北海道神宮頓宮

 

北海道神宮頓宮で狛犬を撫でて恋愛成就・子宝祈願!
北海道神宮頓宮は、北海道札幌市中央区に鎮座しています。「恋愛成就・子宝」のご利益で知られ、「とんぐうさん」との愛称で人々に親しまれてきました。札幌市の中心部に位置していますが、境内は緑豊かで桜や銀杏・雪景色など季節ごとに美しく、荘厳な社殿と調和した奥ゆかしい雰囲気が漂っています。

北海道神宮頓宮は、北海道屈指のパワースポットである北海道神宮の境外末社です。頓宮とは、仮の宮・休息して留まる所という意味があります。明治時代の創建当初、雪深い冬に市街地から離れた北海道神宮まで参拝に行くことが困難であったため、街中の遥拝所として設けられました。今は末社となり、北海道神宮のご分霊が祀られています。北海道神宮の例大祭では、御旅所として神輿の休憩所にもなっています。

北海道神宮頓宮の境内を見守る狛犬は、パワースポットとして有名です。鳥居の前に1対と、拝殿前に1対の狛犬が奉納されています。狛犬を撫でるとご利益が授かれると言われ、優しく撫でる参拝客の姿が見られることでしょう。

拝殿前の左側の狛犬は親子で、子どもの狛犬が親狛犬にじゃれている姿があります。その姿は愛に溢れた親子の絆や、仲の良い家庭など温かいイメージが感じられます。北海道神宮頓宮は女性の参拝客が多く、狛犬は女性のためのパワースポットとも言えますね。
 

北海道神宮頓宮の特徴
北海道神宮頓宮は、明治11年に札幌神社 (現・北海道神宮)の遙拝所として建立されたことが始まりです。明治4年に藻岩山の近くの円山に創建された本社・札幌神社は、市街地から遠く離れていました。厳冬の北海道では積雪により参拝が難しいことから、神道中教院・神道事務分局とを兼用して現在の地に遥拝所が設けられたのです。

明治15年に札幌中教院・神道事務分局は廃止となりました。しかし、札幌神社の遙拝所はそのまま残り、当時の札幌の全市民800戸から崇敬されていたとの記録も残されています。また、明治14年〜30年まで遙拝所は、札幌神社の社務所として使われていました。そのため、祭典だけを円山の本社で執り行っていた時代もあったようです。

明治34年には、札幌神社遙拝所は火事で消失しています。その後、明治43年に札幌神社が造営されることとなり、札幌神社の拝殿であった古材を払下げ申請し許可が下りています。そして、本社の神輿渡御の際の御旅所として、社殿の再建が行われました。この際、名称も遥拝所から頓宮となっています。

戦後の昭和22年には地域の守護神にとの住民の要望により、頓宮に札幌神社のご分霊が奉斎され、新たに札幌神社の境外末社となります。昭和39年になると、札幌神社には明治天皇が増祀されました。それに伴い札幌神社の名称は、北海道神宮へと変わりました。そのため、頓宮も北海道神宮頓宮と名称が改められています。

北海道神宮頓宮にはご祭神の1柱として、大那牟遅神(おおなむちのかみ)が祀られています。別名「大国主命」(おおくにぬしのみこと)は、出雲大社(島根県)の神で、縁結びの神として有名です。また、大那牟遅神には多くの子供がいたことから、北海道神宮頓宮は縁結び・恋愛成就・子宝にご利益があるとされています。そして、親子の狛犬から「安産・子育て・家庭円満」のご利益があるとして、北海道神宮頓宮は人々に信仰されてきました。
  

北海道神宮頓宮のご祭神
ご祭神
大国魂神(おおくにたまのかみ)
大那牟遅神
少彦名神(すくなひこなのかみ)
明治天皇(めいじてんのう)
 

北海道神宮頓宮のご利益
北海道神宮頓宮は、恋愛成就・縁結び・子宝・商売繁盛・交通安全・金運・勝負運などのご利益があります。北海道神宮からご分霊されているため本社と同じご利益ですが、北海道神宮頓宮では特に恋愛成就・縁結びのご利益があることで有名です。

また、北海道神宮には無い頓宮オリジナル絵馬があり、頓宮のシンボルとなる可愛らしい狛犬のデザインが描かれています。狛犬夫婦の絵馬には「愛」の文字、狛犬家族の絵馬には「幸」の文字が書かれ人気です。他にも「リラックマ」の絵馬などもあります。
 

北海道神宮頓宮のどこが見どころか?
北海道神宮頓宮は札幌市の中心部にあり、近くを流れる創成川のほとりは公園として整備され憩いの場となっています。観光スポットとなる札幌テレビ塔・二条市場・大通公園からも近くでアクセスしやすい場所です。鳥居からは荘重な社殿が正面に見え、参道を挟み両脇には注連縄が巻かれたご神木のイチョウが天高く聳え、通りかかったら立ち寄りたくなるような心地よいご神域となっています。

札幌の初夏の風物詩である「札幌まつり」は、北海道神宮の例大祭です。毎年6月中旬に行われています。札幌まつりでは北海道神宮頓宮は「御旅所」であるため、神輿渡御の折り返し地点となっています。多くの人で賑わう札幌まつりも見どころと言えます。

社殿
社殿は明治43年に、札幌神社の拝殿を移築されたものです。その移築された札幌神社の拝殿は、明治11年に建てられた開拓時代の貴重な建造物であり、今も頓宮の社殿として大切に守られています。神明造の社殿は、切妻造平入の屋根で、本殿・幣殿・拝殿が併せられています。

狛犬(拝殿前)
拝殿前の狛犬は、明治23年に奉納されました。札幌軟石で造られた狛犬で、北海道内では早期に作られた狛犬であり、石狩管内に限り最古の貴重な狛犬です。阿形の狛犬の脇には無邪気な子ども獅子の姿があります。

そこから「安産・子授け・家内安全」の信仰が生まれたようです。子どもの獅子には寒かろうと、参拝者により布や毛糸で編んだものが巻かれていることもあります。多くの人が狛犬を撫でて参拝されています。

狛犬(鳥居前)
鳥居側の狛犬は、平成6年に奉納されました。首周りにはたてがみがあり、足も太くどっしりと安定感のある狛犬です。新しい狛犬ですが、桃山時代に造られた狛犬を倣ったものとされています。鳥居前の狛犬に女性が触れて願うと、良いご縁に恵まれて結ばれると伝えられています。北海道神宮頓宮の狛犬を撫でるべく、良縁を願う女性が全国から訪れているそうです。

札幌まつり
北海道神宮例祭(札幌まつり)は、毎年6月14日〜16日に行われます。16日には本社の北海道神宮から神輿渡御が始まります。神様が乗られた4基の神輿が中心となり、8基の山車と共に、平安時代の絵巻さながらの色とりどりの衣装を纏った1,000人以上の市民が、市内各地を長い行列で練り歩く圧巻のお祭りです。

北海道神宮頓宮は「御旅所」であるため、札幌まつりでは神輿渡御の折り返し地点となっています。札幌まつりに合わせて、札幌の中心部にはたくさんの屋台や見世物小屋が立ち並び大いに賑わいます。
 

北海道神宮頓宮の一番パワーのある所
北海道神宮頓宮は、こじんまりとした中にも境内全体にパワーがあるとされています。中でも拝殿前と鳥居前の狛犬には大きなパワーがあります。
 

まとめ
北海道札幌市中央区に鎮座する北海道神宮頓宮は、「とんぐうさん」と呼ばれ人々に親しまれてきました。北海道神宮の境外末社で、北海道神宮の例大祭では御旅所として神輿の休憩所にもなっています。

また、「恋愛成就・子宝」のパワースポットとして有名な神社です。狛犬を撫でるとご利益があるとされ、鳥居前の狛犬には「良縁・恋愛成就」、拝殿前の狛犬には「子宝・安産・家庭円満」などのご利益があると言われています。北海道神宮頓宮は、ご利益を願う多くの女性から人気の神社です。

ライター 梅花桜花
 

基本情報
住所:〒060-0052 北海道札幌市中央区南2条東3丁目10
TEL:011-221-1084
定休日:無
拝観時間:24時間参拝可能
拝観料:無
アクセス:
・地下鉄東西線「バスセンター前」駅下車  6番出口から徒歩3分
・地下鉄東豊線・南北線・東西線「大通」駅下車 27番出口から徒歩8分
新千歳空港から道央自動車道経由約1時間
・札幌駅から創成川通沿経由約6分
駐車場 :
HP:https://tongusan.jp/

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