270段の石段をのぼった先で開運アップ戸隠神社 宝光社
長野県長野市にある戸隠神社は、戸隠山の麓に鎮座する奥社、中社、宝光社、九頭竜社、火之御子(ひのみこ)社合わせた5社から成る国内でも有数のパワースポットです。天岩戸伝説と関わりのある戸隠神社は「五社巡り」といって、5社とも参拝すればありとあらゆる素晴らしいご利益を戴くことができるといわれています。
今回は、戸隠神社の中でも壮麗な「宝光(ほうこう)社」にスポットを当て、宝光社の秘密や見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。
戸隠神社 宝光社はどんな神社?特徴は?
戸隠神社は、天岩戸伝説で天照大神がお隠れになった天岩戸を天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)がのちに力任せに下界に捨て、飛来した先にできた戸隠山を中心に発展したといわれる神社です。
戸隠山の麓から歩くと最初に辿り着くのが宝光社で、270段余りの石段を上った先に細やかで見事な彫刻のあるご社殿があり、天表春命(あめのうわはるのみこと)がご祭神として祀られています。
宝光社まではJR長野駅から「バードライン経由戸隠高原行き」のバスに乗って約1時間。宝光社から周りたい場合や宝光社だけを参拝したい時などは「戸隠宝光社」バス停で下車すればダイレクトに宝光社まで運んでくれます。
ご社殿までたどり着くのにこの長い階段はひと苦労ではありますが、日頃の運動不足の解消に、という方はこちらからでも行けますし、「さすがにこれはキツイ…」という方は女坂からでもOKです。荘厳なご社殿からは、歴史だけでなくその背景にある趣深さが感じられます。
戸隠神社 宝光社の歴史
戸隠神社としての創建は今から約2,200年以上前の紀元前210年で、宝光社は平安時代の949年に奥社の相殿として創建、1058年に現在地に鎮座したとされています。宝光社の現在のご社殿は幕末期の建築で、屋根は入母屋造り、全体が素木造りとなっています。明治期には、廃仏毀釈により、それまで神仏習合の形であった戸隠山顕光寺も神仏分離を強いられ、「戸隠神社」へと転換していきました。
戸隠神社 宝光社のご祭神
戸隠神社 宝光社のご祭神は天表春命(あめのうわはるのみこと)1柱です。
天表春命(あめのうわはるのみこと)
宝光社に祀られている天表春命(あめのうわはるのみこと)は中社のご祭神である天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)の御子神で、開拓・学問技芸・裁縫の神・安産の神・女性や子供の守り神として御利益があります。
戸隠神社五社巡りのルートや時間・服装
戸隠神社を参拝するのであれば、1社や2社だけの参拝ではなく、5社すべて廻ることを是非おすすめします。5社すべてを廻るのであれば、4~5時間は見ておきましょう。授与所の営業時間が17:00までなので、午前の早い時間からの参拝がベスト。
長時間歩くので、歩きやすい靴(できればスニーカー)と虫に刺されないような服装が理想的です。虫よけスプレーも携帯しておきましょう。雪の季節には滑るので、ブーツかトレッキングブーツでないと厳しいです。おすすめの参拝ルートは、「宝光社→火之御子社→中社→九頭竜社→奥社」といわれています。
戸隠神社 宝光社のご利益とは?
戸隠神社 宝光社の主なご利益については以下の通りです。
学問・技芸
受験を控えた学生さんや芸術・美術・演芸方面でのご利益があります。
安産
安産祈願にも是非どうぞ。
開拓
新たな分野や領域などを開拓していきたい方にもおすすめのご利益です。
女性・子供を守る
女性や子供も守って下さる神様です。
裁縫
裁縫のご利益があるので、裁縫好きな方、手芸好きな方、またそのようなお仕事に携わっている方などにもおすすめです。
戸隠神社 宝光社の見どころとは?
次は戸隠神社 宝光社の見どころについて見ていきましょう。戸隠神社 宝光社の見どころについては以下の通りです。
社殿(本殿)
宝光社のご社殿は、戸隠神社五社のうち最も古く、幕末期の1861年に建てられたものです。建築様式は、神仏習合時代の面影を残す寺院仕様の権現造りで、欄干には見事な龍や鳳凰、麒麟などの細密な彫刻が施されています。構造の奥行きが深く、極めて例の少ない貴重な社殿建築といえます。
入口の鳥居
宝光社の入口には木そのままの形を活かした趣深い大鳥居があります。青々と茂る緑の森に囲まれた鳥居は神々しい雰囲気を醸し出しています。
270段の石段
宝光社参道入口の両脇にある狛犬を抜けると、270段の石段がご社殿まで続いています。比較的急な階段なので、体力的に自信のない方は石段の途中から続く傾斜のなだらかな女坂を利用することも出来ますよ。
石段両脇の巨大な杉並木
宝光社には、巨大な杉の並木が270段の石段の両脇に生えています。神聖な空気に包まれ、急な石段を上るのを横から応援してくれているような気持ちになるかもしれません。
戸隠神社 宝光社のお守り・御朱印帳
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、戸隠神社 宝光社で販売されている「お守り」「御朱印帳」「おみくじ」について見ていきましょう。
お守り
戸隠神社のお守りはユニークでセンスの良さも伺えるデザイン。種類も豊富に取り揃えています。和柄で品のある「芸能上達守」は緑・ピンク・オレンジの3種類。金運カラーの黄色と黒の2種類がある「運気向上・金運招福守」は黄色のお守りの裏側に中社の龍の天井絵がデザインされています。
安産のご利益とセットでおすすめの「安産守」は、大サイズ(ピンク)と小サイズ(朱色)があります。女性の心身を守り、病気平癒や健康、子宝を祈願した「おみな守」は、宝光社のみでしか購入できないお守りで、女性に大人気です。1~4月の冬季期間は、宝光社の授与所が閉鎖になるのでご注意ください。
御朱印帳と御朱印
戸隠神社の御朱印帳は奥社、宝光社、中社の授与所で頒布されています。種類は3種類で、シンプルな紺の無地タイプ(初穂料1,000円)と中社の天井絵である龍がデザインされた黒と白のクールな御朱印帳(2,200円)、白地に奥社の本殿と鳥居がのせてある女性らしいデザインのもの(2,200円)となっています。宝光社の授与所で頒布している御朱印(300円)は、宝光社と火之御子社の御朱印の2種類です。
おみくじ
戸隠神社のおみくじ(初穂料300円)は宝光社と奥社、中社の3社で引くことができます。普通の神社でいただくおみくじとは異なり、年齢(数え年)と性別を受付で伝え、神職さんが祝詞をあげながら引いてくださるという独特のスタイル。結果は1番から80番までとなっており、和歌も添えられています。
人前で年齢を呼ばれるのが恥ずかしいところですが、珍しいおみくじで運試しできるのは貴重な機会です。奥社よりも人は少ないので、混雑を避けたい方は宝光社でおみくじを引くことをおすすめします。
戸隠神社 宝光社の特にパワーがある場所は?
宝光社で特にパワーがある場所は、鬱蒼とした森を背景にしたご社殿(本殿)です。神聖な浄化パワーで守られ、開運パワーを戴けそうです。
まとめ
五社のうち一番手前にある荘厳な宝光社。険しい270段の石段を上り切った先には達成感があります。次のルートの火之御子(ひのみこ)社までは約1km(徒歩15分・車で2分)。中社までは徒歩で約20~30分です。快適な五社巡りを満喫してみて下さいね!
ライター Kikumikan
基本情報
住所:長野県長野市戸隠2110
電話番号:026-254-2012
営業時間:9:00~17:00(冬季は変更になる場合あり)
HP:https://www.togakushi-jinja.jp
駐車場:宝光社参道入口付近(数ヶ所)に約20台分あり(有料)
アクセス:
・JR長野駅7番バス乗り場からアルピコ交通バス「ループ橋経由戸隠高原行き」で「戸隠宝光社」下車
・その他の行き方は→https://www.togakushi-jinja.jp/access/
記載した金額等は2022年3月時点のものであり、変更の可能性があります。