仙台東照宮

 

家康公の強いパワーをいただける仙台東照宮
仙台東照宮は、宮城県仙台市青葉区に鎮座しています。桜の名所であり、「仙台祭」と呼ばれる神輿渡御(みこしとぎょ)のお祭りでもよく知られています。

仙台東照宮の正式名称は、東照宮です。江戸時代には、徳川家康公(東照大権現)を祭神とする東照宮が各地で創建されました。他と区別するため、仙台東照宮と呼ばれています。

徳川政権の下、諸大名は幕府への忠誠を示すため藩内に、東照大権現(東照宮)を勧請したのです。当時は700社ほどが創建されました。現存する東照宮は130社ほどです。

仙台東照宮も、二代仙台藩主・伊達忠宗(だてただむね)によって創建されました。また、徳川家と伊達家には、もともと深い繋がりがあったのです。

仙台藩祖・伊達政宗(まさむね)は、家康公に二代目・秀忠(ひでただ)公の後事を託されるほど信頼されていました。家康公は30歳も年下の政宗公に一目置いていたのです。三代目・家光(いえみつ)公が将軍になった時は、政宗公が後見人となっています。政宗公は、家光公から「伊達の親父殿」と慕われていました。

政宗公の没後、仙台藩内では大火や大洪水などが続き財政難の危機が訪れます。しかし、幕府から物心両面の支援を受け、仙台藩は危機を逃れることができました。忠宗公は徳川家への感謝と尊崇を示すため、家光公に東照宮創建の願いを申し出て、5年もの歳月をかけて東照宮が仙台に造営されたのです。

徳川家・伊達家の世代を越えた、信頼で繋がれた絆に深く感銘いたします。戦乱の世が終わり、日本に平和な世が訪れたのは、このような英雄たちのお陰なのだと実感しますね。

仙台は昔から緑の美しい「杜の都」と呼ばれていますが、近年はパワースポット「星の街」として知られています。

仙台市内「仙台東照宮・大崎八幡宮・青葉神社・愛宕神社・榴岡天満宮・仙台城本丸」を、地図上で結ぶと見事なまでに六芒星が現れることが発見されたのです。古来より魔除けとして用いられてきた六芒星を、仙台の街に張り巡らして結界を張ったのではないかと考えられています。

仙台東照宮は、仙台城の鬼門にあたる北東(艮)の位置にあたります。仙台城を護る邪気払いの要の位置です。六芒星のパワースポットの中にある仙台東照宮は、伊達家・仙台藩の守護神として、そして今でも人々に篤く尊崇されている神社なのです。
 

仙台東照宮の特徴
仙台東照宮は1654年に、二代仙台藩主・伊達忠宗公によって創建されました。元々は天神社(現・榴岡天満宮)がありましたが、天神社は榴岡の地に移されています。

仙台東照宮の地である玉手崎(たまてざき)は、1591年に家康公が葛西大崎一揆の視察を終え江戸へ帰る途中に、政宗公と宿陣された場所です。家康公の縁りの地である玉手崎が、仙台東照宮の社地に選ばれました。

忠宗公が徳川家への感謝と尊崇を示すために造営された仙台東照宮は、5年もの歳月をかけて完成しています。造営に携わった人はおよそ80万人・総工費2万両(現在の20億)ほどの大事業だったようです。

当時の一流の匠を招聘して造られた仙台東照宮は、日光東照宮を意識した壮麗な美しい建造物ですが、日光東照宮のような権現造ではなく本殿と拝殿が別に造られています。本殿・唐門・透塀・随神門・石鳥居・石燈籠などが、国の重要文化財として高く評価されています。当時の最高技術を遺憾なく発揮した、政宗公から続く伊達文化の粋な神社です。

仙台東照宮は全国の東照宮の中では珍しく、氏神神社として勧請されました。氏子町は、米沢から移転してきた伊達家の家臣が住む御譜代町を中心に、大町・肴町・立町・南町・柳町・北目町・染師町・田町となっています。

氏子町は東照宮御祭礼である仙台祭の時に、神輿を担ぎ山車を出すことが決められていました。仙台祭の神輿渡御は、創建時にご神体を江戸から仙台まで渡御したことが起源です。江戸時代を通じて行われた仙台祭は、今でも5年に一度行われています。

仙台東照宮は、緑豊かな参道の階段を上がった先に社殿があります。階段を上って振り返ると、参道からまっすぐに伸びる道路が見えます。この道路周辺は、現在は宮町と呼ばれています。この町名の由来は、仙台東照宮の造営時に、門前町として御宮町を作ったことから呼ばれるようになりました。

当時の御宮町の町人は、仙台東照宮の境内整備・お供え物の準備などをする代わりに、免税という特権を受けていました。仙台藩の庇護にあった仙台東照宮は、明治時代に入ると存続の危機を迎えます。しかし、御宮町を中心とした仙台市民の篤い崇敬により、境内は整え守られてきました。

仙台の氏神である仙台東照宮は、今も変わらずに多くの人々から崇敬されています。
 

仙台東照宮のご祭神
主祭神
東照大権現( 徳川家康公の神号)

家康公は幼少期より様々な苦難を乗り越えながら、誰も成しえなかった天下統一を果たしました。その後、260年以上も続く江戸時代の礎を築きました。

現代の日本文化・経済・教育などに繋がる制度を作り上げた、頭脳明晰な家康公のご遺訓は計り知れません。戦乱の世を終わらせ平和をもたらした、家康公の遺徳は大きいです。
 

仙台東照宮のご利益
仙台東照宮のご神徳には、開運厄除・家内安全・学業成就・商売繁盛・必勝祈願などがあります。葵の紋が入った数々の授与品には、気品や重みが感じられます。仙台東照宮は特に金運・仕事運の運気が上がると言われていますので、参拝して家康公の強いパワーを頂いてはいかがでしょうか。
 

仙台東照宮のどこが見どころか?
緑に囲まれた小高い丘に鎮座している仙台東照宮は、春には淡い桜色で美しく彩られます。他の季節も自然豊かで美しく、また自然と建造物の融合は聖なる場に相応しく見事です。

仙台東照宮の最大の見どころは、国の重要文化財に5箇所も指定されてる建造物の数々です。葵のご紋が随所に見られ、家康公の栄光や功績が感じられます。

本殿は権現造ではなく、銅瓦葺入母屋造となっています。随所に彫刻や鍍金金具をあしらった華麗な本殿です。本殿は非公開で残念ですが、遠くからでも風格が感じられます。

本殿を取り囲んでいる唐門と透塀も国の重要文化財です。唐門は銅瓦葺きの向唐門形式で、扉には鳳凰や麒麟、獅子の彫刻があしらわれ、金箔を使った神々しい門となっています。

随身門も国の重要文化財で、唐と和の趣きを合わせた重厚な造りです。また、忠宗公が寄進した石鳥居、伊達氏一門や重臣が寄進した石灯籠も国の重要文化財となっています。

仙台東照宮のお祭りとして「仙台祭」が知られていますが、東照宮の例祭に合わせ毎年4月の第3土日に「春祭」が開催されます。境内を80本の桜が彩る中、仙台市登録有形文化財の東照宮神楽・子ども神輿の奉納なども見どころの一つです。

かつて家康公と政宗公が休んだ仙台の地で、二人はどんな事を語り合っていたのでしょうか。仙台東照宮で参拝して、江戸時代の人々に思いを馳せるのも楽しいことですね。
 

仙台東照宮の一番パワーのある所
仙台東照宮全体が、六芒星の中にあり力強いパワーに満ち溢れています。仙台東照宮は、六芒星の北東のポイントに位置しています。昔から陰陽道では、五芒星・六芒星が霊的な攻撃から守るために使われてきました。

当時の仙台城下には、伊達家の家臣と町人・商人などが六芒星に囲まれた所に住んでいました。お家の存続や、人々を守るために六芒星の結界を張ったと言われています。

天下統一の野望を持っていた政宗公ですが、晩年は仙台藩の内政に尽力を尽くしました。六芒星で仙台の街を守ろうとした、政宗公を始めとする伊達家の熱い思いが伝わってきます。

元々は天神社があったこの鬼門の北東の地に、家康公を祀る仙台東照宮が鎮座されたのです。仙台の街は、大きな力強いパワーで守られています。
 

基本情報
住所:〒981-0908 宮城県仙台市青葉区東照宮一丁目6番1号
TEL:022(234)3247 
アクセス:
・東北自動車道「仙台・宮城IC」下車 20分
・JR仙山線「東照宮駅」下車(JR仙台駅から1駅目)
・JR仙台駅前 バス乗り場17・19番乗車「東照宮1丁目」下車

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