元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社

 

一願成就で有名な元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社
元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社は、京都府福知山市に鎮座する強力なパワースポットで、豊受大神社と天岩戸神社と共に「元伊勢三社」といわれる神社です。天照大神をご祭神として祀っており、本殿を中心に摂末社85社が取り囲んでいます。

古くから守られた素朴な社殿とありのままの自然が融合した魅力いっぱいのこの神社にはいったいどのような魅力が隠されているのでしょうか。今回は、そんな「元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社」の人気の秘密や見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。
 

元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社はどんな神社?特徴は?
京都丹後鉄道・宮福線 大江山口内宮駅から徒歩10分程の場所にある元伊勢内宮大神社は、奥宮の天岩戸神社と、外宮の豊受大神社と共に「元伊勢三社」といわれ、信仰を集める神社です。

また、伊勢神宮や富士山などと五芒星の形で繋がるご来光の道「レイライン」の中に元伊勢内宮皇大神社も入っており、神聖な強い霊気が感じられます。奥宮の天岩戸神社は元伊勢内宮皇大神社から500m程先(徒歩10分位)にあり、社殿裏に巨大な「御座石」があり、この巨石を磐座(いわくら)として祀っている神社です。

伊勢神宮は現在の三重県伊勢市に落ち着くまでの数十年間、鎮座地を求めて転々としていました。今の場所に落ち着くまで一時的に祀られていた候補地がいくつもあり、元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社もその1つでした。元伊勢内宮皇大神社には皇大神(天照大神のこと)が4年祀られ、現在も元宮として人々から崇められています。
 

元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社の歴史
太陽神であり、伊勢神宮のご祭神でもある天照大神は元々宮中に祀られていましたが、それを危ぶんだ天皇の命により、崇神天皇6年から鎮座地の候補を探し始めました。元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社もその元伊勢伝承地の1つで、伊勢神宮の鎮座地が現在地に決定する54年前にお祀りされていたことになります。少なくとも2,070年以上の歴史がある元伊勢内宮皇大神社。

飛鳥時代から奈良時代に移り変わる707年~715年に社殿が建立されました。元伊勢内宮皇大神社では、60年に1度の式年遷宮も行われていたようです。神明造りの本殿は平成22年に改修されています。
 

元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社のご祭神
元伊勢内宮皇大神社のご祭神は天照大神で、天岩戸神社のご祭神は櫛御毛奴命(または櫛岩窓戸命と豊岩窓戸命)です。

元伊勢内宮皇大神社 天照大神(あまてらすおおみかみ)
天照大神は、八百万の神の中でも最高位の太陽神に位置付けられています。弟神の須佐之男命(すさのおのみこと)の事で心を痛め、天岩戸にお隠れになった神話でも知られる神様。天照大神のご利益は、国土安泰、五穀豊穣、開運隆昌、子孫繁栄をはじめ、あらゆるご神徳があります。

天岩戸神社 櫛御毛奴命(くしみけぬのみこと)
櫛御毛奴命は熊野神社のご祭神で、天照大神の弟神の須佐之男命の別名と考えられています。須佐之男命の乱暴な振舞いを嘆いた天照大神が天岩戸に隠れてしまったというエピソードから須佐之男命には悪いイメージがありますが、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した事でも有名です。農業神としても知られる櫛御毛奴命のご利益は、厄除け、水難除け、火難除け、五穀豊穣、縁結びが期待できます。

天岩戸神社 櫛岩窓戸命(くしいわまどのみこと)と豊岩窓戸命(とよいわまどのみこと)
天岩戸神社のご祭神は櫛御毛奴命という説と、櫛岩窓戸命と豊岩窓戸命の2柱という説があります。櫛岩窓戸命と豊岩窓戸命は、御門を守護する神々で、中に侵入しようとする災厄を祓い、守っていただけます。
 

元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社のご利益とは?
元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社の主なご利益については以下の通りです。

一願成就
元伊勢内宮皇大神社のご利益は、「一願成就」で、何か1つこの願いを叶えたい!という時におすすめです。「一願成就」の信仰から「一願さん」とも呼ばれています。1つならどんな願いでも叶うといわれており、本殿から徒歩5分の場所にある「日室ヶ嶽(ひむろがたけ)遥拝所」を参拝するとご利益が高まるようです。

五穀豊穣
ご祭神の天照大神は太陽神で、日を司る神。櫛御毛奴命も農業神で、ともに五穀豊穣のご利益を司っています。神社では年中行事で五穀豊穣を祈願しており、豊作を願う時に効果を発揮します。五穀豊穣を司る豊受大神がご祭神の豊受大神社と天岩戸神社の三社参りでさらにご利益が強力になるでしょう。

厄除け 諸難除け
奥宮の天岩戸神社のご祭神は櫛御毛奴命(または櫛岩窓戸命と豊岩窓戸命)で、厄除け、諸難除けのご利益があります。元伊勢内宮皇大神社を訪れた際は、奥宮の天岩戸神社も合わせて参拝してみて下さいね!
 

元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社の見どころとは?
次は元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社の見どころについて見ていきましょう。元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社の見どころについては以下の通りです。

奥宮 天岩戸神社
元伊勢内宮皇大神社から奥宮の天岩戸神社までは歩いて10分位です。天岩戸神社は、天照大神が降臨したといわれる岩戸山(日室ヶ嶽)の麓にあります。本殿は岩盤の上に立っており、ここで参拝する為には吊るされている鉄の鎖をつたって登るので、スニーカーなど歩きやすい靴で行きましょう。小川が流れており、足元が濡れている時もあるので足元には慎重になることが必要です。神様がお座りになったといわれる「御座石」があり、神聖な空気に溢れています。

樹齢2,000年の御神木
元伊勢内宮皇大神社には樹齢2,000年といわれる御神木の「龍灯の杉」があり、隣接して龍神の磐座(いわくら)が祀られています。樹高30m、幹回り7m強のまっすぐに伸びる御神木には、見る者を圧倒するような力強さがあります。節分の夜の丑三つ時には、龍宮から龍王が現れ、天照大神にご神灯を捧げるのだとか。何ともいえない強力なパワーの正体はそこから来ているのですね。

黒木の鳥居
元伊勢内宮皇大神社の正面にある素朴な鳥居は「黒木の鳥居」と呼ばれるもので、この形式の鳥居は非常に珍しく、全国でも2つしか例がないといわれています。古くから伝わる鳥居からは、歴史と風格を感じさせることでしょう。

日室ヶ嶽遥拝所
日室ヶ嶽は岩戸山ともいわれる元伊勢内宮皇大神社の神体山で、この遥拝所で1つだけ願い事をすると、必ず叶うという言い伝えがあります。日室ヶ嶽遥拝所は元伊勢内宮皇大神社から天岩戸神社に向かう途中にあります。非常に景色が良く、夏至の日に夏越の大祓が行われる時の眺めはまさに神秘そのものです。

元伊勢八朔祭
元伊勢八朔祭は毎年9月の第1日曜日に催されるお祭りで、江戸時代の1658年、大干ばつの年に雨乞いをして五穀豊穣を祈願したことに由来します。大名行列や大鳥毛を振り回す「奴振り」などが見もので、毎年、多くの観光客が集まるお祭りです。
 

元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社のお守り・御朱印帳
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社で販売されている「お守り」「御朱印帳」について見ていきましょう。

お守り
元伊勢内宮皇大神社のお守りは意外にもかなり種類豊富です。その数は実に30種類!1つなら何でも叶えてくれる「一願さん」というだけあって、お守りも多岐に亘っています。ご神体山の日室ヶ嶽の円錐形を模したような三角形の「心願成就守」(初穂料500円)や色とりどりのパワーストーンが付いた「願い叶御守」(1,000円)などは心願成就のお守り。

ひょうたんが付いた「無病息災御守」(500円)や金色のかえるがチャーミングな「黄金(こがね)かえる守り」(500円)、祓い鈴が付いた「厄除開運祓い鈴御守」(500円)など同じ願い事で違った種類が選べるお守りも元伊勢内宮皇大神社ならでは。

木彫りの「干支十二支御守」(600円)も個性的でおすすめです。ナスの形の「ぼけ封じ成す守」(500円)や健やかな成長を祈願する「へそ守」(500円)、ピンクと水色の四つ葉のクローバーが水晶の勾玉に入った「幸運クローバー守」(500円)などの変わり種もあります。パワーストーンブレスレットになったお守りもご利益が高まりそうです。

御朱印帳
元伊勢内宮皇大神社の御朱印帳(初穂料1,300円)は、オレンジに花柄が載ったシンプルなものになります。御朱印は300円で、天岩戸神社の御朱印は置いてあればいただけますが、なければ戴けないので、運良く両方いただけたらラッキーです。

絵馬
元伊勢内宮皇大神社の絵馬は通常の木のタイプの願かけ絵馬(大願成就と心願成就・各500円)と珍しい「織絵馬」(1,000円)があります。織絵馬はお守りが横長になったような9.0×14.2cmの絵馬で、黒木の鳥居と日室ヶ嶽を背景にした日室ヶ嶽遥拝所がモチーフになっています。こちらも素敵なデザインでおすすめです。
 

元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社の特にパワーがある場所は?
元伊勢内宮皇大神社と天岩戸神社で特にパワーがある場所は、「一願成就」の場所といわれる「日室ヶ嶽遥拝所」です。確かに神々のパワーは宿っており、優しいながらも強力なパワーが感じられます。
 

まとめ
元伊勢内宮皇大神社は一見素朴で知名度も高くない神社ですが、本殿以外に85社も摂末社があり、あらゆる神社が集まる絶大なパワースポットです。伊勢神宮や富士山などを結ぶご来光の道(レイライン)の上にある霊験あらたかな元伊勢さん。三社参りをするなら、外宮の元伊勢外宮豊受大神社→元伊勢内宮皇大神社→天岩戸神社の順番で参拝するといいようです。

ライターネーム Kikumikan
 

基本情報
住所:京都府福知山市大江町内宮217
電話番号:0773-56-1011
営業時間:8:00~16:00(授与所) ※参拝はいつでも可能
HP:http://motoise-naiku.com/
駐車場:徒歩10分程の場所に民間の有料駐車場あり
アクセス:
・京都丹後鉄道 宮福線 大江山口内宮駅から徒歩約10分
・京都縦貫道 舞鶴大江I.Cから車で約20分
※記載した金額等は2022年3月時点のものであり、変更の可能性があります。

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