yamajinja.jp/
駐車場:30台駐車できる駐車場と50台駐車できる駐車場の2箇所あり
アクセス:
・富士急行 富士山駅からタクシーで約8分
・中央自動車道河口湖I.Cから約10分
・東富士五湖道路富士吉田I.Cから約10分
※記載した金額等は2022年4月時点のものであり、変更の可能性があります。