日枝神社

 

東京の中心に佇む「日枝神社」の魅力
千代田区の永田町に位置する日枝神社。東京の中心に位置するため周りには高いビルが立ち並びます。近くには国会議事堂やTBSテレビなどがあることから、政治家や芸能人も多く訪れる場所でもあります。近年においては芸能人の結婚式も取り行われ、華やかなイメージがありますね。

そんな日枝神社とは一体どのような神社なのか気になるところです。この記事では日枝神社の見どころのポイントやパワーの高い場所など、その魅力を紹介していきますのでぜひ参考にしてみてくださいね。 

日枝神社はどんなところ?特徴は?
日枝神社は東京の中心に位置しており、江戸城の裏鬼門といわれた場所にあります。南西、陰陽の境界で不吉とされる方角を守護しているのですね。このように日枝神社は、江戸城の守り神を祀った神社として親しまれ江戸の繁栄を見守ってきました。

その強大なパワーにあやかりたいと、日本全国から多くの参拝者でにぎわいを見せます。境内には複数の参道がありますが、神社には珍しくエスカレーターを使って入る参道もありますので、お年寄りや体の不自由な方、または小さなお子さんと一緒の方も楽に参拝することができるのではないでしょうか。

特徴はやはり日本三大祭の一つとして山王祭が有名です。祭は隔年の6月に行われ、メインイベントである神幸祭では総勢500人の大祭札行列がオフィス街のビルの中を練り歩く姿は見応えがあります。 

日枝神社の歴史
1478年(文明10年)太田道灌が江戸城を築城するとき「川越山王社」を勧請しました。徳川家康の入城時に城内鎮守とされ、この時家康は江戸城内に山王社が鎮座していることを知り喜んだと伝えられています。

その後に江戸城の紅葉山というところに遷座されました。江戸城大改造の折には半蔵門外に移されましたが、1657年(明暦3年)「明暦の大火」で焼失してしまいます。その後1659年(万次2年)四代将軍「徳川家綱」が現在の地に遷座しました。

明治元年「神仏分離令」が発令され山王権限から現在の「日枝神社」と変更になります。1945年東京の空襲にて再び焼失してしまいましたが、1958年に再建され現在に至っています。

 

日枝神社のご祭神
主祭神 
大山咋神(おおやまくいのかみ)
大山咋神の「咋」は杭(くい)のことで、大山に杭(咋)を打つ山の地主神であるという意味を持つ、このことから農耕を司る神様と言われています。

相殿の神々
國常立神(くにのとこたちのかみ)
伊弉冉神(いざなみのかみ)
足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと) 

日枝神社のご利益
仕事運や出世運・商売繁盛
日枝神社が江戸城の鎮守の役割を担っていたこともあり、仕事運や出世運の祈願に多くの人が訪れます。日本の政治の中心地、永田町という土地柄であることから政界や会社経営者、ビジネスマンが多く訪れています。

縁結び・安産祈願や子宝・夫婦円満
日枝神社を象徴する猿像は、神の使いの役目を担っています。猿はもともと多産であり子供を大事にする動物です。そのようなことから猿を神使いとする日枝神社では、夫婦円満や子育てのご利益があるとされてきました。
また猿は「えん」とも読むことができますね。この「えん」を縁に変え、良縁や縁結びのご利益があると言われています。

道案内・道開き(猿田彦神社)
日枝神社の末社には猿田彦神社があり隠れたパワースポットと言われています。神様である猿田彦神は良い方向に導くご利益があり、道を開き災難をよけ開運・発展のご利益があるとされています。 

日枝神社のみどころ・ポイント
宝物殿
江戸城内に鎮座されてから500年を記念して建てられ、徳川将軍家のゆかりの品を多く保存しています。その中には国宝や重要文化財などの刀剣などがあり、ほかにも江戸時代からの山王祭山車人形や錦絵などが収蔵されています。

開館時間は午前10時から午後4時まで、入場料は無料で見学することができます。火曜日と金曜日が休館日となっていますので「宝物殿をぜひ見てみたい」という方は注意してくださいね。

神猿(勝)像
猿は神の使いとしての役割を持っており、山の神として天と地を媒介する性質と尊ばれてきました。社殿に向かって右側にいるのが雄猿で右側は雌猿です。この雌猿は子ザルを大事そうに抱きかかえていることから参拝者は安産や子宝を願い、雄猿には商売繁盛などのご利益を願いました。

社殿の天井絵
社殿の復興50年を記念して123枚の絵が天井に掲げられました。これは日枝神社初期の頃、武蔵野の地にあった花や草木、鳥や虫などが描かれています。

お守りや絵馬・おみくじ
日枝神社オリジナルのかわいい猿の絵が描かれたお守りと絵馬があり人気です。絵馬は他ではあまり見ることのないハートの形になっており、これは社紋である「二葉の葵」の葉の形から取ったものです。恋愛成就の祈願にピッタリですね。大変人気なので売り切れにならないようにご注意を。 

日枝神社のパワーの高い場所
日枝神社自体がパワースポットなのですが、その中でもさらにパワーの高い場所が次に紹介する表参道にある「山王男坂」、末社である「山王稲荷神社」「猿田彦神社」「八坂神社」と言われています。

山王男坂
日枝神社の参道では、他ではあまり見ない山の形をした鳥居があります。「山王鳥居」と呼ばれ、男坂のある表参道や他にも裏参道と西参道にもあります。この男坂の力強い石段を登り社殿に向かうのが王道と言われ、正面に一直線に向かうこの参道が上昇運に通じパワーを高めると言われています。

山王稲荷神社
山王稲荷神社は地主神様である「倉稲魂命(うかのみたまのかみ)」が祀られており、昔この場所が「星が岡」と呼ばれる頃からの神様です。「うか」とは食べ物や穀物の意味を持ち、農業や商工業にご利益があり高いパワーを感じる場所でもあります。

江戸時代の災害や昭和20年の空襲の際には日枝神社が焼失してしまいましたが、これを逃れて唯一この山王稲荷の社(やしろ)のみが残りました。本殿復興までの間は仮本殿としての役割も担ったということで、この社には秘めたパワーを感じますね。

猿田彦神社
猿田彦大神は皇孫命を先導された実績により、道案内の神様として信仰されています。物事の最初に現れ、何事も良い方向に導くという強いパワーを持った神様です。人生の岐路に立たされた時や新しいチャンスが開けた時、進むべき道に導いていただけます。

八坂神社
ここには本殿の神様大山咋神の祖父神「素盛鳴神(すさのおのかみ)」が祀られています。商業・農業の守護があり病気退散のご利益があります。 

まとめ
こうして日枝神社の歴史を辿ると、幾度も移転を繰り返し江戸の大火や東京の空襲と、二度の焼失という憂き目にもあっています。そのたびに再建を繰り返しながら、今なおその存在感を日本の中心地から発する日枝神社のパワーを感じました。
ぜひ日枝神社を訪れてみて、その力強い波動をじかに感じてみてはいかがでしょうか。

ライター:Shoko.S
 

基本情報
所在地:東京都千代田区永田町2-10-5
電話番号:03-3581-2471
各路線でのアクセス:
・東京メトロ千代田線「赤坂駅」2番出口より徒歩3分
・東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王駅」7番出口より徒歩3分
・東京メトロ千代田線「国会議事堂前駅」5番出口より徒歩5分
・東京メトロ銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」11番出口より徒歩8分
車でのアクセス:
・首都高速「霞が関インター」よりおよそ5分
・専用駐車場は100台、無料

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