金剱宮


 

超強力な金運アップのご利益がある金剱宮
北陸で最古の神社と伝えられる金剱宮は、石川県白山市の中心部である鶴来地区に鎮座しています。その歴史は古く、紀元前95年創建と伝えられている由緒ある神社です。

金剱宮は昔、「劍宮」(つるぎのみや)と呼ばれていました。今の鶴来地区の名前の由来です。白山七社の一つで、身命守護・健康・生業繁栄の神として崇敬されてきました。また、金剱宮の見解ではないようですが、山梨県の新屋山神社・千葉県の安房神社と共に三大金運神社としても知られています。

2006年に金剱宮は、船井幸雄氏の著書「イヤシロチ 万物が蘇生する場所」で紹介されたことで、全国的に知られるようになり金運神社として広まったようです。「イヤシロチ」とは、人や動植物がそこにいると気分がよくなる土地・癒される土地のことです。金剱宮はパワースポットであり、良い気が充満している神社と言えます。

金剱宮の社叢ウラジロガシ林は、県の天然記念物となっています。境内は国道103号線で分断されていて、駐車場や本殿入口は国道から上がり、鳥居や階段は国道の下にあります。

表参道の鳥居は「男坂鳥居」と呼ばれ、急な階段となっています。他に「女坂鳥居」もあり緩やかな階段の女坂となっています。女坂の途中には、不動滝と石清水社があります。

金剱宮から河岸段丘を流れ落ちる不動滝は、高さ約15m・幅約7mです。冬には氷柱となることもあります。神仏習合時代には禊の道場となっていたので禊場とも言われています。

金剱宮は武門・武将・藩主領主の「武神」として崇敬された歴史があり、戦勝の際に様々な神宝が奉納されてきました。神輿・絵馬等多くの宝物が市の文化財に指定されています。

平安時代の末期に木曽義仲(きそよしなか)は、倶利伽羅峠の合戦で平軍を打ち破り、神宝として鞍置馬20頭と横江庄を金剱宮に寄進しています。

本殿の傍にある馬の像には、神紋の「五七桐紋」の鞍がつけられた神馬の像があります。五七桐紋は、現在の日本政府で使われている格式高い紋です。この桐紋からも、金剱宮が武神として崇められ、功績に繋がっていたことが分かります。

歴史ある金剱宮で、正しく参拝してご神徳を頂きましょう。
 

金剱宮の特徴
金剱宮は、崇神天皇時代の紀元前95年に創建されたと伝えられています。北陸地方では一番の古社です。鎌倉時代の中世の頃より白山七社の一つとして数えられています。白山七社とは、石川県白山市にある白山を信仰する7社の総称です。

神仏習合の時代には、金剱宮は格式ある七堂伽藍の揃った大きな社寺として、多くの神官や社僧が仕えていました。現在の金剱宮は、広大な敷地に対して拝殿はこじんまりとして落ち着いた場所となっていますが、かつてはいくつもの堂宇が建ち並び隆盛を極めていたのですね。

金剱宮には歴史上の有名な武将も参拝に訪れています。平安時代末の1183年には、木曽義仲が平家の軍勢を打ち破り金剱宮の神恩に感謝し、鞍置馬20頭・横江庄を寄進しました。木曽義仲は源義仲という名でもあり、源頼朝(みなもとのよりとも)・源義経(みなもとのよしつね)の従兄弟にあたります。

その木曽義仲は一年後、源頼朝が命じた源義経と源範頼(みなもとののりより)が率いる軍に、粟津の戦いで敗北し31歳の若さで人生の幕を下ろしました。1186年には、源義経(みなもとのよしつね)が金剱宮に参拝して一泊し、夜通し神楽を奉納しました。兄の源頼朝(みなもとのよりとも)の怒りを買い、奥州へ逃れる途中でした。

また、源義経は金剱宮の石に腰かけて、手取川を眺めていたそうです。平氏との戦いでは最大の功労者であった源義経は、どのような思いで美しい景色を眺めていたのでしょうか。

従兄弟や兄弟であっても敵対しあった激動の時代を、金剱宮の歴史からも知ることができます。金剱宮で、遠い昔に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 
 

金剱宮のご祭神
御祭神
  瓊々杵尊(ににぎのみこと)

配神
  大國主神(おおくにぬしのかみ)
  大山咋命(おおやまくいのみこと)
  日本武命(やまとたけるのみこと)
  事代主神(ことしろぬしのかみ)
  猿田彦神(さるたひこのかみ)

境内社
<乙剱社>
乙剱社には、彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)が祀られています。金運上昇のご利益があります。

<恵比寿社>
大阪に鎮座する今宮戒(いまみやえびす)より分霊した恵比寿様が祀られています。商売繁盛のご利益がある有名な神社です。

<金刀比羅社>
金刀比羅社には、崇神天皇が祀られています。

<丈六社>
大山咋命(おおやまくいのみこと)が祀られています。農業の神・お酒の神として有名です。猿田彦命(さるたひこのみこと)・日本武尊(やまとたけるのみこと)・菅原道真公も祀られています。

<粟島社>
少彦明神(すくなひこなのかみ)をお祀りしています。薬の神・縁結びの神です。

<招魂社>
招魂社には、「護国の英霊」が祀られています。 

金剱宮のご利益
金剱宮では、 開運招福・富貴栄達・国家安泰・家内安全・厄除け・五穀豊穣・畜産・金運上昇のご利益を授かれます。

金剱宮の人気のお守りは、「金運御守」「三種の神器御守」です。金運を感じる黄色い金運御守と、天皇家に伝わる秘宝三種の神器「剣・鏡・玉」のついたストラップのお守りです。

この二つのお守りを普段から身に着けておくと、最強の金運守りになると言われています。

 

金剱宮のどこが見どころか?
金剱宮の一番の見どころは、毎年10月上旬に行われる「ほうらい祭り」です。800年の歴史があるお祭りでは、神輿・造り物・棒振り(獅子方)が町内を練り歩きます。

高さ5mもの巨大な人形の造り物は、各町で様々な工夫や演出が考えられています。神への感謝と五穀豊穣を願い、丹精込めて作られています。ほうらい祭りでお披露目される造り物に、見物客は大いに沸き祭りが盛り上がります。迫力満点の造り物は夜になると灯りで照らされ、昼間とは違う表情が見られます。

そして、このお祭りのもう一つの見どころは祭りの歌です。祭り歌は正調歌と替え歌があり、その歌によって祭りの楽しさがより味わえます。神輿を担ぐ人々が「ヨーホーライ」と懸命な掛け声をあげることから、ほうらい祭りと命名されました。また、中国の仙人が住む蓬莱山や、宝が来るという宝来などの広義な縁起の良い意味も含まれています。

歴史ある金剱宮の境内には、見どころがたくさんありますので、ゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか。

<天の真名井>(あめのまない)
真名井とは、湧き水に対する最大限の敬称です。有名な出雲大社の真名井をはじめ、日本各地に存在します。 古くより水源が絶えることなく、清浄な水であると言われています。

大干ばつの時でも、変わらず一定の水量を保持していることから、真名井として最上位の敬称「天の真名井」と呼ばれるようになったようです。

天の真名井は伝説にも登場し、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が須佐之男(すさのお)から貰い受けた剣を三つに折り、天の真名井の水ですすぎ清めると、女神・男神が生まれたと言われています。このことからも、昔から清らかな水には霊力があると考えられていました。金剱宮の天の真名井には、透明感があり清らかな水が湧いています。

<義経腰掛石>
奥州へと落ち伸びる源義経が、金剱宮に立ち寄り腰掛けたと伝わる石です。

<天忍石>(牛石)
義経腰掛石に並ぶように天忍石があります。牛が草むらでうずくまったような形から、牛石とも呼ばれています。神が降臨された影向石(ようごうせき)と伝えられています。

<亀石>
天忍石の側には、亀の形に見える亀石と呼ばれる石もあります。

<神馬の像>
拝殿(本殿)に向かって右には、神馬の像(鞍置馬)が置かれています。躍動感ある青銅製の馬は、今にも動き出しそうな勢いが感じられます。

木曽義仲が鞍置馬20頭を寄進したという言い伝えもあり、神紋の「五七桐紋」の鞍が付けられています。桐紋は菊紋に次いで名誉ある紋とされていました。室町時代の頃から皇室から臣下、戦国大名へと功績のあった武門に下賜されています。

見どころ溢れる金剱宮は、マイナスイオンが多くエネルギーに溢れていると言われています。驚くような素晴らしい事が起こる神聖な場所とされ、気持ちが落ち着き癒されます。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
 

金剱宮の一番パワーのある所
金剱宮は、良い気が流れるパワースポットです。中でも本殿の横にある境内社の「乙剱社」には、強いパワーがあると言われています。由緒ある金剱宮で、良い気を全身で浴びてパワーを頂きましょう。

ライター 梅花桜花
 

基本情報
住所:〒920-2123  石川県白山市鶴来日詰町巳28
TEL:076-272-0131
アクセス:
・北陸自動車道「白山IC」より 約30分
・北陸鉄道石川線・鶴来行き   鶴来駅下車 徒歩 約12分
・北陸鉄道バス(加賀白山バス)鳥越線・鶴来駅 上野・白峰方面行き「鶴来駅前」下車
URL:https://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j0899/

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