寳徳山稲荷大社

 

参拝ローソクでご利益がいただける寳徳山稲荷大社
新潟県長岡市飯塚に、寳徳山稲荷大社が鎮座しています。寳徳山稲荷大社の鳥居や社殿は、近代的で全てが大きく、神秘的な神社として知られています。広大で豊かな田園風景の中、越路原と呼ばれる小高い丘陵に佇む漆塗りの寳徳山稲荷大社は、朱色と白のコントラストが美しい大殿堂です。

寳徳山稲荷大社の歴史は、縄文時代には創建されていたと古い記録に残されています。

ご祭神には天照白菊寳徳稲荷大神(あまてらすしらぎくほうとくいなりのおおかみ)をはじめとする3柱が祀られています。このご祭神3柱は古事記や日本書記には登場していませんが、古代より重要な役割を担ってきた神社であることは想像できます。謎めいている神社で興味深く惹きつけられますね。

寳徳山稲荷大社では開運全般のご利益を授かれ、新潟県だけでなく全国各地の崇敬者から篤く尊崇されています。地元の人々からは、「岩塚のお稲荷さん」「ローソクのお稲荷さん」と親しまれています。毎年、春と秋の大祭があり、多くの参拝者で賑わいをみせます。

寳徳山稲荷大社の最大の祭事は、毎年11月2日の深更に行われる神幸祭と呼ばれる夜祭の神事です。ローソク祭りとしても、よく知られています。神無月(旧暦の10月)に神々が出雲大社に向かう途中で、1,500万の神々が寳徳山稲荷大社にこぞって集まると言われています。

夜10時〜神々をお迎えする「宵之儀」が本宮本殿で行われ、0時〜ローソクに願い事を書き込み祈願をする「暁之儀」が奥宮で行われます。神事が行われている最中、暗い夜空に忽然と「火の鳥」(鳳凰)が飛んでいる姿が見られるそうです。火の鳥とは、ギリシャ神話での架空の鳥「フェニックス」です。

火の鳥は寿命が来ると自ら火の中に飛び込み、そして再び蘇ると言われています。寳徳稲荷大社の夜空に現れるなんて、神秘の極みと言えますね。

寳徳稲荷大社では、一人一人の生命の光が輝きを増すように、惜しみないご神徳を人々に与えて下さると言われています。古来より人々を見守り続けてくださる力強い神々から、ご神徳を授かる事が出来ることでしょう。ぜひ寳徳稲荷大社を訪れて、体感してみてはいかがでしょうか。

 

寳徳山稲荷大社の特徴
寳徳山稲荷大社の歴史は古い記録によると、はるか遠く縄文時代にまで遡ります。

殷帝大王(いててのひみこ)の命を受け、物部美万玉女命(もののべのみのわひめのみこと)が瓊名(ぬな)の里(現・越路原)に、日の宮の御社(現・奥宮)を建立したことが起源と伝えられています。日の宮とは、高天原にある天照大神が住む宮殿のことです。

飛鳥時代の持統天皇の時代に、久辰稲輿玉女命(くしいなごしひめのみこと)は、越国に奉幣使が訪れた際に、日の宮の改築を願い出て、天皇の許可を得て社殿が造営されました。これにより、寳徳山稲荷大社は越国の第一等社として、「越国総鎮守一ノ宮」として格式高い神社となりました。

平安時代末期の後白河天皇の時代には、大地震が起こり世の中が騒然となります。そんな折「神座の安泰を祈念せよ」とご神託を受けたことにより、中之岳へ遷宮されます。

江戸時代の後期に再び、ご神託を受けて現在の奥宮に遷座されました。昭和28年には、奥宮から神明山(現・中宮)に遷座され、昭和49年に内宮殿・昭和54年に本宮殿が建立されました。更に平成5年には、奥宮大聖堂が建立されています。

寳徳稲荷大社は、近代的な宮殿のようにスケールが大きく、天井や扉などの至る所に神々しく黄金に輝く菊の神紋があしらわれています。広々とした敷地には、いくつものお宮が建てられていて、内宮・本宮・奥宮のエリアに分かれています。少し離れた場所に建てられている奥宮は、寳徳稲荷信仰発祥の地です。

本宮と内宮では日々のお祀りや祈祷が行われますが、夏季(4/22〜11/5)は本宮で、冬季(11/6〜4/21)は内宮での祈祷となります。上之宮では、神前結婚式・七五三詣でなどお喜び事が執り行われています。祖霊殿では、毎月祖先供養が行われています。

寳徳山稲荷大社では、年中行事が多いことも特徴です。毎月行われる神事では、古神札焼納祭・交通安全祈願祭・浄霊祭・月次祭が行われ、他にも毎月の神事が行われています。祈願や祈祷は毎日行われていますが、大祭の期間中(正月三が日・春季大祭・神幸祭)は、七五三・お宮参り・虫封じ・車清祓いは行われません。

太古に創建された寳徳山稲荷大社の深い歴史はミステリアスですが、神無月の頃には多くの神々が集まることからも、数ある神社の中でも重要な位置づけであることがわかりますね。

 

寳徳山稲荷大社のご祭神
天照白菊寳徳稲荷大神(あまてらすしらぎくほうとくいなりのおおかみ)
日本古峰大神(やまとふるみねのおおかみ)
八意思兼大神(やこころおもいかねのおおかみ)

寳徳山稲荷大社では、この3柱が祀られています。

 

寳徳山稲荷大社のご利益
寳徳山稲荷大社は、開運全般・金運のご利益が授かれます。

天照白菊寳徳稲荷大神は、人間の幸せを司る神です。五穀豊穣・商売繁盛・家内安全・身体健全・良縁拝受・安産息災、衣食住にかかわる人間の幸せ全般を守って下さいます。

日本古峰大神は、厄除・病気平癒・祓いの神です。方位方災祓い・厄災難除・交通安全・海上安全などお祓いして下さいます。

八意思兼大神は、文化を守る神・学問の神です。学術増進・入試合格・国家安泰・政治治安などを守ってくださいます。
 

寳徳山稲荷大社のどこが見どころか?
寳徳山稲荷大社は豊かな自然に囲まれ、桜の季節・収穫の季節・雪の季節など、日本の美しくて懐かしいような原風景を味わうことができます。

寳徳稲荷大社には、三宮参りと呼ばれるお参りの順番があります。本宮・中宮・奥宮の順にお参りするのが良いとされています。

有名な夜祭神事の神幸祭では、多くの参拝ローソクが灯されて圧巻です。夜空に現れる「火の鳥」の姿は、誰にでも見られます。寳徳山稲荷大社は、心を込めて祈れば願いを叶えてくれると言われています。万遍なく人々に力を与えていただける神に感謝したいですね。

ローソク祈願は神事の時だけではなく、通常のお参りでも祈願することができます。

寳徳稲荷大社の広い拝殿内には靴を脱いで上がれます。拝殿内にはモニターが備えられ、ローソクを灯して参拝する作法や行事や神社の紹介が流れています。参拝ローソクを用いてお参りするのは、神への御挨拶で神とのご縁を結ぶためでもあります。真心を持って祈りながら、参拝ローソクを立てていきましょう。

ローソク祈願では、5色の参拝ローソクを箱に入っている緑・赤・黄・白・紫の順番に立てていきます。ローソクは色によってご利益が違います。緑は学術増進・交通安全・身体健全、赤は商売繁盛・金融順行、 黄は火難防止・五穀豊穣、 白は家庭安全、紫は心願成就のご利益があると言われています。

また、奥宮の隣には、1億5000万年前のご神木が化石となった「神木化石」が祀られています。物凄く力強いパワーがあると言われています。たっぷりとパワーを頂きましょう。

八百万の神とはよく聞きますが、日本にはたくさんの神々がいるという例えだと思っていました。寳徳稲荷大社には、その倍もの神々が集まると言うのですから驚きです。神話の中の神ばかりでなく、毎日の生活の中でも、太陽・月・山・川・海など自然のあらゆる所に神がいることを忘れずに感謝して過ごしたいと思います。

寳徳山稲荷大社は、霊験あらたかな力強いパワーのある神社です。
 

寳徳山稲荷大社の一番パワーのある所
寳徳山稲荷大社の豊かな地からは、立ち上るパワーが感じられます。境内を包み込むご神気は、とてつもなく大きなパワーです。中でも奥宮には、穏やかな優しい波動が溢れていると言われています。奥宮は太古より長きに渡り守り継がれてきた、寳徳稲荷信仰の発祥の地です。

寳徳山稲荷大社を訪れて、懐の深い神の愛を感じてみてはいかがでしょうか。

 

ライター 梅花桜花

 

基本情報
住所:〒949-5414 新潟県長岡市飯塚870番地
TEL:0258-92-3341
アクセス:
・関越自動車道 長岡南越路スマートI.Cより約10分
        長岡I.Cより   約15分
        小千谷I.Cより  約25分
・上越新幹線 JR長岡駅で乗り換え、JR信越本線上り「越後岩塚駅」下車、徒歩約5分
・JR長岡駅よりタクシーで約25分

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