生田神社

「蘇る神」として多くの人々から崇敬される生田神社
兵庫県三宮市に鎮座する生田神社は3世紀に創建された由緒正しい神社で、縁結びで有名なパワースポットです。そんな生田神社とは一体どんな神社なのでしょうか?今回は、「生田神社」の人気の秘密や歴史、ご祭神、ご利益、見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。

生田神社はどんな神社?特徴は?
生田神社は、三宮の市街地に近い場所に鎮座しており、神宮皇后元年(201年)の創祀から1,800年の歴史を持つ古社。清少納言の「枕草子」にも登場する「生田の森」といわれる豊かな森に囲まれ、神戸では屈指の縁結びパワースポットです。

かつては、源平合戦の古戦場となり、幾多の地震や水害、戦災に遭いながらも見事復興を遂げたことから、「蘇る神」としても信仰を集めています。生田の森には神秘のパワーを持つ楠の御神木があり、願いを込めて訪れる参拝者が多く見られます。

近年は芸能人やアスリートなど著名人の参拝も多く、兵庫県でも屈指のパワースポット。境内には見どころもいっぱいです。

生田神社では、毎年4月15日に地域や氏子の安全や繁栄を願う例大祭が行われ、神輿巡行などの伝統的な行事が斎行されます。また、このほかにも年間を通じてさまざまな祭りやイベントが開催されます。

生田神社の境内社は、住吉神社、八幡神社、諏訪神社、日吉神社、市杵島神社、稲荷神社、塞神社、雷大臣神社、人丸神社、蛭子神社、大海神社、松尾神社、戸隠神社、生田森坐社の14社あり、松尾神社の杉の木の下で縁結び祈願をすると、願いが叶うといわれていますよ。

 

生田神社の歴史
生田神社は神功皇后元年(201年)、神功皇后が三韓征伐の帰途において、船が進まなくなってしまった為(今の神戸港)、神占いを行ったところ、稚日女尊が現れ、「私は活田長峡国に居りたい」というご神託を受け、生田の地(布引山)に祀りました。平安時代の799年の大洪水で、山全体が崩壊する恐れがあったことから、現在地に遷座したようです。

古来、朝廷からの尊崇も篤く、良縁成就のみならず、生業守護、健康長寿、家運隆昌、円満和楽のご利益で信仰を集めています。その後、源平合戦や太平洋戦争などの戦災で悉く焼け野原となり、地震や水害でも大打撃を受けてしまいましたが、都度復興を成し遂げます。

1995(平成7)年には阪神・淡路大震災が起こり大被害を受けましたが、本殿とご神体は無事でした。氏子さんや全国各地の人々や神社からの支援で、生田神社は震災からわずか1年半で再建を遂げました。そして、もう二度と崩れることのないよう、耐震強度に配慮した造りになっているそうです。

 

生田神社のご祭神
生田神社のご祭神は、稚日女尊です。

稚日女尊(わかひるめのみこと)
稚日女尊は、日本神話に登場する女神で、天照皇大神に仕えていた機織りの神です。ある日、高天原の斎服殿(いみはたどの)で神衣を織っていた際、それを見て素戔嗚尊(すさのおのみこと)が馬の皮を逆剥ぎにして部屋の中に投げ込んだことに驚いて機(はた)から落ち、持っていた機織り器具が突き刺さって亡くなったとされています。

天照大神が天岩戸に引き籠もられたのはその一件があってからのようです。稚日女尊の神格は織物の神、祈雨の神で、主に祈雨や縁結び、安産祈願、子宝祈願、健康長寿、厄除けなどのご利益があります。

 

生田神社のご利益とは?
生田神社の主なご利益は、縁結び、安産・子授け、生業守護、健康長寿、家運隆昌、円満和楽などが挙げられます。

 

生田神社の見どころとは?
次は生田神社の見どころについて見ていきましょう。生田神社の見どころについては以下の通りです。

楼門
生田神社の正面玄関にあたる楼門は、三の鳥居の正面にあります。生田神社には北を除く4箇所に門が設置されていますが、楼門は境内の南側に位置しています。色鮮やかな朱色が青空に映え、優美で立派な門です。毎年、初詣の時期には、楼門の上で太鼓を叩くしきたりになっています。

拝殿・本殿
楼門をくぐり、正面に見えてくるのが拝殿です。本殿は拝殿の奥にあり、いずれも春日大社に代表される春日造の美しいご社殿です。災害に負けないよう、最新の耐震構造を採用した造りになっています。干支の大きな絵馬もインパクトがありますよ。

楠の御神木
生田神社の本殿裏手にある「生田の森」の中に樹齢約500年の年輪を持つ楠の御神木があります。1945(昭和20)年6月の神戸大空襲で焼けてしまいますが、奇跡的に力強く蘇り、再生・再起・合格・復活・復興の象徴として人気を集めています。

その大きさは直径約150cm。木の再生力の凄さ、パワーに勇気を貰えますね。この年輪のほかにも、生田の森には樹齢600~800年の御神木が数本あり、御神木に手を当ててパワーをもらう参拝者も多いようです。

庖丁(ほうちょう)塚
生田神社には、庖丁に感謝し、食文化の向上を願って建立された「庖丁塚」があります。不思議なデザインが印象的ですが、包丁が良く切れることから、「悪縁切り」を祈願する人も多く訪れるスポットです。

この庖丁塚は、皇太子殿下のご成婚・第61回神宮式年遷宮の記念事業として神戸市内の料理食品関係者によって1993(平成5)年に建てられました。全国的にも珍しい塚です。

生田の森
生田の森は生田神社の本殿の裏にある小さな森ですが、かつて源平合戦の舞台となったといわれる場所です。数々の災害や戦災にも耐えた御神木の楠があり、都会のオアシスとして参拝者の憩いのスポットとなっています。小さな小川も流れており、癒やされますよ。

神功皇后の釣り竿の竹・弁慶の竹
生田神社の境内には、神功皇后が三韓征伐のため、新羅に遠征する際、肥前の小川で鮎釣りをし、戦の勝敗を占った帰り道、鮎を釣った竿をさしたものから芽吹いており、弁慶が源義経の戦勝祈願の代理参拝をした際、生田神社に奉納したとされる竹とともに植えられています。

 

生田神社のお守り・御朱印帳・おみくじ
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、生田神社で販売されている「お守り」「御朱印帳」「おみくじ」について見ていきましょう。

お守り
生田神社のお守りは和の要素たっぷりの上品でセンスの良いデザインのものばかり!一番人気のお守りは、縁結び守ブレスレットの「たまき(青・赤)」(初穂料1,000円)です。生田神社のご祭神の稚日女尊は機織りの神様で、人とのご縁を糸を織りなすように結ぶといわれています。

ご縁が永遠に続くようにメビウスのチャームが付いたブレスレットで、恋愛のご縁だけでなく、仕事上のご縁や友人などの縁結びにも良いお守りです。結び目が調整できるので、体格などを気にする必要もありません。

「たまき」は、お風呂に入る時も付けたままで大丈夫です。ただし、少しでも長持ちさせるためには紐がゆるまないように注意は必要かもしれません。

「たまき」のほかにも、縁結びのお守りはあり、箱入りの縁結守り(1,000円)や、幸守「八重の糸(青・赤)」(1,000円)なども注目のアイテムです。「肌守」(1,000円)や「金運守」(1,000円)、「仕事守」(1,000円)、「健康御守」(500円)、桐箱に入った「病気平癒守」(1,500円)などもありますよ。

御朱印帳
生田神社のオリジナル御朱印帳は、ロイヤルブルーとライトピンクを基調とした社紋の八重桜の素敵なデザインのものと、「神戸タータン」とコラボした白地に紺と茶色のチェック柄の御朱印帳(初穂料2,000円)、子供服の「ファミリア」とコラボしたクマの親子の御朱印帳(3,000円)の3種類あります。

御朱印は通常の御朱印に合わせて、弁才天の御朱印や季節ごとにデザインされた美しい切り絵の御朱印、季節限定・月替りの御朱印など種類も豊富!切り絵御朱印の「夜桜ふぶき」や「春詣」(初穂料各1,000円)など色とりどりの華やかな御朱印は必見です。

おみくじ
生田神社のおみくじで人気のものは、「縁結びの水おみくじ」(初穂料300円)です。「恋みくじ」(300円)も引けますよ。「縁結びの水占い」は、生田の森の奥の「金龍泉」におみくじを浸し、浮かび上がってきた文字がメッセージになります。とっても人気のおみくじですよ!

生田神社で特にパワーがある場所は?
生田神社で特にパワーがある場所は、「生田の森」です。神戸でも有数のパワースポットである生田神社の中でも、源平の合戦場になり、神戸大空襲でも焼けてしまったという生田の森は、凛とした空気が心地良く、再生・再起・合格・復活・復興の象徴です。生田神社が「蘇る神」として信仰を集めているのも頷けますね。

 

まとめ
1,800年という長い歴史を持ち、縁結びで有名な神戸有数のパワースポット・生田神社。戦災や地震・水害に遭っても奇跡的に復活を遂げてきた「蘇る神」として多くの人々から崇敬される神社です。数多くのパワースポットがありますので、しっかりとパワーをいただきたいですね。縁結びのお守りや水占いおみくじも人気ですので、こちらも是非チェックしてみて下さいね!

 

ライターネーム Kikumikan

 

基本情報
住所:兵庫県神戸市中央区下山手通1丁目2-1
電話番号:078-321-3851
拝観時間:7:00~17:00
定休日:無休
HP:https://ikutajinja.or.jp/
駐車場:有料駐車場あり(約70台)
アクセス:
・阪急・市営地下鉄 三宮駅西出口3から徒歩約5分
・JR 三ノ宮駅/ポートライナー・阪神 三宮駅から徒歩約6分
・JR 新神戸駅からタクシーで約5分

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