子宝・縁結びのパワーで人気な札幌諏訪神社
北海道札幌市東区に、諏訪神社が鎮座しています。子宝・縁結びのご利益があることで知られ、多くの参拝者が訪れるとても人気のある神社です。札幌諏訪神社の御本社は、長野県にある信濃国一之宮・諏訪大社です。諏訪大社は、豪快な伝統神事の式年造営御柱祭で全国に知られています。
明治時代に信濃(長野県)から北海道に開拓者として移り住んだ人々によって、札幌諏訪神社は創建されました。故郷を偲び諏訪大社を御分霊し、北海道の地に祀られたのです。
札幌諏訪神社のご祭神には、建御名方之命(たけみなかたのみこと)・八坂刀賣之命(やさかとめのみこと)の2柱が祀られています。神話では建御名方之命は、劣勢の状況でも屈せず強い武威を示す勇壮な神です。国を譲り出雲から信濃の諏訪湖周辺に移り、そのまま定住し諏訪の開拓を始めたと言われています。
そして、お諏訪さまと親しまれる建御名方之命は、害獣の退治をして農耕・養蚕の業を広めました。また、狩猟の神・武神としても人々から崇敬された神です。諏訪を開拓した建御名方之命の存在は、信濃から北海道へ開拓者として移り住んだ人々にとって大きな心の支えとなったことでしょう。
札幌諏訪神社は、子授け祈願した多くの女性が、念願の赤ちゃんを授かることが出来たそうです。それから、子宝・縁結びなどのパワーある神社として知られるようになりました。
札幌諏訪神社では「神社巡拝・神玉」が行われています。札幌諏訪神社が、札幌市5社・北広島市1社・江別市1社、合わせて7社に呼びかけて2020年12月より始まりました。「神玉」は神様の力が宿る木製の小さな玉で、それぞれの神社により紋章や植物が描かれています。神玉には穴があり、神紐と呼ばれるストラップに通して下げることができます。
各神社を巡拝して神玉を集めるのも楽しいことでしょう。神玉を7つ集めたら、様々なご利益を頂けますし最強のお守りとなりそうですね。
札幌諏訪神社は、JR札幌駅から車で約5分・徒歩で15分の所にあります。賑やかな街の中にある小さな神社ですが、アクセスもよく駐車場も完備され車で訪れても大丈夫です。花手水も美しく御朱印の種類も豊富な札幌諏訪神社に、街の散策を楽しみながら参拝に出かけてみてはいかがでしょうか。
札幌諏訪神社の特徴
明治10年、信濃(長野県)の上島正氏が、単身で北海道に移住し開墾を始めました。その後、30名ほどが信濃より移住してきました。上島氏の敷地に小祠を建立し、永久治国安寧を祈願し奉斎したことが札幌諏訪神社の始まりです。明治15年移住者により、郷里の総社である信濃国一の宮・官幣大社諏訪神社(現・諏訪大社)から御分霊を勧請されました。
明治30年には、上島氏は東皐園と呼ばれる3万5千株の花菖蒲などが植えられた花苑の土地を、社地へと奇進しています。昭和9年に村社となり、神饌幣帛料供進社に指定されています。またこの年、札幌村は札幌市に編入されました。この時、札幌村の財産により、社殿と社務所を造営しています。
現在の社殿は、昭和41年に造営されたものです。平成4年には、御鎮座110年祭の事業として、社殿の大屋根銅板葺替や社殿の改修が行われました。札幌諏訪神社の社殿は、境内から階段を数段上った少し高い位置にあり荘厳さや風格が感じられます。社殿を上げているのは、近くを流れる創成川の氾濫による水没を防ぐためと言われています。
明治時代の開拓者が拓いた札幌諏訪神社の周辺は、現在、賑やかな繫華街となっています。そして、札幌諏訪神社は、今でも人々に親しまれ篤く崇敬されています。
札幌諏訪神社のご祭神
建御名方之命
八坂刀賣之命
建御名方之命と八坂刀賣之命は、夫婦の神です。
建御名方之命は、国土開拓・生活全般・農耕治水・狩猟・殖産の神で、諏方南宮大明神・日本第一大軍神とも称され、朝廷や武将が崇敬した神としても知られています。
札幌諏訪神社のご利益
札幌諏訪神社のご利益は、縁結び・子宝祈願・安産祈願・武運長久・国土安泰・盛業繁栄・狩猟守護などがあります。
建御名方之命と八坂刀賣之命は夫婦であり、22柱の御子神に恵まれたことから、縁結び・子宝祈願・安産祈願のご利益があります。また、建御名方之命は勝負の神であるので、勝負事や商売繁盛や就職祈願などのご利益もあります。
札幌諏訪神社の授与品には、子授り専用のお守りや絵馬があります。これらはとても可愛いくて優しいデザインとなっています。コウノトリが子宝という文字を、クチバシにつまんで運んでいる絵柄の巾着型のお守りは人気のお守りとなっています。子宝祈願の絵馬にも、コウノトリが赤ちゃんを運ぶデザインが描かれています。
札幌諏訪神社札で安産祈願の際は、腹帯を持参すると一緒に祈祷してくれるそうです。妊婦さんにとっては心強いですね。他にも、子供向けのお守りやおみくじなどが置かれています。雪だるまや機関車などが描かれた可愛らしいお守りや、動物のおみくじ・水みくじなどお子さんも楽しんで参拝できることでしょう。
札幌諏訪神社のどこが見どころか?
札幌諏訪神社の入口には、格式ある大きな鳥居があり参拝者を迎えてくれます。鳥居の横には「諏訪神社」と彫られた石碑があります。札幌諏訪神社の鳥居をくぐると、まずは手水舎が目に入ります。札幌諏訪神社の手水舎は、年間を通して水が流れ極寒の冬でも手水舎は閉鎖されません。
手水舎は花手水として、季節によって美しい花々が浮かべられ参拝者を癒し和ませてくれます。和傘や提灯などが飾られることもあり、アートとしても見応えがあります。手水舎の龍の口からは清らかな水が流れ、うっとりする美しい花々に身も心も清められ神聖な気持ちへといざなわれます。
夏越大祓の頃には、入口に風車や風鈴などが飾られ茅の輪が置かれます。風情あるその景色は、風が吹くと色とりどりの風車が一斉に回り、風鈴の音と共に涼しさを運んでくれます。冬の雪の降るころはまた見応えがあり、真っ白な銀世界がなお一層、ご神域の凛とした神聖な空間を醸し出します。
札幌諏訪神社の境内には、パワーがもらえるスポットがあります。大きな鳥居のそばには、2本のご神木が立っています。夫婦ご神木と呼ばれる2本のご神木に触れると、子宝・安産のご利益があります。忘れずに祈願したいスポットです。
また、社殿前の向かって左側の狛犬に触れると、自分に合った職に就けると言われています。この狛犬の話は、昭和50年頃に職を探すために参拝した人達から広まったようです。仕事運に関する願い事は、ぜひ左側の狛犬にお願いしてみてはいかがでしょうか。少し右の狛犬が気になりますね。右の狛犬もきっと何かお力があるのではと思えてきます。いつしか、右の狛犬のパワーが語られる日がくるかもしれませんね。
札幌諏訪神社では様々な工夫が凝らされ、何度も参拝したくなるような安らぎを与えて頂けます。
札幌諏訪神社の一番パワーのある所
札幌諏訪神社の一番パワーのあるところは、ご神木と言われています。神聖な境内にそびえるご神木から、力強いパワーを頂けます。鳥居をくぐると華やかな花手水に目がいってしまいますが、忘れずに2本のご神木に触れてみてはいかがでしょうか。
ライター 梅花桜花
基本情報
住所:〒065-0012 札幌市東区北12条東1丁目1番10号
TEL:011-711-0960
アクセス:
・JR札幌駅 北口より 車で5分
・地下鉄東豊線 北13条東駅より 徒歩3分
・地下鉄南北線 北12条駅より 徒歩8分