八方除守護神で災難から守る「寒川神社」
神奈川県寒川町にある寒川神社は厄除けの神社として全国でも有名です。関東屈指と言われる1600年ほどの歴史を誇り、「視聴率祈願の神社」として芸能関係者が訪れる神社でもあります。
また、寒川神社独自の「八方除」はすべての災いを祓うと言われています。力強いパワーを持つ寒川神社の魅力を紹介していきますのでぜひ参考にしてくださいね。
寒川神社の歴史
寒川神社の創建時期は極めて古いと言われていますが明確なことはわかっていません。日本総国風土記には「雄略天皇(456-479年)の時代に奉幣された」とありますので、それから数えると1600年の古い歴史を持つ神社です。
戦国歴代の武将からもあつい信仰を受けていました。相模川一帯で勢力を誇った相武国造(さがむのくにのみやつこ)が氏神として造営されたと「続日本後記」に記録されています。相模国十三社のうち唯一の名神大社(みょうじんたいしゃ)でもあります。
寒川神社はどんなところ?
相模国(横浜・川崎を除く神奈川県全域)の一之宮として地域の中では最も社格が高い神社になります。次に高い神社のことを二宮、その次を三宮というように呼び、現在においてはすべての神社は平等とされています。
初詣の参拝者は鎌倉の鶴岡八幡宮に次いで2番目に多く、昇殿しての祈祷者は全国で最も多いといわれています。
寒川神社の特徴と言えば、やはり全国唯一の「八方除」の守護神として、全国からあつい信仰が寄せられていることでしょうか。そのため正月の三が日だけで約50万人が訪れ、年間にすると200万人近くの参拝者が訪れるそうです。
寒川神社のご祭神
寒川比古命(さむかわひこのみこと)・寒川比女命(さむかわひめのみこと)
寒川比古命と寒川比女命の一対の男女神からなり、寒川大明神または寒川大神として祀られています。太古の時代にさかのぼり広く関東を開拓し農牧、植林、漁猟、商工、土木建築、交通運輸など生活の根源である衣食住等を見守ってきた親神様です。
寒川神社のご利益
八方除け
全国で唯一の「八方除」の守護神であり、あらゆる災難を取り除き開運を招いてくれます。
昔から八方位は四方(東西南北)、四隅(北東、北西、南東、南西)を基本とし、ほかにも陰陽五行・十干十二支・九星八宮などで住居や方角、運勢などの吉凶を判断しました。このようにすべての災いを祓い清めることができるのが寒川神社の「八方除」です。
末社「宮山神社」
宮山神社はいくつかの神社が廃社される際に合祀し、主祭神には八柱の神(大物主神、須佐之男神、健御雷之男神、大雀命、聖神、宇迦之御魂命、伊邪那鬼岐命、伊邪那美命)が祀られています。
白豆腐をお供えして祈ると母乳に恵まれると言われ、ほかに家内安全、無病息災、商売繁盛、五穀豊穣などのご利益もあります。
寒川神社の見どころのポイント
渾天儀(こんてんぎ)の四神
渾天儀のある八角形の台座には、東西南北の方角をつかさどる青龍、朱雀、白虎、玄武の四神のレリーフが施されています。四神はそれぞれ川(東に清き流れ)、海(広く開けた湿地帯)、道(大きな道が続く)、山(背後に高い山)などに対応し、これらが揃う土地を風水において好適地とされています。古来よりこの条件を満たす土地に住むと繁栄すると言い伝えられました。
神嶽山神苑(かんたけやましんえん)
御祈祷を受けた人だけが入ることのできる場所がこの神嶽山神苑です。以前までは禁足地で神域として一般公開されていませんでした。平成21年に整備された神嶽山神苑として公開され、御祈祷を受けた人は入ることができます。
この場所に池泉回遊式の日本庭園があり茶屋と資料館が併設しています。この方徳資料館では、行軍中に立ち寄った武田信玄が安全祈願のために奉納した兜を見ることができます。また八方除信仰の歴史を学ぶこともできるので、苑内に入られたら資料館も訪れてみてはいかかでしょうか。
天然記念物の「さざれ石」
学校でよく歌った国歌「君が代」に出てくるのがこの「さざれ石」です。さざれ石とはもともと小さな石・細かい石の意味ですが、これが石灰質の作用によりコンクリート状に固まったものを言います。
この石の隣には「君が代」の歌詞が刻まれた碑がおかれています。ちなみにこの「君が代」は『古今和歌集』の和歌であり、国歌としては世界で最も古い歌詞と言われています。
愛子内親王 御誕生記念植樹
寒川神社は古くから皇室とのゆかりがあり、愛子様が2001年12月1日にご生誕された際の記念に招霊木(おがたまのき)が植樹されました。神事によく使われているモクレン科の常緑樹です。
神門の狛犬・神馬舎
神門前の狛犬はとても大きく威厳があります。狛犬はもともと想像上の生物とされていますが、その堂々とした迫力あるお姿は必見です。
神門に向かって左手にあるのが神馬舎(神様の乗り物を納めるところ)です。この神馬舎の中を覗くと、昭和天皇ご在位50年を記念して奉納された神猿にひかれた神馬像があります。昔から馬は神様の乗り物として大事にされてきた歴史があり、神様がいつ来てもいいようにここに置かれているのですね。
寒川神社のパワーの高い場所
寒川レイライン
寒川神社はご来光の道と言われているレイライン(春分と秋分の日に日の出・日の入りを富士山と結ぶと一直線)になることから、パワーが高い場所と言われています。考古学的には否定的な意見もあるようですが、レイラインの交差点となっている寒川神社にはロマンがあり、かなりエネルギーの強い場所となっています。
秋分と春分の日では太陽が富士山の方角に沈みますので、「ダイヤモンド富士」と呼ばれる光景が見られることもあります。
渾天儀(こんてんぎ)と方位盤
本殿向かって右側に、渾天儀・方位盤が置かれています。渾天儀は天体観測時、星やその位置を計測する器具です。それによって暦が作られ日々の吉凶が占われ、人々だけでなく国家の命運もかかっていました。
方位盤には東、西、南、北の四正、北東、東南、南西、西北の四隅とで八方位があらわされています、中央には九星、十干十二支が八方には易の八卦(はっけ)が配当されています。一般的な気学方位盤とは異なり、人々は災いのある悪い方位を知り、安心して暮らすために渾天儀と方位盤が使われていたのです。
渾天儀の四隅には龍がいます。これは天空を支えるという故事から四隅に龍神を配置してあるのですが、龍は「天と地」をまたは「神様と人間」を何かのエネルギーで繋ぐ役目があるのかもしれませんね。
祈祷を受けた人のみが入ることのできる方徳資料館の中には、細川半蔵作の「三極通儀」という渾天儀も展示されていますので気になった方は見てくださいね。ちなみに寒川神社の御朱印長には方位盤と渾天儀が描かれたものがあり人気ですよ。
まとめ
全国に知れ渡る寒川神社の社殿は広々としていてとても立派です。境内はどこを見てもきれいなので清々しい神聖な空気に包まれて癒されます。ぜひ寒川神社を訪れて八方除の御神徳を祈願してみてはいかかでしょうか。
ライター:Shoko.S
基本情報
所在地:〒253-0195 神奈川県高座郡寒川町宮山3916
電話番号:0467-75-0004
電車の場合:利用料金 無料 (御祈祷3,000円)
・JR東海道本線 宮山駅徒歩5分
・JR相模線 宮山駅徒歩5分
車の場合:圏央道、寒川北ICから1km
駐車料金:無料

