熱田神宮

 

三種の神器「草薙神剣」が祀られる名古屋屈指のパワースポット「熱田神宮」
名古屋へ来られたら、ぜひ足をはこんでいただきたいパワースポットが「熱田神宮」です。名古屋の市街地にありながら、樹齢何百年もの木々が生い茂り、約6万坪の敷地内には、境内、境外あわせて45もの社が祀られています。それぞれにご利益があり、見どころが広大な場所に数多く点在しています。

今回は、名古屋最強のパワースポット「熱田神宮」の魅力をご案内します。
 

熱田神宮の歴史

はじまり
熱田神宮は古くから、「熱田さま」や「宮」と呼ばれて多くの人から親しまれてきました。江戸時代では、関東や東北などから伊勢へ詣でる時に、かつての東海道沿いにあった熱田神宮に、たくさんのお伊勢参りの参拝客が訪れていました。当時、熱田神宮から伊勢へ詣でるのが一番良い参拝方法とされていたのです。

昔から多くの人に崇拝されてきた熱田神宮は、歴史が長く、創祀は1,900年前までさかのぼります。熱田神宮は、三種の神器のひとつである、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)が祀られていることで有名です。三種の神器とは、天照大御神から授けられた、鏡、玉、剣をいいます。草薙の剣の他、八咫鏡(やたのかがみ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)があります。

日本武尊(やまとたけるのみこと)は、三種の神器の、草薙の剣を父の景行天皇(けいこうてんのう)から授かりました。草薙の剣を現在の名古屋市緑区大髙町火上山に置いたまま、日本武尊は、東国へと戦いに赴きます。しかし、途中病に倒れると三重県亀山市能褒野(のぼの)の地でそのまま亡くなってしまいます。113年(景行天皇43年)、日本武尊の妃、宮簣媛尊(みやすめひめみこと)は、草薙の剣を熱田の地にお祀りしました。これが、熱田神宮のはじまりとされています。

ご祭神・ご利益 
草薙の剣を最初に持っていた、天照大御神が祀られています。また、草薙の剣にゆかりの深い、相殿神(あいどのしん)という天照大御神を含めた五神も祀られています。
・天照大御神
・日本武尊
・宮簣媛尊
・須佐之男尊(すさのおのみこと) 天照大御神の弟で、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した勇敢な神。
・建稲種尊(たけいなだねのみこと)宮簣媛尊の兄で、尾張の繁栄の神と尊ばれていましたが、日本武尊とともに東国の戦で亡くなっています。

熱田神宮は総合運が授かるといわれるだけあり、開運、縁結び、長寿、出世、病気平癒などさまざまなご利益があります。
 

熱田神宮の見どころ

神使いの鶏
熱田神宮に初めて訪れた方は、境内に鶏が歩いているのを見て驚くのではないでしょうか。意外な組み合わせですが、実は熱田神宮の神使いは鶏なのです。間近で見られ、ほとんどの品種が名古屋コーチンで、サイズが大きな鶏です。鶏は、有名な天照大御神が岩戸に隠れてしまった日本神話にも登場しています。

太陽の神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、須佐之男尊(すさのおのみこと)の乱暴な行いに腹を立て、天岩戸にお隠れになりました。これにより、世の中は闇に包まれ、多くの災いが生じます。八百万の神々は何とかして、天照大御神を天岩戸から出そうとしますが上手くいきません。

すると、そこに鶏が「コケコッコー」と鳴きました。朝が来ないはずなのに不思議に思った天照大御神は、天の岩戸を開いた、といわれています。鶏は、この時の功績を認められ、神の使いになったとのことです。熱田神宮で鶏を神鶏と呼ぶのはそのためで、参道のシンボル的存在になっています。

こころの小径(こみち)
本宮の周囲をぐるりと取り囲むように、500メートルほどの散策できる通りがあり、「こころの小径」と呼ばれています。何度も熱田神宮を参拝に訪れる方でも意外と知られていない、穴場的存在です。名古屋市内とは思えない、厳かで神秘的な空間漂う森が広がっていますのでぜひ行ってみましょう。こころの小径を進んでいくと、水の神様を祀る「清水社」や、熱田神宮の中で最も神聖なスポットとされる「一之御前神社」(いちのみさきじんじゃ)がありますので、途中立ち寄りお参りすることもできます。

なお、神聖なスポットへと通じる道のため、いくつかの下記のルールがありますのでご注意ください。
入場時間は9時~16時。
喫煙、飲食、ペット同伴、写真撮影、携帯電話での通話は全て禁止になっています。

清水社 
清水社は、目の神様、美肌の神様で、水を司る罔象女神「みずはのめのかみ」が祀られています。平景清という武士が、目の病を患い清水社の湧き水で目を洗ったところ、病が治ったとの伝承が残されています。このため湧き水は、「お水さま」と呼ばれ、現在も敬われています。
他に湧き水が湧いている中央には石があり、世界三大美女の一人、楊貴妃のお墓の一部分だとする説もあります。このため、この湧き水で顔を洗えば楊貴妃のような美肌になる、ともいわれています。実際、顔を洗うのは難しいですが、湧き水を頬に3回付けるだけでも、お肌の効果の違いが表れるそうなので、女性のみなさんは一度試されてみては?

また、両脇には柄杓が置いてあり、中央の石に向かって3回湧き水をすくってかけて、願い事をすれば願いが叶うともされています。湧き水の絶大なパワーが感じられますね。

大楠
熱田神宮のご神木は、樹齢1,000年以上の巨大な楠です。弘法大師・空海がお手植えしたとされ、今日まで大切に扱われてきました。待ち受けに大楠の写真にすると、ご神木のパワーにより運気アップに繋がるといわれています。

また、大楠の中には神の化身とされる、白蛇や普通の蛇が数匹住んでいるそうです。これらの蛇はめったに姿を現さないそうですが、もし見ることができれば金運や開運アップのご利益があるとされています。実際、蛇が顔をだしでいる姿を見たと言う人もいるそうですよ。蛇のお供え物として、大楠の根元には卵が置かれています。

信長塀
織田信長が桶狭間の戦いの出陣前に、熱田神宮に立ち寄り必勝祈願をしました。そして、見事勝利を収めた信長は、お礼参りとして奉納したのが、この信長塀です。信長塀は、石灰と土を油で練り固めて、瓦を多数積み重ねています。

一番上には、屋根がかけられた造りになっています。信長塀は、京都府の三十三間堂の太閤塀や兵庫県の西宮神社の大練塀(おおねりべい)とともに、日本三大土塀といわれています。

宝物館
皇室や、代々の幕府、将軍、尾張藩主などからの約6,000点の奉納品が収蔵されています。毎月、月替わりで選りすぐりの宝物も展示されています。
 

熱田神宮の特にパワーがある場所
一之御前神社
「一之御前神社」(いちのみさきじんじゃ)は、熱田神宮の中で最も神聖な場所のため、以前は立ち入り禁止になっていましたが、2012年12月より参拝できるようになりました。ただし撮影は禁止されています。一之御前神社には、本宮に祀られている神剣・草薙の太刀に宿る熱田大神の荒魂(あらたま)が祀られています。荒魂とは、神様がときおり見せる荒々しい姿のことをいいます。ちなみに、神様の穏やかな姿は、御魂と呼ばれています。

本宮
本宮には、草薙の剣と天照大御神を含めた相殿神(あいどのしん)の五神が祀られています。万能の神様たちなので、総合的で強力なご利益があります。祈願する前に、神様に感謝を捧げることが大切です。
また、正門近くには「別宮八剣宮」(べつぐうはっけんぐう)があります。本宮と同様の相殿神(あいどのしん)の五神が祀られ、社殿も本宮と同じ造りになっています。社格も本宮の次に位置づけされています。

武士の信仰も篤く、織田信長、徳川家康など名だたる武将が社殿の造営修築を行っています。本宮に参拝の際は、別宮八剣宮にも訪れてみましょう。
 

まとめ
広大な土地に、パワースポットがいくつもある熱田神宮は、鳥居をくぐった瞬間から神聖な空気に包まれています。名古屋に来られた際は、見どころがたくさんある熱田神宮を、ゆっくり散策しながら詣でてみてはいかがでしょうか。

ライターネーム/サクヤ凛
 

基本情報
住所:愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
電話番号:052-671-4151
公式HP:http://www.atsutajingu.or.jp/ 
アクセス:
・名鉄名古屋本線 神宮前駅から徒歩で約3分
・地下鉄名城線 神宮西駅 2番出口
から徒歩で約7分
電話番号:052-671-4151
営業時間:(境内)24時間 (宝物館)9:00~16:30
定休日:(境内)年中無休(宝物館)毎月最終水・木曜日、12月25日~31日
料金:(宝物館入館料)大人 300円、小・中学生 150円
駐車場:無料駐車場あり
※最新の情報は公式HPでご確認ください。
※記載した金額等は2022年8月時点のものであり、変更の可能性があります。

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