神使犬ゆるキャラ「きまちゃん」がお出迎え!石浦神社
石川県金沢市本多町に、石浦神社が鎮座しています。周辺には金沢城公園・兼六園・金沢21世紀美術館などがあり、アクセスも良く訪れやすい神社です。
石浦神社は金沢市内で最古の神社で、縁結びのご利益があることで有名です。また、「何事も丸くきまる」と言われ、物事が上手くいくようにと多くの人々が祈願に訪れます。
石浦神社には神社では珍しい、神使の犬のゆるキャラ「きまちゃん」がいます。烏帽子を被ったきまちゃんの命名は、何事も丸くきまるの「きまる」から付けられています。きまちゃんは元々、石浦神社の宮司さん発行の広報誌「気まぐれ報」に登場していたキャラクターだったそうです。今では訪れる人々を笑顔にしてくれています。
授与品には可愛らしくて人気の水玉模様のお守りもあり、もちろん丸くきまることから水玉が使われているそうです。丸いものは角が立たなくて、何事においても縁起がよいですね。古墳時代に創建された石浦神社は由緒ある神社ですが、時代に合わせてゆるキャラやポップなものを取り入れるなど、様々な工夫がなされています。
境内北側には、平成から令和への改元を記念し、101基の鳥居が作られました。この鳥居は「101鳥居」と呼ばれ約50m程並んでいて、夜間にはライトアップも行われます。
「101」という数字には世界的に繁栄の意味があるそうで、さらに、人と人の繋がりを大切にとの願いが込められ、上空から見ると「人」という文字になるよう配置されています。この「101鳥居」をくぐれば運気があがると言われています。
石浦神社の手水舎に置かれている柄杓には、「寿・浄・幸・輝・金・夢」などの縁起の良い文字が書いてあります。花手水になっていたり、心が癒され安らぎますね。夏詣の頃には、拝殿前にたくさんの風鈴が飾られ、爽やかな風と共に涼やかな音色を響かせてくれます。
石浦神社の拝殿の近くには、金の鳥居があり金運があがるパワースポットと言われています。その金の鳥居を進むと、広坂稲荷神社が鎮座しています。広坂稲荷神社は商売繁盛の神として祀られ、京都・伏見稲荷大社から分霊されています。石浦神社に参拝した後、広坂稲荷神社へもお参りしてみてはいかがでしょうか。
有名な松下幸之助さんは、石浦神社で神のお告げを聞いたという伝説も残されています。経営のヒントを頂いたようですが、金運のご利益も相当なものですね。石浦神社での神からのお告げは、心を無にすることが肝心だそうです。
石浦神社には、あらゆる良縁と金運に強いパワーがあります。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
石浦神社の特徴
石浦神社の歴史は古く、古墳時代の547年に創建されたと言われています。
平安時代の「 延喜式神名帳 」によると、 加賀国加賀郡の小社「三輪神社」に比定される式内社論社であり、金沢市最古の神社であると認識されています。1653年の「加賀国式内等旧社記」には、「三輪神社・式内一座石浦郷石浦村鎮座称石浦山王石浦郷七箇村惣社今属石川郡也」と記されているので明らかであるようです。
越前国加賀郡に住んでいた三輪の氏子が祠を建て、大和国・大神神社の神である大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を勧請したことが、三輪神社と呼ばれる由縁です。
奈良時代に入ると神仏習合により、石浦山慈光院長谷寺と変わります。江戸時代には石浦山王・石浦大権現と呼ばれ、明治時代には神仏分離令により、 地名の石浦郷より石浦神社と改称されました。
石浦神社のご祭神は、縁結びで知られる大物主大神、厄除・安産の神である大山咋大神(おおやまくいのかみ)など錚々たる神が7柱も祀られています。
石浦神社は金沢城の地の産土神であり、金澤城の鎮守神として歴代の加賀藩主・前田家から篤く崇敬されてきました。2代藩主・前田利長(まえだとしなが)は社殿を再建しています。5代藩主・綱紀(つなのり)が妻の安産を祈願をしてから、安産の神としても人々から厚く信仰されてきました。
また、奈良時代の僧・行基(ぎょうき)が、全国各地を行脚している途中、越前国に立ち寄り足の疲れを癒すため、石浦神社の御手洗池に足を浸したそうです。すると、御手洗池で足の疲れがとれたことから、今でも足の祈願に多くの人が訪れます。
石浦神社は、昔から篤く人々に崇敬されてきた神社です。
石浦神社のご祭神
ご祭神
大物主大神 (大国主大神) 縁結び・家内安全
大山咋大神 (山王) 厄除・八方・安産
菊理媛大神 (白頭山の神) 仲執り・結び
天照皇大神 制度・法律・刑法
天兒屋根大神(春日大社の一柱) 知恵
市杵島姫大神(厳島の神) 外難防禦
誉田別大神 (八幡の神)
石浦神社には、7柱が祀られています。
広坂稲荷神社
宇迦之御魂神(生産の神)
蛭子神 (エビス様)
木乃花咲耶媛(山の神)
広坂稲荷神社には、3柱が祀られています。
境内末社
金刀社
かわせ社
水社
本多社
石浦神社のご利益
石浦神社では、縁結び・家内安全・厄除・安産・仲執り・知恵・福徳円満・八方塞がりなどの様々なご利益があるとされています。中でも特に、縁結びのご利益で有名です。
授与品のお守りは、水玉模様のポップで可愛いお守りが人気です。水玉のカラーも明るく豊富な色揃えで、お守りを持っていると明るくて前向きな気持ちになれそうですね。
また、おみくじの吉凶のランク付けも面白く、最高の1位は「福福福」(みふく)・2位は幸(さち)・3位:卯吉・申吉(うきち・さるきち)・4位:大大吉などとなっています。このランク付けは15位の凶まであります。石浦神社で、ありがたい神のお言葉を頂いてみてはいかがでしょうか。
石浦神社のどこが見どころか?
石浦神社は1500年もの長い歴史があり、その風格が感じられます。深い歴史がありつつも、時代に合わせた柔軟性もあり魅力や見どころのある神社です。
石浦神社の入口である鳥居には、ハートが描かれています。縁結びの神社ですからハートなのでしょうね。ハートはマスキングテープで形作られ、今風で遊び心が感じられます。
境内に入ると「逆さ狛犬」と呼ばれる狛犬が拝殿近くに置かれています。石浦神社と言えば地元の方は「逆さ狛犬」を思い浮かべるほど有名です。逆さと言われるように狛犬の足は頭より上にあり、雲を蹴り上げるかのように彫られているのが特徴です。足の筋も緻密に力強く彫られ、今にも動き出しそうな躍動感があります。
それから、石浦神社には僧侶・行基が足の疲れを癒した御手洗池があることから、足にまつわる怪我や病気の方が、健脚や健康を祈願し訪れます。御手洗池での祈願は、足形の「蘇民将来健脚祈願札」と記されたお札に、名前・年齢を記入し池に浮かべ願います。蘇民将来とは、災厄を除き福徳を祈る護符の言葉です。
また、石浦神社での篤いご神徳を授かるために、参拝者の多くが絵馬に願いを込めます。そのため、境内にはずらりと絵馬がかけられている「絵馬の小径」があります。石浦神社の絵馬は種類が色々とあり、水玉模様・ハート型などの絵馬が人気です。これらの絵馬は、お焚きあげせず、近くの森の養分として土に還されています。
絵馬の小径を歩いていると、木で作られた「常夜燈台」が見えてきます。この燈台は、江戸時代のもので、神社の周辺を行き交う旅人の目印だったと言われています。更に、夜に灯る燈台は近くの金石港を航海する北前船や漁船からも目印となり、船の安全をも見守っていたそうです。明かりがいかに、重要で大切であるかがよく分かりますね。
由緒ある石浦神社では、長い歴史を感じつつも、現代的な感覚も合わせて楽しめることでしょう。
石浦神社の一番パワーのある所
歴史ある石浦神社には、落ち着いた清々しい気が流れています。
拝殿の近くの金の鳥居は、力強いエネルギーがあると言われています。他にも、御手洗池や逆さ狛犬など、パワーが感じられるポイントがあるので、境内を散策してみてはいかがでしょうか。
石浦神社を参拝して、大切なご縁や金運を頂きましょう。
ライター 梅花桜花
基本情報
住所:〒920₋0964 石川県金沢市本多町3丁目1番30号
電話番号:076-231-3314
アクセス:
・JR金沢駅より北鉄バス「香林坊」バス停下車 徒歩約5分
・城下まち金沢周遊バス「広坂(石浦神社前)」バス停下車 徒歩すぐ
・兼六園シャトルバス「金沢21世紀美術館前」バス停下車 徒歩すぐ
・北陸自動車道 金沢西ICより 約20分
金沢東ICより 約20分
金沢森本ICより 約25分