焼津神社

エネルギーに満ちた祭りで神と繋がれる「焼津神社」
日本武尊(やまとたけるのみこと)ゆかりの焼津神社は、静岡県焼津市焼津に鎮座しています。大和朝廷の時代に活躍した日本武尊は、東国の平定を命じられ焼津の地を訪れています。

この地で敵に欺かれ野火をまかれ、日本武尊は草むらの中で四方を火に包まれ窮地に陥りました。機転を利かせた日本武尊は、周囲の草を剣でなぎ払い、敵に向火を放ち窮地を逃れています。この伝説が、「焼津」の地名の由来となりました。

焼津神社は、日本武尊の知恵・勇気・優しさを称え、焼津の守護神として古墳時代に創建された神社です。焼津神社一帯は、「宮之腰遺跡」と呼ばれています。遺跡からは祭祀跡が見つかり、道具や人々の生活した痕跡も発見されています。この遺跡より、古くから霊験あらたかな地であったことが分かります。

焼津神社のご利益には、家内安全・生業繁盛・縁結び・厄除けなどがあり、伝説の日本武尊のパワーが感じられるスポットとして人気です。

焼津神社では毎年8月12・13日の2日間、例大祭が行われています。例大祭はエネルギーに満ちた、神とのコミュニケーションとされています。「東海一の荒祭」とも呼ばれ、勇壮な神輿渡御は見どころの1つです。

12日の午前中には、「幟担ぎ祈祷」(のぼりかつぎきとう)・「神ころがし」など、赤ちゃんに関する神事も行われ賑わいます。境内には他にも多くの神が祀られ、焼津神社では様々なエネルギーを授かれることでしょう。 


焼津神社の特徴
焼津神社の創建は、古墳時代409年と伝えられています。「古事記」や「日本書紀」に登場する、伝説のヒーロー・日本武尊を守り神として、お祀りしたことが焼津神社の始まりです。

日本武尊の知恵・勇気・優しさを称えるための神社で、焼津神社一帯の宮之腰遺跡では、当時の祭祀場や人々の暮らした跡が発見されています。霊験ある土地であることからも、焼津神社のパワーが感じられることでしょう。

室町時代に駿河国を納めていた今川氏の頃には、焼津の地は「入江荘」(いりえのしょう)とも呼ばれていました。そのため、当時は地名から「入江大明神」と称されていました。境内には江戸時代の灯籠が残されており、「入江大明神廣前」の字が刻まれています。

焼津神社は、今川氏・徳川家などの武将から篤く信仰されてきました。徳川家康公は、焼津神社に社領を寄進しています。それ以降も歴代将軍により、社領を保証するための朱印状が発せられました。

そして、焼津の人々からの信仰も篤く、中でも漁業関係者からは心の支えとして崇敬され、今でもその信仰は受け継がれています。

焼津神社のご祭神・日本武尊は、父の景行天皇(けいこうてんのう)に命じられ、大和朝廷が日本列島統一のため東奔西走して戦った皇子です。

幼少期の日本武尊は気性が荒かったようで、景行天皇は日本武尊を恐れていました。そのため景行天皇は、日本武尊を遠く九州の熊襲(くまそ)・東北の蝦夷(えみし)に送り、討伐を命じました。

東征する前に日本武尊は、叔母の倭姫命(やまとひめのみこと)から、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と、火打ち石が入った袋を授かっています。

焼津の地に着いた日本武尊は、敵に欺かれて草むらで四方から火を焚かれ、窮地に陥ります。しかし、とっさの機転により、倭姫命から授かった天叢雲剣で草を薙ぎ払い、火打ち石で火をつけて、向火を放ち勢いよく燃え広がり敵を倒しました。

熊襲・蝦夷を制圧し大和国に戻る途中、日本武尊は病気で倒れ、白鳥に姿を変えて天に帰ったとの伝説が残されています。焼津の地で使われた天叢雲剣は、「草薙の剣」(くさなぎのつるぎ)とも呼ばれ、現在は愛知県名古屋市の熱田神宮にお祀りされています。

そして、焼津という地名は、港に近い草むらが焼き払われたことが由来とされています。 


焼津神社のご祭神
ご祭神
     日本武尊

相殿神
       吉備武彦命(きびのたけひこのみこと)
     大伴武日連命(おおとものたけひむらじのみこと)
     七束脛命(ななつかはぎのみこと)
 

焼津神社のご利益
焼津神社は、国土平穏・家内安全・生業繁盛・大漁祈願・海上安全をはじめ、安産祈願・厄除け・縁結び・合格祈願などのご利益でも知られています。

また、焼津の守護神・焼津神社の境内には、様々な神々が祀られ多くのご利益を授かれることでしょう。
 

焼津神社のどこが見どころか?
焼津神社のスッキリとした境内には、初春に梅の花・春には桜の花で彩られ、訪れた人を優しく迎え入れてくれます。境内の奥に荘厳な社殿が見え、その悠々たる佇まいからは、威厳が感じられます。

本殿は江戸時代1603年、徳川家康により造営されたものです。幣殿・拝殿は、昭和19年に建立されました。戦時中の過酷な状況に拘わらず、拝殿・幣殿が築かれたことから、焼津の人々の強い精神性や気概が伝えられる建造物となっています。

焼津神社には境内社として、市杵島姫命社・焼津天満宮・五社神社・七社神社なども祀られています。海の神が祀られた市杵島姫命社は、本殿よりも歴史が長いと伝えられてきました。

学問の神が祀られた焼津天満宮は、合格祈願のスポットとして知られています。焼津神社の大きな見どころは、「東海一の荒祭」と呼ばれる夏の例大祭です。例大祭は神とのコミュニケーションが図れる神事とされ、普段よりも更にエネルギーに満ちています。

例大祭
焼津神社は、毎年8月13日が例大祭と決まっています。「東海一の荒祭」と呼ばれる神事で、地元の人々が楽しみにしているお祭りの1つです。

中でも神輿渡御は見どころで、焼津市内に4ヶ所の御旅所が設けられ、ご祭神をそれぞれの町へお迎えします。神輿渡御はおよそ6.5km程の距離で、朝10時に「アンエットン」という掛け声とともに神社を出発し、夜11時頃に再び神社へ戻ります。

神輿渡御の前後に、猿田彦をはじめ様々な神役の行列が続きます。「アンエットン」とは「浦賀栄富」、焼津の街が栄え発展しますようにとの意味が込められているようです。

子供たちの可愛らしい掛け声から、雄々しく力強い掛け声などが響き渡ります。人々の真っ直ぐな思いは、神に通じることでしょう。

幟担ぎ祈祷・神ころがし(国選択無形民俗文化財)
焼津神社では例大祭前日の8月12日に、「幟担ぎ祈祷」・「神ころがし」が行われます。

赤ちゃんのための神事で、赤ちゃんが誕生した年から3年間、赤ちゃんの名前が記された幟籏を持ってお参りをします。そして、拝殿で無事に成長できるようご祈祷していただきます。

また、「神ころがし」は、幟担ぎ祈祷を初めて受ける赤ちゃんに行われます。神社総代が二人一組となって、「アンエットン」との大きな掛け声とともに、赤ちゃんを3度回します。この時、赤ちゃんの泣き声が大きいほど健康に育つとされています。

市杵島姫命社
市杵島姫命社には、海の神・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。日本武尊が焼津を訪れた際、持っていた火石・水石が祠に納められ祀られたと伝えられています。

焼津天満宮
焼津天満宮には、学問・書道の神として知られる、菅原道真(すがわらのみちざね)が祀られています。春には周囲に梅の花が咲き、清々しい香りに包まれます。焼津は書道の街で知られ、焼津天満宮の例祭の期間中に書道展が開催されています。

七社神社
七社神社には、7つの神社が合祀されています。七社神社の中には、日本武尊の妃である弟椿媛(おとたちばなひめ)が祀られています。

弟椿媛は市杵島姫命と並び、縁結びの神として知られ、縁結びのご利益を授かりに女性が多く訪れています。古事記によると、焼津で火攻めにあった日本武尊は、弟橘姫を守りながら戦いました。

また、走水(神奈川県横須賀市)で海が荒れ船が出せなかった時、弟橘姫が海に身を投げ海を鎮めたと伝えられています。日本武尊と弟橘姫の、互いを想う夫婦愛に胸が熱くなるのではないでしょうか。

さざれ石
本殿右側にある摂社の並びには、さざれ石が祀られています。神社の磐座と同じように、パワーがあるとされています。
 

焼津神社の一番パワーのある所
焼津神社は、日本武尊のパワーに満ち溢れています。中でも拝殿前が、1番パワーが強いとされています。
 

焼津神社のまとめ
静岡県焼津市焼津に鎮まる焼津神社は、日本武尊ゆかりの神社です。

日本武尊は東征の際、この地の草むらで敵に欺かれ、四方を火に包まれ窮地に陥ります。しかし、機転を利かせ周囲の草を剣でなぎ払い、向火を放ち敵を倒しています。この伝説から、「焼津」という地名が生まれました。

古墳時代に焼津の守護神として、ご祭神に日本武尊を祀り、焼津神社が創建されています。

家内安全・生業繁盛・縁結び・厄除けなどのご利益があり、日本武尊のパワーが感じられるスポットとして人気です。

「東海一の荒祭」とも呼ばれる、毎年8月に行われる例大祭は、エネルギーに満ちた神と繋がれる祭りとして賑わいます。境内には多くの神も祀られ、焼津神社では大いなるエネルギーを授かれることでしょう。

(ライター 梅花桜花) 


基本情報
〒425-0026 静岡県焼津市焼津2丁目7番2号
TEL 054-628-2444
定休日   無
拝観時間  24時間参拝可能
拝観料   無
アクセス  東名高速道 焼津ICから  車で10分
      JR焼津駅から      徒歩13分
      しずてつジャストライン JA焼津支店バス停から 徒歩2分
駐車場      有
https://yaizujinja.or.jp/

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