住吉神社

 

日本三大住吉の一つ「住吉神社」

住吉神社は日本全国に2,100社以上ありますが、その中でも福岡市博多区にある筑前国一宮「住吉神社」は歴史が古く、1,800年以上も前に創建されました。そのため、住吉神社の中で最初の神社だと言われています。大阪の「住吉大社」と山口県下関の「住吉神社」、そして今回ご紹介する福岡の筑前国一宮「住吉神社」が「日本三大住吉」と称されています。

住吉神社の総面積は8,107坪と広大で、敷地の中にはパワースポットと呼ばれる名所が点在し、ご祭神が鎮座する社殿は、「住吉造」(すみよしづくり)と呼ばれています。この造りは神社建築史上最も古い特殊な様式をとっていることで有名で、国の重要文化財に指定されています。また住吉神社には、東門、南門、西門があり特に東門は、博多駅に一番近く駐車場があり便利なことから、一番多くの人が行き交います。

春は御田祭(おんださい)、夏には名越大祭(なごしたいさい)、秋は例大祭(相撲会大祭(すもうえたいさい))、冬には追儺祭(ついなさい)など、四季に応じてさまざまなお祭りが執り行われているのも住吉神社の魅力になっています。
 

住吉神社のご祭神・ご利益
住吉神社は、底筒男神(そこつつのをのかみ)と中筒男神(なかつつのをのかみ)そして表筒男神(うわつつのをのかみ)の住吉三神をご祭神としてお祀りしています。伊弉諾大神(いざなぎおおかみ)が筑紫日向の橘の小戸の阿波伎原にて、禊祓(みそぎはらへ)をした時に誕生したと「古事記」に記されています。相殿(あいどの)には天照大御神(あまてらすおおみかみ)と神功皇后(じんぐうこうごう)を配祀しており、併せて住吉五所大神とも称されています。

住吉神社のご利益は、禊祓(みそぎはらへ)により主祭神の住吉三神が誕生した経緯から、「心身の清浄」を以て、すべての災から身を護る神として古来より崇敬を集めてきました。また、筒男(つつのを)の「つつ」には星の意味があるとされ、航海・海上の守護神としても篤く信仰されています。
 

住吉神社の由来
住吉神社の歴史は、約1,800年以上前に遡ります。全国に2,100社以上ある住吉神社の中でも、最初の神社と云われており、古書にも「住吉本社」「日本第一住吉宮」などと記されています。航海・海上の守護神であることから、昔は博多湾(冷泉津)に面して鎮座していました。中世絵図の「博多古図」にも描かれており、当時の様子を垣間見ることができます。
 

住吉神社の社殿
社殿は「住吉造」と呼ばれる、神社建築史上最古の特殊な様式で建てられています。柱と垂木(たるき)や破風板(はふいた)は丹塗り(にぬり)、羽目板壁には白胡粉塗り(しろこふんぬり)が施されています。切妻(きりづま)の直線形の屋根で、出入り口は直線型妻入式(つまいりしき)の特徴ある造りになっていて、国の重要文化財に指定されています。また社殿を改築、修理する御遷宮が25年ごとに行われています。
 

住吉神社のパワースポット

ご神木の一夜松
ご神木が社殿の左手にあります。永享の時代、松が社殿にさしかかり造営の邪魔になるため切ろうとしたところ、一夜のうちにまっすぐになったという伝承が残されています。古来より命を繋ぐ松にあやかり、延命長寿、子孫繁栄のご神徳があるとされています。

古代力士像
住吉大神は相撲の神様でもあることから、九州場所の前に横綱が土俵入りを行うことで有名です。ちなみに横綱が土俵入りをする神社は伊勢神宮(三重)、明治神宮(東京)、靖国神社(東京)、熱田神社(愛知)、そしてこちらの住吉神社の5ヶ所のみです。

境内には、日本を代表する博多人形師の中村信喬・弘峰親子合作の古代の力士をかたどった像があります。力士像は両手を大きく前に出した姿をしていて、右手のシワが「力」という漢字に描かれています。その手に自分の掌を合わせればパワーが頂けるといわれています。

恵比須神像
御神像の触れる場所によって、様々なご利益が授かるといわれています。恵比須様と良いご縁を結んで頂けるよう祈願しながら触れましょう。顔は家内安全、腹は病気退散、鯛は金運、腕は技能向上にそれぞれ効果があるとされています。ご神徳にあやかろうと、やはり全部の箇所に触れていかれる方が多いようです。(笑)

志賀神社福分小判
志賀大神を氏神とする、現在の大分県・豊の国久住の志賀氏が宝くじに当選したことを報恩感謝して、ご参拝の皆さんにも「福」が授けられることを願い、住吉神社の摂社である志賀神社に2016年5月に福分小判を奉納建立したのが福分小判です。小判には鯉と龍が施されています。鯉をなでれば恋愛成就が叶い、龍をなでれば金運が上昇するといわれています。

のぞき稲荷
住吉神社境内の稲荷神社脇にある知る人ぞ知るパワースポットです。大きな奇岩(くしきいわ)の中に御鏡がありますので、鳥居から中をのぞき込んでみましょう。自らの姿を御鏡に写すと、稲荷大神の御霊験にあやかりひとつ願い事を掛けます。そうすると、稲荷大神にその祈りが聞き届けられると伝えられています。
 

住吉神社の摂社・末社
住吉神社に参拝に訪れたら、摂社と末社にも忘れずに手を合わせましょう。いろいろなご利益がありますので時間が許せば、ゆっくりとお参りしたいスポットです。先ほどご紹介した恵比須神像を祀る「三日恵比須神社」、「綿津見三神」(わだみつさんしん)を祀る摂社の志賀神社の他にも、住吉神社には6社の摂社、末社があります。

荒熊・白髭稲荷神社
五穀豊穣、商業の神である「豊受大神」(とようけのおおかみ)を祀る神社です。商売繁盛にご利益がありますので事業をすでに展開している人も、これから始めようと考えている人にもぜひ祈願参拝をおすすめします。本殿に向かって左奥にあります。

船玉神社
道の神様「猿田彦大神」(さるたひこのおおかみ)が祀られています。ご神徳は旅行安全や道開きがあります。旅行など遠方はもちろん、出かける時に頼りになる神様です。

人丸神社
人丸神社には和歌や芸能の神様「柿本人麻呂公」(かきのもとのひとまろこう)が祀られています。ご神徳は芸能上達です。習い事などの技術向上に効果があるとされています。

菅原神社
菅原神社には、その名のとおり学問の神様で有名な「菅原道真公」(すがわらのみちざねこう)が祀られています。学問上達にご利益があります。菅原道真公は天満宮だけでなく、住吉神社にもお祀りされています。ずらっと横並びに、船玉神社・志賀神社・人丸神社・菅原神社が本殿に向かって左側に並んでいます。順番に参拝することができますよ。

少彦名神社(すくなひこじんじゃ)
薬祖神や酒造神である「少彦名大神」(すくなひこなのおおかみ)が祀られています。健康に関するご利益があるそうです。昔はお酒も薬の効果があるとされていました。

天津神社(あまつじんじゃ)
天津神社は西門の近くにあり、縁結びや開運除災の神様である、「伊弉諾大神」(いざなきおおかみ)が祀られています。開運や家内安全、縁結びのご利益があるとされています。住吉神社の末社と摂社は、本殿の周辺に5社、西門から参道周辺にかけて2社、そして南門の近くに1社あります。すべて参拝する「8社巡り」をすれば幸運を引き寄せるといわれています。試してみてはいかがでしょう。
 

まとめ

住吉神社は、博多の都会の真ん中であることを忘れさせてくれる、澄んだ空気と神聖な雰囲気がある神社です。境内にはパワースポットと呼ばれる見どころがいくつもありますので、日常ついた穢れをきれいさっぱり取っていただけるのではないでしょうか。

ライターネーム/サクヤ凛
 

基本情報
住所:〒812-0018 福岡市博多区住吉3丁目1-51
電話番号:092-291-2670
FAX:092-291-2669
HP:https://www.nihondaiichisumiyoshigu.jp/
アクセス:
・JR博多駅・地下鉄博多駅から徒歩約10分
・西鉄バス「住吉」停留所から徒歩約2分
参拝時間:24時間
収容台数:約50台(無料)
社務所開所時間:9:00~17:00
※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。
※記載した金額等は2022年10月時点のものであり、変更の可能性があります。

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