盛岡八幡宮

 

盛岡八幡宮は全てのご利益が授かれる神社のテーマパーク
「盛岡の総鎮守」である盛岡八幡宮は、岩手県盛岡市八幡町に鎮座しています。昔から、「お八幡さん」として人々に親しまれ、今でも多くの参拝客が神社を訪れます。八幡山の小高い場所にあり、盛岡八幡宮の境内から望める街の景色は圧巻です。広大で緑豊かなご神域の中、静寂に包まれて清々しい気持ちになれることでしょう。

盛岡八幡宮の主祭神は、品陀和気命(ほんだわけのみこと)です。武運の神であり成功勝利や、出世開運、家内安全、災厄削除、生活全般の神としてご利益が授かれます。

そして盛岡八幡宮の大きな特徴は、境内社だけで15社も鎮座していることです。あらゆる神々が祀られ、更に多くのご利益を授かることができる万能な神社となっています。そのため盛岡八幡宮は、神社のテーマパークと呼ばれる程です。神社をテーマパーク扱いするのは冒涜ではという思いと、言い得て妙だという思いが沸いてきます。

これだけ盛岡八幡宮に神々が鎮座していますから、強い力が集中したパワースポットと言えます。神々が共に楽しく過ごされているのかと思うと、穏やかな気持ちになりますね。

盛岡八幡宮のご神事には、有名なチャグチャグ馬コ(うまっこ)・秋の例祭である盛岡山車・流鏑馬神事などがあります。中でも、農耕馬への感謝を捧げるチャグチャグ馬コは、200年以上も守られてきた伝統があります。「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」・「残したい日本の音風景百選」に選ばれるなどの素晴らしいご神事です。

八幡宮例大祭・秋の山車行事は、1709年に南部藩が盛岡の街造り完成を祝い、町人が各町のシンボル・丁印を盛岡八幡宮に奉納するために練り歩いた事が始まりです。当時は、山車に旗印や有名な英雄を飾り、高さを競っていました。面白い事に、あまりにも高すぎて、盛岡城の門をくぐれない山車もあったと言われています。

盛岡八幡宮は、多くの人々が人生の節目節目で参詣しています。そして、盛岡の人々にとって憩いの場でもあります。ゆっくりと散歩がてら訪れて、パワーを補える素敵な神社です。 

盛岡八幡宮の特徴
盛岡八幡宮は江戸時代の1680年盛岡城の鎮守として、陸奥盛岡藩3代藩主・南部重信(なんぶ しげのぶ)公によって再建されました。藩の氏神である盛岡八幡宮を、庶民も参拝できるように新しく造営したのです。8年もの歳月をかけて造営されました。

それ以前は、奥州で勢力を誇る安部氏を、源頼義(みなもとのよりよし)公が討伐するために、戦勝の祈願として石清水八幡をこの地に勧請したことが始まりと言われています。石清水八幡に祀られている八幡大神は、源氏一門の氏神として篤く崇敬されていました。今でも各地に八幡神社があるのは、武運の神・武家の守護神として崇められてきたからです。

当初は、鳩森八幡宮と呼ばれ、豪族であった日戸氏によって代々守られてきました。その後、青森から南部氏の氏神である櫛引八幡を、鳩森八幡宮の地に勧請して合祀されます。明治時代に入ると、盛岡市内の白山神社も合祀されました。また、岩手護国神社も境内に遷座しています。

盛岡八幡宮の大きな朱い鳥居をくぐり、階段を上ると社殿が目に入ります。広々とした境内に、堂々とした重厚感のある構えは、壮観で美しい社殿となっています。盛岡八幡宮の社殿は、火災や風雪の害により何度も再建されてきました。朱塗りが美しい現在の社殿は、現代の巨匠により平成9年に再建されています。

拝殿を彩る鮮やかな朱塗りは、岩手の厳しい冬・風雪による劣化を防ぐ役目もしています。拝殿の内と外いたる所に、岩手県花・桐の花が装飾されています。拝殿の左右には、鳩の木像があります。この鳩は、狛犬と同じ役割で神使です。口を開けた鳩(阿形)と、口を閉じた鳩(吽形)と、対になっていて珍しい木像ですね。

拝殿の奥は本殿と繋がっている、「八幡造」となっています。本殿を上拝殿・拝殿を下拝殿として呼んでいます。本殿には、特別な位の宮司しか上がれません。いかに本殿が神聖な場所であるのかが分かります。

盛岡八幡宮の階段を上った境内から、八幡町の街並みの中を真っ直ぐに伸びる表参道が見えます。昔はその先に盛岡城(不来方城)がありました。盛岡城の鎮護として再建された盛岡八幡宮は、現在は人々の守護として、盛岡の街をずっと見守って下さっています。
 

盛岡八幡宮のご祭神
ご祭神
品陀和気命(八幡大神)  第15代応神天皇 
盛岡八幡宮のご祭神は、武運の神・農業・工業・商業・学問・衣食住など生活全般の神として、昔から地元の人々に崇敬されています。

境内社
神明社・笠森稲荷社・梅宮・出雲神社・天照皇大神社・八坂神社・三島神社・賀茂神社・大神神社・神明神社・八雲神社・日吉神社・春日神社・正八幡神社・鳩森八幡神社
 

盛岡八幡宮のご利益
盛岡八幡宮では、人生で必要な運が全て授かれると言われ、ご利益も多岐にわたります。開運、厄除、病気平癒、健康長寿、良縁成就、子授安産、金運上昇、商売繁盛、勝負運などのご利益が授かれます。

本殿近くに「運試しの甕」と呼ばれる水の入った大きな甕があります。甕に一円玉を入れ、一円玉が水に浮くと幸運が訪れるそうです。一円で運試し出来るなんて楽しいですね。他にも、鯛を型取ったおみくじを釣り上げる「目出鯛(めでたい)みくじ」があります。たくさんの鯛の中から直観で一つ釣りあげて、ご神託をいただきましょう。

境内にはひょうたん掛けが置かれ、ひょうたんが隙間なくぶら下がっています。授与品のひょうたんに、厄を封じ込めて八方塞がりにするそうです。

ご利益が多岐にわたり、授与品も様々なお守り等が置かれています。願いに合ったお気に入りのお守りを選ぶことができるでしょう。

 

盛岡八幡宮のどこが見どころか?
盛岡八幡宮では、様々なご神事が年間を通して行われます。1月の「裸祭り」「どんと祭り」、4月の「梅宮例祭」「祈年祭」、9月の「八幡宮例大祭」、12月の「新嘗祭」 などが行われます。

それから、有名な6月のご神事はチャグチャグ馬コです。チャグチャグとは鈴の音色を表現しています。隣接する滝沢市の鬼越蒼前(おにごしそうぜん)神社から出発し、鈴の音を響かせながら馬の行列が続き、盛岡八幡宮が終点です。

岩手山を背に田園風景の中、およそ100頭もの馬が14㎞もの道を行進します。行進の列の長さは500m以上にも及びます。それぞれの馬は、鈴と艶やかな装束を纏います。その装束は、良質の麻を用いた手編みです。地域の染料を使い、紫紺染め・草木染めで仕上げられます。

馬の装束の装着にも、きちんとした順番があるようです。馬だけでなく引き手・乗り手も、昔の衣装を身に纏います。手を振りながら馬の背に乗る子供たちは、祭りを盛り上げてくれます。美しい数々の装束・癒しの鈴の音は、大きな見どころです。

盛岡八幡宮は、数多くの社・珍しいご利益などがあり魅力も満載です。

笠森稲荷神社
境内で一番の古社です。五穀豊穣・商売繁盛の神であり、参拝者も多い神社です。この神社は、賽銭箱にある木槌を使い、板を3回叩いてから参拝することになっています。

また、できものを癒す神でもあるそうです。徳川家康公も、できもので悩んでいた時に、江戸にある笠森稲荷で祈願したところ、回復したと伝えられています。

縁結美神社
縁・結・美で、えんむすびと読みます。この神社のご利益は、良縁成就・恋愛成就です。もちろん、人と人のご縁も結んで下さいます。ハート形の台に赤い「結び紐」を結べば、恋愛が成就すると言われています。運命の赤い糸(紐)が、大切な人に繋がるなんて素敵ですね。

梅宮
京都梅宮大社の御分霊が、4柱祀られています。ご利益は安産・子孫繁栄・醸造などです。女性の病にもご利益があり、女性に優しいお宮です。

健康神社
健康になる神社で、心臓や肺など五臓の神・癌神・中風神・生命神・薬神などの神が祀られています。何と言っても、健康であることは大切ですね。

高部神社
この神社はとても珍しく、料理の神が祀られています。料理上達・商売繁盛などのご利益が期待できます。また、使い終えた包丁を供養する「包丁塚」も用意されています。

時間があれば、他の社も全て参拝するのも楽しいことでしょう。盛岡八幡宮は、大きなことから生活全般の細々としたあらゆる事を、守ってくださる素晴らしい神社です。

 

盛岡八幡宮のパワーの高い場所
盛岡八幡宮には、多くの神が祀られ強いパワーが集まっています。その中で、本殿は一番のパワースポットとなっています。本殿を参拝した後、数多い境内社から自分の願い事にご利益のある社に参拝すると良いでしょう。盛岡八幡宮は、願いが全て叶うと言われるほどのパワーがあります。

人生において必要な、全てのご利益を授かれるパワースポットです。盛岡八幡宮を参拝して、有難いパワーを頂きましょう。

 

ライター 梅花桜花
 

基本情報
所在地:〒020-0872 岩手県盛岡市八幡町13-1
電話番号:019-652-5211
アクセス(電車):JR東北本線・JR東北新幹線 盛岡駅から車で約10分
アクセス(車):
・東北自動車道 盛岡南ICから約17分
・東北自動車道 盛岡ICから約20分
公式HP:https://morioka8man.jp/

 

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