山全体がパワースポット!新屋山神社 奥宮
山梨県富士吉田市にある新屋山神社は、千葉県の安房神社、石川県の金剱宮(きんけんぐう)と共に「日本三大金運神社」とされ、地元山梨では「ヤマノカミサマ」の愛称で親しまれる神社です。新屋山神社には「本宮」と「奥宮」の2つがあり、奥宮は富士山の2合目に鎮座。
セレブも熱心に訪れるという新屋山神社にはどんな秘密があるのでしょうか。今回は、そんな「新屋山神社」の「奥宮」にスポットを当て、人気の秘密や見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。
新屋山神社 奥宮はどんな神社?特徴は?
新屋山神社は、清らかで良い気が流れる「イヤシロチ(弥盛地)」として白山から富士山を一直線に結んだ「レイライン」上に鎮座するパワースポット。「日本三大金運神社」の1つとして全国から多くの参拝客が訪れます。
新屋山神社の奥宮は、富士山の2合目(標高1,700m)の通称「へだの辻」(山仕事に行った時に休む場所)と呼ばれる場所にある小さなお社で、富士山の新鮮な空気に包まれた奥宮は本宮よりもパワーが強く、呼ばれた人しか辿り着けない神社ともいわれています。
奥宮は本宮から13km離れており、徒歩では厳しいので、車で行くと約30分位の距離。交通事故が多発している交差点がある為、運転には注意が必要です。本宮は1年中参拝可能ですが、奥宮は積雪の関係で11月から4月下旬位まで林道は通行止めになり、その間は参拝できません。
環状列石(ストーンサークル)のお社は回ると不敬に当たる為、回らずに正面で2礼2拍手1礼の作法でお参りしましょう。富士山の2合目まで登る為、汚れてもいい靴を履いて行く事を推奨します。暖かい時期は虫よけも必携です。
新屋山神社の歴史
新屋山神社の創建は、後奈良(ごなら)天皇が即位していた室町時代後期の1534年。創建が10月17日であることから、毎年本宮では10月17日と1月17日(正月祭)に例祭が執り行われます。
創建の日に因んだ10月17日の例祭は、新屋山神社最大の式典でもあります。(奥宮では前日の16日に「奥宮祭」を開催)明治時代の1890年には幣殿・拝殿が建立され、昭和に入り、1934年(昭和9年)には本殿を再建。1973年(昭和48年)に幣殿や拝殿を改築しました。奥宮は、ヘダの木の根の上に赤い石があり、信心講が石祠をお祀りしたのが元々の起源で、2011年(平成23年)にお社を新築しました。
新屋山神社のご祭神
新屋山神社のご祭神は大山津見神、天照大御神、木花咲耶姫の3柱です。
主祭神:大山津見神(おおやまつみのかみ)
神産みにおいて伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)との間に生まれたとされる大山津見神は「山の神」として知られる神です。山だけでなく海も司っており、娘神の木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の出産を祝ってお酒を作ったという故事もあることから「海の神」、「酒造の神」ともいわれています。大山津見神のご利益は、金運上昇、商売繁盛、山林守護、漁業守護、酒造守護、産業守護などがあります。
配祀神:天照大御神(あまてらすおおみかみ)
天照大神は、八百万の神の中でも最高位の太陽神に位置付けられています。弟神の須佐之男命(すさのおのみこと)の事で心を痛め、天岩戸にお隠れになった神話でも知られる神様。天照大神のご利益は、国土安泰、五穀豊穣、開運隆昌、子孫繁栄をはじめ、あらゆるご神徳があります。
配祀神:木花咲耶姫命(このはなさくやひめ)
その美しさで瓊瓊杵命(ににぎのみこと)を一目惚れさせ、求婚させた事で知られる女神が木花咲耶姫です。主祭神・大山津見神の娘神でもあります。名前の由来は「桜の花の咲くように咲き栄える女性」との名義からと考えられます。そんな絶世の美女とも謳われる木花咲耶姫のご利益は、安産・子授け、縁結び、火難除け、農業守護などです。
新屋山神社のご利益とは?
新屋山神社の主なご利益については以下の通りです。
金運上昇・商売繁盛
新屋山神社で最も霊験あらたかなご利益の1つが「金運上昇、商売繁盛」です。会社の経営者の方などもこぞって参拝に来られるほど。その御利益のほどは、参拝者からのお礼として参道に奉納された鳥居の数々からも窺い知ることができます。金運や商売繁盛を祈願するなら、本宮の「稲荷社」も参拝し、それから奥宮にも参拝すると金運爆上がりが期待できます。
山林守護・漁業守護・産業発展
主祭神の大山津見神は「山の神」であり、「海の神」でもあります。山林守護をはじめ、漁業、航海守護、商工業の発展などのご利益も司っており、大工の職人さんなどからも篤い信仰を得ています。
安産祈願・子授け・夫婦和合・縁結び
新屋山神社には木花咲耶姫が御祭神として祀られており、安産祈願や子授け・縁結びのご利益に強い神様であることから、このようなご利益にも強力なサポートが期待できます。木花咲耶姫の姉神である磐長姫命(いわながひめのみこと)が本宮末社の小御岳社にお祀りされているのも有り難いですね。
本宮に伊邪那岐命と伊邪那美命を祀る「夫婦木社」という社殿があり、2本の木が途中で繋がった「夫婦木」もある為、夫婦和合や縁結びのご利益が強力であることが分かります。
新屋山神社 奥宮の見どころとは?
次は新屋山神社 奥宮の見どころについて見ていきましょう。新屋山神社の見どころについては以下の通りです。
環状列石(ストーンサークル)
奥宮の入り口から入ると、赤い鳥居が2つあり、手前の鳥居をくぐると環状列石(ストーンサークル)があります。ストーンサークルのお社は「時計回りに3回廻ってから 富士山の方に向かって手を合わせると願いが叶う」と紹介するものもありますが、新屋山神社の公式HPでは「環状列石(ストーンサークル)のお社は回らずに正面で2礼2拍手1礼の作法でお参りください。回ると不敬にあたります。」とあるので、ルールに則って参拝する方がいいと思われます。
御神木
奥宮のお社のそばに立つ御神木には「大山祇大神」と書かれた立て札があり、よくよく見ると、木に御祭神の大山祇大神が浮かび上がっていることで注目されています。御祭神の姿が浮き出た御神木も何とも神秘的ですね。
富士山の絶景
富士山のパワーがたくさんいただける奥宮は1年のうちたったの6ヶ月ぐらいしか参拝できる期間がありませんが、森林の神秘的なパワーに包まれており、天気の良い日は富士山が堪能できます。富士山の眺めも是非味わって見てくださいね。
新屋山神社 奥宮のお守り・御朱印帳
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、新屋山神社 奥宮で販売されている「お守り」「御朱印帳」について見ていきましょう。
お守り
新屋山神社のお守りは金運にちなんだお守りがたくさん!もちろん金運以外のお守りも多く、種類も豊富です。見るからに縁起の良さそうな金色の「金運守」は小判や鈴もゴールド。「商売繁盛守」もしっかりゴールドです。
小さくて可愛い金色のカエルの付いた「不動黄金カエル守」や「金のたまる小判守」などゴールドづくしでどれにしようか迷ってしまいそう。大山津見神が描かれた長方形のカード型になった金運のお守りも人気!財布に入れておくと効果が高いですよ。
縁結び祈願で買い求めるなら、人やビジネスとの良いご縁をつなぐ「絆守」や上品なピンクの「縁結び守」。「安産守」や「子授守」などなど、どのお守りもデザイン性が高く、思わずたくさん買ってしまいそうです。
御朱印帳
新屋山神社の御朱印帳(初穂料1,500円)は表紙に本殿、裏表紙に富士山が刺繍された豪華版。新屋山神社のオリジナル限定御朱印帳で大人気です。奥宮でも御朱印(300円)をいただくことができ、御朱印には富士山が描かれています。本宮の御朱印とはデザインが異なるので、それぞれでいただくのもいいですね。
新屋山神社 奥宮の特にパワーがある場所は?
「イヤシロチ」と呼ばれる新屋山神社の奥宮がある富士山全体にパワーがあるといわれていますが、奥宮でも特にパワーがあるのは、ストーンサークルの祠のある場所です。本宮よりも奥宮の祠の辺りに強力なパワーが感じられるので、本宮だけでなく、奥宮も是非参拝してみて下さいね。
まとめ
山全体がパワースポットといわれる新屋山神社の奥宮。レイライン上の強力なパワーをいただける場所ですので、本宮を参拝した後には奥宮にも是非足を運んでみて下さいね。
ライターネーム Kikumikan
基本情報
住所:山梨県富士吉田市新屋4丁目2-2
電話番号:0555-24-0932(本宮直通)
営業時間:9:00~15:00(5月~11月ぐらいの間)
HP:http://www.yamajinja.jp/
駐車場:駐車スペースあり(数台分)
アクセス:
・中の茶屋から8.5km(車で約25分)
・本宮から13km(車で約30分) ※本宮の社務所で地図をいただけます。
※記載した金額等は2022年4月時点のものであり、変更の可能性があります。