三姉妹の女神が奉納される縁結びの聖地「江島神社」
湘南・江ノ島を代表する観光スポットのひとつ江島神社。神奈川県藤沢市の南端に位置する江島神社は縁結びのご利益では全国的にその名が知られています。ほかにも金運向上や芸道上達など様々なご利益があり、国内外を問わず多くの人が参拝に訪れます。今回は湘南の海の景色も同時に楽しめる人気の江島神社を紹介します。
江島神社の特徴
江島神社は関東屈指の観光地として有名です。多くの歴史的な神社・寺が点在する鎌倉と並び、湘南地方の観光拠点の一つでもあります。島の周囲は約4㎞あり切り立った崖に囲まれ標高は60m、常緑広葉樹が多く神奈川の美林五十選に選定された自然も多く残るところです。縁結びのパワースポットとして多くの人が成就の祈願に訪れる場所となっています。
江島神社の歴史
欽明天皇十三年(552年)に大地が震動し揺れが収まった後に天女が現れ、江の島を造ったと言われています。欽明天皇の勅命で、島の洞窟(現在の岩屋)に神様を祀ったのが江島神社の始まりであると伝えています。
その後、江の島の洞窟には弘法や日蓮などの名僧が訪れて修験の場となりました。弘仁五年(814年)に空海が岩屋の本宮を、その後に慈覚大師が中津宮、建永元年(1206年)に慈覚上人良真が辺津宮を創建しました。
鎌倉時代に入ると、源頼朝が戦勝祈願を行い八臂弁財天と鳥居を奉納。江戸時代には徳川幕府の崇敬もあつく、また庶民の行楽地としても賑わいました。明治43年には江ノ島電気鉄道が開通され、全国から多くの人々が訪れるようになり現在に至ります。
江島神社のご祭神
天照大神と須佐之男命(スサノオノミコト)の誓約で生まれた神様であり、長女・次女・三女の順番で祀られている三姉妹女神様です。
・奥津宮の多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)長女
・中津宮の市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)次女
・辺津宮の田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)三女
江島神社のご利益
縁結び
三女神の弁財天が祀られている江島神社は縁結びのご利益があります。辺津宮の「むすびの樹」では恋の成就・良縁祈願、中津宮では美人祈願ができ、それぞれに特徴のある絵馬があります。また島が隆起して現れたころの「天女と五頭龍」の伝説から、天女と五つの頭を持つ龍のロマンチックな「龍恋の鐘」(りゅうれんのかね)も恋愛運アップの場所となっています。
芸能・音楽
中津宮には三女神の次女、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。芸能上達のご利益があり50人ほどの芸能人の絵馬が奉納されているとか。歌舞伎役者の石灯篭、植樹した梅の木、手形などが見られます。
勝負運
源頼朝が奥州征伐の際に造った「八臂弁財天(はっぴべんざいてん)」は八本の手を持ち、それぞれの手に強そうな武器を持っています。勝負運アップにご利益があると言われています。
金運・福徳財運
銭洗い弁財天の白龍王では、不浄の念を「霊水」で洗う事で福徳財運のご利益があります。
災難除け
奉安殿の隣には末社の八坂神社があります。もともとあった江の島の対岸から大波で流されて海に沈んでいましたが、漁師が神木を拾って江の島に祀りました。ご祭神は八岐大蛇を倒したといわれる建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)で厄除け・縁結びなどの神様です。
江島神社の見どころのポイント
銭洗い池
以前は岩屋洞窟に祀られていました。現在は白龍池に移され,霊水で不浄の念を洗う事で金運がアップすると言われています。池の横には小さなザルが置かれていて、浄める程度に銭を濡らして福を頂きます。洗ったお金は大事にしまうよりも有意義に使うのが良いそうですよ。
池には相模彫り師が造った高さ3メートルの白龍様がおられ、池の看板には「水源に純金の小判が秘められている」とあります。この黄金水のご利益は「健康に良い、運が開ける、声が良くなる、美しくなる」そうです。ぜひご利益にあずかりたいですね。
岩屋洞窟
江島神社の奥のエリアにあり、この岩屋が江島神社の発祥となります。長年の海の浸食によってできた洞窟で第一と第二の岩屋があり、第一岩屋の方は富士山の鳴沢氷穴の洞窟につながっていると言われています。
昔この岩屋では弘法大師や日蓮が修行していた場所だというのも感慨深いですね。また洞窟内には「五龍頭」の伝説もあり迫力のある龍のオブジェが置かれています。
八方睨みの亀
奥津宮の天井には「八方睨みの亀」があります。江戸時代に画家の酒井抱一が描いた「正面向亀図」は、絵の中の亀がどこから見てもこちら側を睨んでいるように見えることから「八方睨みの亀」と呼ばれていました。
原画は海の塩害から守るため宝殿に収められていて、現在見られるのは平成6年に描かれた復元画になります。
辺津宮の茅の輪
辺津宮の社殿右には茅の輪があります。この茅の輪を八の字にくぐり、自分の罪穢れを祓いきよめます。茅の輪はチガヤという草で編んだ輪でできており、身についた厄を払う力があるとされています。
江の島シーキャンドル
サムエル・コッキング苑の中にある展望灯台で、江の島のシンボルとして親しまれています。高さは59.8mあり展望台からは富士山や丹沢の景色が見られ、一階にはカフェやグッズショップ、郷土資料室があります。
江島神社のパワーの高い場所
龍宮(わだつみのみや)
奥津宮の隣にあるのが龍宮(わだつみのみや)で岩屋本宮の真上にあり、とても強いパワーを持つ場所と言われています。ご祭神は龍王大神様で、龍宮内部には石積みの洞穴になっており、奥に社殿が設置されています。人気のパワースポットなので多くの人がこちらを目指し、度々人の並ぶ列がみられます。
福石
瑞心門をくぐり階段の途中にあるのが、商売繁盛のパワースポット福石です。江戸時代に大出世をした盲目の鍼灸師杉山検校(けんきょう)ゆかりの石です。諸説ありますが、杉山が訪れた際にこの福石につまずき、その時松葉の入っている竹の管を拾ったそうです。そこから管針術を考案したと言われ、今でも鍼灸の人々に信仰されています。
龍恋の鐘
江島神社には天女と五つの頭を持つ龍「五頭龍(こずりゅう)」との伝説があります。
昔、五頭龍は村の子供をさらったり、畑を荒らしたり悪行を行って村人を苦しめていました。ある時天変地異の大きい揺れとともに島が現れ、天女が舞い降りました。五頭龍は天女に恋をして結婚を申し込みますが、これまでの悪行のために天女に断られてしまいます。そこで五頭龍は改心し、善行を尽くしたため天女と結婚することができたと伝えられています。
ご神木「むすびの樹」
辺津宮の境内にある縁結びのパワースポット。この「むすびの樹」は二つの幹が根っこでつながっています。境内で販売されているピンクの絵馬は可愛らしく、二本の木の周りには恋愛成就を祈願した絵馬が多くかけられています。
まとめ
江島神社は社巡りだけでなく、ひんやりとした洞窟の体験もでき、海の絶景とダイナミックな自然の姿を眺めることができます。奥のエリアなので歩いて回るには大変かもしれませんが見応えがありますよ。ぜひ足を延ばしてみてはいかかでしょうか。
ライター:Shoko.S
基本情報
住所:〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2丁目3番8号
TEL:0466-22-4020
定休日:なし
アクセス:
・小田急線「片瀬江ノ島駅」より徒歩16分
・江ノ島電鉄「江ノ島駅」より徒歩19分
・湘南モノレール「湘南江の島駅」より徒歩20分

