分杭峠

 

エネルギーが集積するツボ「分杭峠」
長野県の伊那市標高1,424mのところに、分杭峠(ぶんくいとおげ)はあります。大鹿村と伊那市との境にあるこの土地は、中央構造線上にあるパワースポットとしても有名です。TVなどでも紹介され遠方からも絶えることなく人が訪れるこの分杭峠は、一体どのような場所なのでしょうか。

分杭峠で「気」を発生させる「ゼロ磁場」についてやその効果など紹介していきますので、参考にしてくださいね。
 

分杭峠の特徴
分杭峠の特徴は、やはり「ゼロ磁場」といわれるこの地形的な特質によるものが大きいでしょう。異なった地層が押し合う事で「気場」といわれエネルギーの生まれる場所として知られてきました。

分杭峠では、磁場の影響で方位磁石が正しい方角を指すことができない所があります。その地点はいつも同じ地点とは限らず、日々少しずつずれてくるという不思議な観測がされています。
 

分杭峠・ゼロ磁場の由来
昔から静岡県にある秋葉神社に向かう街道として利用されましたが、断層谷であるために地質がもろく、大小の崩落が起こる場所でもあります。名前の由来は境界に「杭」を建てて目印としたことから、分杭峠と呼ばれるようになりました。

分杭峠のゼロ磁場は、中国湖北省にある「蓮花山(れんかざん)」のゼロ磁場を見つけた気功師・張志祥氏によって発見されました。その後TVの番組が火付け役となり、多くの人が「気」の恩恵にあずかりたいと訪れるようになりました。あまりの人気にぶりから深刻な渋滞に陥ってしまったため、対策として麓にある駐車場から峠を結ぶシャトルバスが運航されるようになったそうです。
 

分杭峠・ゼロ磁場について
ゼロ磁場とは断層の上にごくまれに発生する現象のことで、重なり合う地層と地層が押し合ったり引き合ったりして、磁場がゼロの状態になる場所のことをいいます。ゼロとは無い(0)という意味ではなく、プラスとマイナスが拮抗することでエネルギーが生まれ、そこに充満していることを意味するのではないかといわれています。

ゼロ磁場は、この分杭峠の他にもいくつか存在しています。千葉県から九州まで約1,000㎞続く大断層を中央構造線といい、その線上には複数の神社仏閣があり伊勢神宮、諏訪大社、高野山、剣山、石鎚山などがゼロ磁場のラインにあります。
 

分杭峠・ゼロ磁場の効果
未知のエネルギーが集積していると言われるこの場所には、東洋医学でいう人のツボ(経絡)のようなイメージかもしれません。ゼロ磁場から生じる強大な力が「気場」を生み出します。気は見えるものではありませんが、気功やヨガなどでも概念として用いられており、これは気を霊的で生命的な原理でとらえているためです。この場所は、まさに地球のツボといえるかもしれませんね。

また、強い地磁気のある場所は水分子の働きが活発になり、人体に良い影響を及ぼすことも十分に考えられるとの見解もあります。身体の中の細胞がこの地磁気に反応して、免疫力などの向上につながるのではないかといわれています。また、α波によるリラックス効果があるとも。強い磁気は、人によって強い吐き気やめまいなどを感じる場合もありますので、訪れる際は体調に注意をしてくださいね。
 

分杭峠・ゼロ磁場のご利益
ゼロ磁場なので「気場」としての効果と重なる点がありますが、主に健康増進や心身の癒し・浄化の効果などです。また「気」は健康や家内安全、幸福・繁栄などをもたらしてくれるエネルギーであるともいわれ、風水などにも用いられます。またヨガでは気は「プラーナ」と呼ばれ、身体にある「チャクラ」とも関係し、心身の健康やヒーリングなどに取り入れられています。

ゼロ磁場はプラスとマイナスのエネルギーが均衡のとれた状態で、潜在的に次元の異なる宇宙エネルギーが存在していると考えられているのですね。気を感じる能力には個人差がありますが、気のエネルギーを十分に受けるためにも1時間以上滞在するのが良いともいわれています。
 

分杭峠の見どころ
ゼロ磁場は分杭峠だけではありません。村を南北に貫く国道152号線(秋葉街道)には中央構造線に沿ってできた谷が通り、道沿いにはパワースポットと呼ばれる場所が点在しています。

北川露頭(きたがわろとう)
分杭峠から3㎞離れた場所にあり、「日本の地質百選」「国の天然記念物」で中央構造線がはっきりと見ることができる場所となっています。訪れる人はあまり多くはありませんが、白亜紀やジュラ紀などに変成作用を受けた変成岩の断層が観察できます。ゼロ磁場の影響か、この付近ではカーナビが誤作動を起こすこともあるそうです。

地場坂
目標となるものがなくわかりにくい場所でもありますが、分杭峠よりも強い波動を感じる場所だといわれています。国道152号線を地蔵峠・上村方面に20㎞ほど南下したところにあります。

安康露頭(あんこうろとう)
北川露頭と同じく「国の天然記念物」に指定されていて、中央構造線である断層を確認できる場所となっています。地場坂から国道152号線をさらに南下し、6㎞ほど地蔵峠・上村方面にいくと安康露頭入口の看板が見えてきます。

大鹿村中央構造線博物館
この博物館は分杭峠から車で20分ほど行ったところにあり、建物自体も大断層の中央構造線の上に立てられています。村営の博物館で、中央構造線の成り立ちや岩石標本などの展示がされています。また、1万分の1の立体地形地質模型や断層露頭部分のはぎ取り標本、36災害記録なども展示されています。(9時30分~16時30分まで、大人500円)
 

分杭峠のパワーがある場所
山の斜面(気場)
案内所わきの階段を100mほど行った先にあり、気功師・長志祥氏が見つけたポイントを指します。段々になったこの場所には、丸太がおかれて腰を下ろせる場所が何段か設置されています。訪れた人はここで休みながらそれぞれ座り、この場所のエネルギーを感じられるように静かに目を閉じます。

まわりには何もなく木々が生い茂る場所なので森林浴の効果も期待できますね。できるだけ会話は少なく、飲食なども他の方に迷惑がかからない配慮が必要です。

水汲み場
シャトルバスの発着所から700m(約10分)ほど林道を進んだところにある「水汲み場」も強い気場だといわれています。もともとは「裏気場」といわれた場所で、この場所での写真は不思議なものが写るといわれるポイントでもあります。興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
採取した水は水道水より腐りにくいという実験結果があるようですが、飲料水ではありませんので注意してください。

ゼロ磁場の秘水直売店
ここでは「気の通り道」として気功師が認めた地点とも言われ、方位磁石が反転したり手にピリピリとした気の流れを感じられる場所でもあります。分杭峠で撮影された不思議な写真も展示されていますので覗いてみてくださいね。

ライター:SHOKO.S
 

基本情報
住所:〒396-0405  長野県伊那市長谷市野瀬
電話:0265-78-4111(伊那市役所観光協会)
公式サイト:https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/bungui/bungui.html
アクセス:
・電車:JR飯田線「伊那市駅」からJRバスで「高遠」下車、長谷循環バスで「粟沢駐車場」へ
・車:中央高速道路「駒ヶ根IC」より40分で「粟沢駐車場」へ(無料駐車場あり)
・高速バス:「新宿駅」南口から「高遠」下車 粟沢駐車場よりシャトルバス(有料、片道15分)
※シャトルバスは、気場入り口にてチケット提示で入場が可能です。
※実施時期:4~11月予約不要(12月~3月は通行止め)
※入場の際に、分杭峠周辺環境整備のための協力金あり。
※記載した金額等は2022年3月時点のものであり、変更の可能性があります。

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