金華山黄金山神社

 

一生お金に不自由しない金華山黄金山神社
宮城県の牡鹿半島沖から1㎞先の海上に、金華山と呼ばれる島が浮かんでいます。島全体が聖域である金華山に、金華山黄金山神社が鎮座しています。

金華山は周囲26㎞海抜445mで、花崗岩質の断崖が差し迫った島です。自然・動物の宝庫で、神社の境内にある保護林には天然のブナやモミの林が残されています。島の人口は神社関係者の数名のみに対して、鹿は約500頭、猿は約250頭くらい生息しているようです。神使である鹿や猿は、豊かな環境の中で生かされているのですね。

奈良時代に陸奥の国より日本初の金が産出され、金を司る神を奉祀し金華山黄金山神社が創建されました。金とご縁があり、最強の金運パワーのある神社として人気があります。昔は、島全体が金で出来ているという伝説があったようです。実際は金華山ではなく、涌谷町にある黄金神社のあたりで金が産出されたと言われています。

神仏習合の時代には、辯財天を守護神とした金華山大金寺という別当寺がありました。東北の三大霊場(出羽三山・恐山・金華山)の一つとして修験者の霊場となりました。そして、日本五大弁財天に数えられる霊地ともなっています。

黄金の神・生産の神として昔から崇められ「3年続けてお詣りすれば一生お金に不自由しない」と言われています。以前は多くの参拝客で賑わっていました。

金華山は景勝地として南三陸国定公園に指定されていましたが、現在は三陸復興国定公園となっています。平成23年の東日本大震災の震源地が、有人の島では一番近かったため甚大な被害を受けています。続いて同じ年に、台風の影響を受け破壊寸前の島となりました。

島全体の全面的な立て直し、そして境内の広範囲の修復を迫られている金華山黄金山神社。現在は、少しずつ参拝客も戻って来ているそうです。広く人々から信仰されてきた神社ですから、必ず復興されることでしょう。

船でしか辿り着けない神秘的な素晴らしい島、金華山の豊かな環境、そして金華山黄金山神社、後世までずっと大切に守り続けてほしいです。 

金華山黄金山神社の特徴
奈良時代の749年に、陸奥(福島・宮城・岩手・青森)の国守である百済王敬福(くだらのこにきしきょうふく)が、朝廷に黄金を献上します。献上した金は900両(約13㎏)で、その後10年程献上し続けました。

当時は、奈良の東大寺大仏建立に黄金が必要でした。しかし日本では金が産出されず、朝廷は遣唐使の派遣を検討していたようです。そのため天皇はとても喜び、年号を天平勝宝と改号しました。この祝事に因んで、金華山黄金山神社が創建されました。

金華山には金を司る金山毘古神 (かなやまひこのかみ)・ 金山毘賣神 (かなやまひめのかみ)が祀られています。

神仏習合時代には別当寺として、辯財天を祀った金華山大金寺が多くの信仰を集めます。多くの修験者が金華山で修行を積み、その後、各地で金華山信仰を広めました。金華山大金寺は、平泉の陸奥守藤原秀衡公、石巻城主葛西三郎清重公、伊達政宗公などの権力者により篤く信仰され、多くの寄進を受け隆盛してきました。

そして、明治時代の神仏分離令により、黄金山神社として復活します。頂上奥殿(奥ノ院)大海祇神社(おおわだつみじんじゃ)には大綿津見神(おおわだつみのかみ)・市杵島姫神(いちきしまひめのかみ 辯財天)他二柱が祀られました。

江戸時代までは女人禁制で修験者たちしか入れない島でしたが、明治時代になってから門戸が開かれ、誰でも参拝できるようになりました。それからは金運上昇の神として広く人々に崇められ、今でもパワーのある神社として金華山黄金山神社は知られています。
 

金華山黄金山神社のご祭神
主祭神
金山毘古神
金山毘売神

金を司る神の二柱が祀られています。

大海祇神社
大綿津見神   海の神
市杵島姫神   辯財天、金運・財運を高める神

お金にまつわる神が祀られているので、最強の金運パワーのある神社と言えます。 

金華山黄金山神社のご利益
金華山黄金山神社は、金運上昇・開運招福のご利益があります。

敷地内には参拝者のための宿泊施設「参集殿」(さんしゅうでん)があります。1泊して翌朝6:30〜7:30頃から、一番大護摩祈祷(いちばんおおごまきとう)が体験できます。

神仏習合の時代には真言宗の霊場であったため、神社では珍しい大護摩祈祷が受けられます。護摩を焚き災難を追い払い、金運・商売繁盛などの新しい運を頂けます。 

金華山黄金山神社のどこが見どころか?
金華山は自然豊かで神秘的な島です。断崖の仙人沢・千畳敷など海岸の美しさや、奇岩怪岩など見どころが沢山あります。1泊して島内を散策するのがお勧めです。

金華山黄金山神社の脇には、水神社や頂上の大海祗神社への登山道があります。頂上までは1時間程歩きますが、頂上からの眺めは圧巻で感動することでしょう。

宿泊時期は神社の祭事がある時がお勧めです。7月に開催される龍(蛇)踊り奉納では、鐘や笛なども鳴り響く中、20メートルほどの龍を担いで練り歩きます。

また10月の神鹿角切り行事祭では、繁殖期で凶暴になったオスシカが人に危害を加えないようにします。神社周辺のオスジカ約15頭を取り押さえ、角を切り落とすために格闘します。共に迫力満点の祭事で、参拝者に人気です。

また、日本三大燈籠の1つである神社の入口にある青銅製常夜燈は、左右一対の堂々とした燈籠で高さは4.8メートルもあります。

それから境内には巨木が多く、「相生の松と楓」は松と楓が絡み合い一本の巨木のようになっています。種類の異なる木でありながら、力強く寄り合う迫力のある巨木です。

ご神木には、樹齢約800年ものケヤキがあります。神様が宿る木と言われ、幹が大きく割れていて大人もすっぽり入ってしまうほどの大きさです。幹にデコボコしたこぶのある大きなタブノキは、樹齢約500年です。体の治したいところをこぶにあてると治ると言われています。

水道が引かれていない金華山は、自然によってろ過された清らかな天然水が流れていますので金運アップには最高です。龍の口から水が流れ出ている辯財天の銭洗い所で、ザルに小銭を入れて洗い清め財布にいれておきましょう。

沖から1㎞ほどの離島ですが、日常を離れ身も心もリフレッシュできる上に、島全体が聖域ですからどれほどのご加護があることでしょう。

見どころ満載の金華山黄金山神社。是非行ってみたいという強い思いと、ワクワク期待が高まってしまうのではないでしょうか。
 

金華山黄金山神社の一番パワーのある所
金華山全体が聖域でパワーが漲っています。中でも樹齢約800年の御神木は、パワーが溢れていると言われています。神様が宿る木と言われるほどですから、幹の割れ目に入ってパワーを全身に浴びてみましょう。

船でしか行けない金華山ですが、思い切って行ってみると、金華山黄金山神社の素晴らしさや価値で十分満たされることでしょう。「一生お金に不自由しない」という最強パワーのご利益がありますから、3年続けて参拝してみたいですね。

 

ライター 梅花桜花
 

基本情報
住所:〒986-2523 宮城県石巻市鮎川浜金華山5番地
TEL:0225-45-2301(代表) 0225-45-2264(予約専用)
アクセス:
・鮎川港・女川港より、金華山行きの船便が出ています。

*船便は事前に必ず予約が必要です。

<鮎川港から金華山まで) >
・三陸自動車道石巻港I.C、または、石巻河南I.Cより、万石橋を渡り県道2号線(石巻―鮎 川線)を通って鮎川港まで。
・JR仙台駅から仙石線で終点JR石巻駅下車
 石巻駅前より宮交バスに乗車、終点鮎川港下車、鮎川港まで。
 定期船(70人乗り)、小型船(12人乗り)、海上タクシーが出ています。

<女川港から金華山まで >
・国道398号線を通り女川港まで。
・JR石巻駅より石巻線でJR女川駅下車、徒歩10分、女川港まで。
 日曜・祝日のみ、女川町からも金華山行きの船が出ています。

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