能登半島 聖域の岬

 

どんな願い事も叶う青い洞窟がある能登半島 聖域の岬
石川県珠洲市にある能登半島は、北陸地方の中央部から日本海 へ北に突き出した半島です。 日本海側の海岸沿いでは、最も突出面積が大きい半島です。昔、石川県北部は能登国でした。能登半島は、国名から呼ばれるようになりました。豊かな自然と澄んだ海に囲まれ、空や風、自然の恵みに溢れた清々しくて美しい魅力的な所です。

珠洲市で500年以上も継承されている「揚げ浜式製塩」と呼ばれる塩づくりの技法は、国の「重要無形民俗文化財」に指定されています。

能登半島の先端部には、禄剛崎(ろっこうさき)・金剛崎(こんごうさき)・長手崎(ながてさき)などの景観の美しい岬があります。これらの岬は「珠洲岬」と総称されています。

珠洲岬は、富山湾側の内浦・日本海側の外浦との分岐点です。対馬海流(暖流)とリマン海流(寒流)の海の気と、ヒマラヤ山脈やカムチャッカ半島からの大地の気が集中します。

日本では珍しい地形の珠洲岬は、大自然の強いパワーが溢れ「日本三大パワースポット」の一つとなりました。そんな珠洲岬は「聖域の岬」とも呼ばれています。日本三大パワースポットは、日本一の霊峰である富士山と、長野県にあるゼロ磁場の分杭峠、そして珠洲岬です。珠洲岬には、富士山と並ぶほどの強力なパワーがあるのですね。

パワーある聖域の岬で汲み上げた水は、100年経過しても腐らないという言われ「百年水」と呼ばれています。

金剛崎には人気のスポット「青の洞窟」があります。洞窟は奥行きが100m・高さが20mあります。天気に恵まれれば、洞窟内に光が差し込み、青い世界を味わうことができます。洞窟内は青くライトアップされてもいるので、ライトにより水面はさらに青く光を放ちます。神秘的で幻想的でもあり、宇宙に迷い込んだような異空間を体験できます。

洞窟へは遊歩道があり、遊歩道の入口には「空中展望台スカイバード」があります。自然が生み出したパワーホールへと続く遊歩道は、平成26年に整備されました。聖域の岬からの眺望は格別に美しく、季節ごとの景色、日の出や月の出の景色など、何度も足を運びたくなる様々な景色を楽しむことができます。

青く澄み渡る綺麗な海を眺めながら、ゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか。聖なる自然界のパワーを全身で感じられることでしょう。

 

能登半島 聖域の岬の特徴
聖域の岬・金剛崎にある青の洞窟内には、摩崖仏のような岩に刻まれた仏像や、岩の上に仏像が置かれています。

この青の洞窟は、奈良時代の712年に天竺(インド)から渡って来た法道仙人(ほうどうせんにん)の修行の場となっていました。法道仙人はインド霊鷲山の仙人であり、中能登町にある石動山を開山した人として、石動山の古縁起には記録されています。法道仙人の修行は、天に登るための強い力を習得することでした。能登という地名は、法道仙人の天に能(よ)く登ることからきていると伝えられています。

法道仙人の伝説はいくつもあります。717年に垂仁天皇(垂仁天皇)の皇子は、病気で言葉が出なくなります。この時、法道仙人の仙法により皇子の病気が回復しました。それにより、法道仙人の名は世に知れ渡ります。法道仙人の伝説は、播磨国(兵庫県)でもいくつか残されているそうです。

仙法とは、今の言葉ではスピリチュアルな力なのでしょうか。法道仙人は聖域の岬で、きっと何かしら凄い力を会得したことは間違いありませんね。

また、青の洞窟は源義経(みなもとのよしつね)が舟で奥州へ下向する際、強風を避け逃げ込んだという伝説もあります。そのため、青の洞窟は「舟隠しの洞窟」とも呼ばれています。源義経ら一行は、命からがら辿り着いた洞窟で波が静まるように祈ると奇跡が起こります。波は静かで穏やかになり、無事に再び出航できたそうです。不思議な力が働く場所なのでしょう。

それから、聖域の岬・禄剛崎には禄剛埼灯台があります。明治時代に造られた石造の白亜の灯台は、1998年「日本の灯台50選」・2009年「近代化産業遺産」・2017年「恋する灯台」にも認定されました。

禄剛崎は古くから日本海の航路の要であり、海難事故も多く、狼煙(のろし)が上げられていた場所です。珠洲市の名の由来は、「すすみ」(狼煙のこと)からと言われています。禄剛崎で狼煙は、明治16年に禄剛埼灯台が建つまで上げられていました。禄剛埼灯台は、石油によって点灯し近海を照らしました。昭和15年には電気により点灯され、昭和38年には無人化されています。

また禄剛埼灯台は、明治時代に造られた灯台の中でも、特に歴史的・文化的な価値があると言われるほどの貴重な灯台となっています。

聖域の岬にはいくつかの伝説があり、不思議なパワーがあることが分かります。

 

能登半島 聖域の岬のご利益
「青の洞窟」の波打ち際には、白くて丸い小さな石がいくつもあり、パワーストーンとして拾って持ち帰ることができます。縁結び・金運・学問など多くの願いが叶うと言われています。願いを込めつつ拾ってみましょう。 

能登半島 聖域の岬のどこが見どころか?
聖域の岬の見どころの一つは青の洞窟です。近年、青の洞窟はどんな願い事も叶うパワースポットとして、多くの人々が訪れています。

夏限定で舟のツアーがあり、聖域の岬内のプライベートビーチから、青の洞窟・パワーホール・二見岩を巡るツアーがあります。地元の漁師さんが操縦する船に乗り、案内をしてくれるツアーです。青く透き通った海は、魚の泳ぐ姿が見えるほどです。美しい海と風と、爽快な気分になれることでしょう。

聖域の岬の崖の上に建つ「空中展望台スカイバード」は2009年に誕生しました。聖域の岬から大海原を一望できます。展望台は崖から約9.5m突き出て空中を歩いているようです。展望台の下には柱がなく、風で揺れるのでスリル満点です。展望台で深呼吸して、自然のパワーをたくさん取り込んでみてはいかがでしょうか。

浮遊感が抜群の展望台からは、いくつもの神秘的な青いパワーホールを確認することができます。パワーホールとは、500万年ほどもかけて自然に作られた穴のことです。海岸の溶岩でできた岩の窪みに小さな石ころが入り、波の力で窪みの中で転がり、少しずつ溶岩が削られて大きな穴になっていきます。大きな穴では直径7mにも及びます。

展望台の下には、黒い瓦屋根の「よしが浦温泉 ランプの宿」が見えます。戦国時代の1579年創業の歴史ある老舗旅館です。全室オーシャンビューで絶景を楽しみながら過ごせます。ランプの宿の中では、ランプの灯りのみで過ごします。ランプの灯りは、幻想的で暖かみがあり癒されます。予約がなかなか取れない大人気の宿です。

また、展望台の側に石彫「フレームストーン・夢の扉」というモニュメントがあります。写真のフレームのような四角の枠から、岬を眺めたり記念撮影のスポットにもなっています。そして「Small Villa望気楼」という4つの小さな建物もあります。中の床がロープで吊られていてブランコのようになっています。崖の上ですから、ここでもスリルを味わえますね。

展望台から、神秘的な青の洞窟への遊歩道が続いています。このエリアは、入場券が必要なので購入してから進みましょう。展望台から青の洞窟までは遊歩道を下り約10分ほど歩きます。海岸に辿り着くと、洞窟への赤いトンネルがあります。トンネルの奥には洞窟の青い光が見えます。

青い光に吸い込まれるように洞窟に入ると、ひんやりとした空気が流れ神秘的な青く輝く空間となっています。自然が作り出した景観、押し寄せる波や風の音が響き渡り、自然のパワーがより強く感じられます。

また、禄剛崎も見どころと言えます。禄剛崎は能登半島の外浦・内浦にまたがるため、春から秋にかけて登る朝日と沈む夕日が同じ場所で見られます。

そして、禄剛崎は海岸段丘が発達し、沿岸には千畳敷と呼ばれる海食台地が広がり、見事な景色が見られます。能登半島国定公園の、代表的な景勝地の一つです。

聖域の岬は見どころがたくさんあり、大きなパワーに満ちています。
 

能登半島 聖域の岬の一番パワーのある所
能登半島の聖域の岬でパワーがある所は、約500万年もの歳月により作られた出来たパワーホールと言われています。かつて修行の場であり秘境であった聖域の岬は、決して交通の便は良いとは言えません。しかし、「日本三大パワースポット」と言われるだけのパワーが感じられることでしょう。

ぜひ聖域の岬を訪れて、海からのパワーや大地からのパワーを全身で感じてみてはいかがでしょうか。

ライター 梅花桜花
 

基本情報
〒927-1451:石川県珠洲市三崎町寺家10-11 
TEL:0768-86-8000
アクセス:
・能越道 「のと里山空港IC」から車で80分
・北陸鉄道「北鉄金沢駅」より「珠洲鉢ケ崎行」バスに乗車し終点下車 タクシーで15分

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