布引の滝は巨大な龍穴がある金運・浄化のパワースポット
兵庫県神戸市中央区にある布引の滝は、新神戸駅から歩いて行くことができ、「華厳の滝」や「那智の滝」とともに「日本三大神滝」と呼ばれる絶景パワースポットです。そんな布引の滝とはいったいどんなパワースポットなのでしょうか?今回は、「布引の滝」の人気の秘密や神様、ご利益、見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。
布引の滝はどんなスポット?特徴は?
六甲山の麓を流れる生田川の中流に位置する布引の滝は、新神戸駅から歩いて行ける名瀑で、栃木県の「華厳の滝」や和歌山県の「那智の滝」と共に「日本三大神滝」の1つ。また、「日本の滝百選」にも選ばれている兵庫県でも人気の観光スポットです。
1つの滝ではなく、雄滝(おんたき)、雌滝(めんたき)、夫婦滝、鼓ヶ滝の4つで布引の滝を構成しています。渓流沿いと布引山の一帯から布引の滝を通って布引ハーブ園へと至る遊歩道が整備されており、散策しやすくなっていますが、坂が多く、道も凹凸のある場所がある為、足元には注意が必要です。
布引の滝の名前の由来は、まるで滝の水が布を垂れているように見えたことから名付けられたとのこと。また、布引の滝には龍穴があるといわれており、金運や癒やし・浄化のパワースポットとして知られています。4つの滝の散策だけなら往復でも30分ほどで周ることができるコースです。
修験道の開祖であり、呪術者でもあった役小角(えんのおづぬ)がかつて修行したとされる地で、布引の滝で修行中に馬頭観音が現れたと伝わっています。また、『伊勢物語』や歴史物語の『栄花物語』など有名な文学作品や歌舞伎、浄瑠璃の舞台にもなっている場所です。
布引の滝の神様
布引の滝の神様は白々龍神、三大龍神、不動明王です。
白々龍神(しららりゅうじん)
白々龍神は布引の滝に祀られる神様で、見晴らし展望台に向かう脇道に進むとすぐに白々龍神の祠があります。白々龍神についてははっきりと分かっていませんが、龍は水を司る神様で、山や滝を守護しています。
三大龍神(さんだいりゅうじん)
白々龍神の祠から布引の滝に向かうと、白龍、黒龍、青龍の三大龍神の祠もあります。白龍は全身が白い鱗に覆われた龍で、西方を護り、空を飛ぶ速度は最速といわれています。黒龍は全身が黒く、前足2本だけを持ち、北方を護る龍です。青龍は東方を護る龍で、樹木や風などの自然を司っているといわれています。
不動明王(ふどうみょうおう)
不動明王は大日如来(密教の最高位)の化身といわれる神様で、インドのシヴァ神が起源ともいわれています。真言宗開祖の弘法大師・空海が日本に伝えたことで真言宗をはじめ、天台宗などの仏教諸派や修験道で信仰されるようになりました。
不動明王は、迷いの世界から煩悩を絶ち切り、人々に正しい道を教え、救いへと導いて下さる仏様です。不動明王のご利益は、除災招福、疫病退散、国家安泰、病気平癒、健康長寿、家内安全などが挙げられます。
布引の滝のご利益とは?
布引の滝の主なご利益は、金運上昇、癒やし、浄化、厄除けなどが挙げられます。
布引の滝の見どころとは?
次は布引の滝の見どころについて見ていきましょう。布引の滝の見どころについては以下の通りです。
雄(おん)滝・夫婦滝・鼓ヶ滝(つづみがだき)・雌(めん)滝
布引の滝は、雄滝と雌滝、夫婦滝、鼓滝の4つから成っており、中でも一番高さがあるのは高さ 43mの雄滝で、神秘的な雄滝は竜宮城に続いているという伝説があります。雄滝に対して、雌滝は紅葉や新緑が美しく、自然豊か。雌滝の前には観瀑橋があり、ベンチに座って滝をゆっくりと眺めることができます。
寄り添うように流れ落ちる夫婦滝、鼓のような音がすることから名付けられたという鼓ヶ滝など、それぞれに楽しみ方が異なります。
布引貯水池
布引貯水池は、1900(明治33)年に完成したダムで、新神戸駅から六甲山へ向かうハイキングコースとして整備され、布引の滝から北西に歩いて15分程の場所に位置しています。満々と水を湛えるダム湖で、「ダム湖百選」に選定されており、澄み切った湖面が神秘的な貯水池です。
布引貯水池はオオルリやキビタキなどの野鳥の生息地で、野鳥の観測所もあるので、野鳥のさえずりも楽しめますよ。
猿のかずら橋
猿のかずら橋は鉄製橋で、布引の滝と布引貯水池のある城山方面を結ぶ釣り橋です。サルナシのツルを有効利用し、徳島の祖谷のかずら橋を模した橋で、布引貯水池までの0.6kmの途中までを結ぶ100mの橋となっています。橋の独特な雰囲気はなかなか味わえないので、一見の価値ありですよ。
みはらし展望台
新神戸駅と布引ハーブ園の中間にある「みはらし展望台」は、布引の滝から登山道を登って250m(歩いて4分ほど)の場所にあります。見晴らし展望台からは神戸の街を一望でき、休憩できる場所です。
神戸布引ハーブ園
布引ハーブ園は神戸布引ロープウェイの「風の丘中間駅」と「ハーブ園山頂駅」間に広がる植物園で、新神戸駅近くからロープウェイで行く事ができます。神戸布引ハーブ園には、約200種75,000株のハーブや花々がテーマエリア別に植えられています。
有料エリアの「香りの庭園」は、ハーブ見本園、ラベンダー園、野生花園ワイルドフラワー園、ブルーガーデン、香りの芝生、滝のレストで構成されており、その他のエリアは無料で利用できます。季節毎に開催されるイベントも魅力的。ハーブや花々だけでなく、神戸の眺望も楽しめますよ!
雄滝(おんたき)茶屋
布引の滝の「雄滝」を見下ろす場所にある「おんたき茶屋」は創業から100年以上続く老舗茶屋。マイナスイオンいっぱいの雄滝を見ながら食事ができます。名物のおでんや湯豆腐、布引ラーメンなどを500円という手頃な値段でいただけ、冬は体があたたまります。定休日は木曜日。テラス席での食事もおすすめですよ。
布引の滝のポイントは?
布引の滝のポイントについてまとめてみました。布引の滝のポイントは以下の通りです。
布引の滝は、雄滝・夫婦滝・鼓ヶ滝・雌滝の4つの滝を総称したもの
布引の滝は1つではなく、雄滝(落差43m)と雌滝(落差19m)、夫婦滝(落差9m)、鼓滝(落差8m)の4つの滝から成っています(上流から順番に、雄滝、夫婦滝、鼓滝、雌滝)。また、布引の滝は六甲山の龍脈上にあり滝の落ちる場所には、流れる水の勢いでできた龍穴(甌穴・おうけつ)が雄滝に5つあり、滝周辺には、龍神や不動明王が多数祀られています。
雄滝が竜宮城につながっているといわれる理由は、そのような甌穴が存在することからのようです。神戸を代表するパワースポットで、金運や浄化のパワーの高い場所となっています。
「日本三大神滝」の1つであり「日本の滝百選」にも選ばれる名瀑
布引の滝は、栃木県の「華厳の滝」や和歌山県の「那智の滝」とともに「日本三大神滝」の1つとされ、「日本の滝百選」にも選ばれている名瀑です。役小角が開いた龍勝寺(りゅうしょうじ)の修験道場ともなっていました。下界とは一線を画していた地であったことからも強力なパワースポットであることが窺い知れますね。
布引の滝で特にパワーがある場所は?
布引の滝で特にパワーがある場所は、巨大な5つの龍穴(甌穴)がある雄滝です。雄滝は落差43mで、滝壺の面積は430㎡。甌穴は最大で10畳大もの大きさがあるといわれています。六甲山のエネルギーが集中する龍穴のある場所は、強烈なエネルギーの通り道であり、強運のパワーを取り込むこともできるそうです。
まとめ
「日本三大神滝」の1つに選ばれ、「日本の滝百選」にも選ばれる都会の中のパワースポット・布引の滝。新神戸駅から近く、飛鳥時代には、役小角が修験道場として修行を行っていたといわれ、下界とは一線を画す場所でした。
金運や浄化の強力なエネルギーが得られるこの地は、都会にありながら森林浴も楽しめるスポットです。滝だけなら、往復でも30分程で周れるコースなので、歩きやすい靴で立ち寄ってみてもいいかもしれません。
ライター Kikumikan
基本情報
住所:神戸市中央区葺合町
電話番号:078-303-1188(一般財団法人 神戸観光局)
営業時間:散策自由
定休日:無休
HP:なし
駐車場:なし(新神戸駅のコインパーキングを利用)
アクセス:
・山陽新幹線 新神戸駅から徒歩約10分
・神戸市営地下鉄西神・山手線 新神戸駅から徒歩約12分