霧島神宮

坂本龍馬の新婚旅行の地といわれている霧島神宮
鹿児島県霧島市に鎮座する霧島神宮は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祀る鹿児島県屈指のパワースポットで、坂本龍馬にもゆかりのある神社です。そんな霧島神宮とは一体どんな神社なのでしょうか?今回は、「霧島神宮」の人気の秘密や歴史、ご祭神、ご利益、見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。

 

霧島神宮はどんな神社?特徴は?
霧島神宮は、6世紀に創建された官幣大社で、天照大神の孫神にあたる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祀っています。鹿児島県霧島市の霧島山の麓に位置し、JR霧島神宮駅から車で11分程の場所に鎮座。

また、霧島神宮は坂本龍馬も妻のおりょうと訪れたといわれており、これが日本で初めての新婚旅行と考えられています。

霧島神宮は自然も豊かな神社で、四季折々の風景も見どころの1つ。春は約200本のさまざまな桜が美しく咲き誇り、5月から6月にかけてはミヤマキリシマ、秋は11月から12月にかけては紅葉の名所にもなります。

また、霧島神宮には「霧島七不思議伝説」という神秘的な伝承が残っているのも見逃せません。国宝に指定されたご社殿や樹齢800年の御神木、さざれ石など見どころも満載です。

 

霧島神宮の歴史
霧島神宮の創建は、6世紀の欽明天皇の御代とされており、慶胤(けいいん)上人という僧が元の社地であった瀬多尾に社殿を造営したことが始まりと考えられています。元々は高千穂峰そのものを信仰の対象としていたようです。

瀬多尾は火口に近かった為、噴火によりご社殿がたびたび炎上。788年の噴火で焼失しました。その後10世紀に入ると、性空上人によって高千穂河原に再興されますが、その後も度々炎上し、1234年の火常峰(御鉢)の大噴火で社殿、僧坊等が悉く焼失。霧島市霧島田口の待世に「仮宮」を建てて、数百年の間、祀っていました。

15世紀に島津氏の命で兼慶(けんけい)上人が再興し、現在の霧島神宮に。現在のご社殿は1715年、島津吉貴によって重建したものといわれています。それから約300年が経ち、現在に至っています。歴代の島津氏に厚く崇敬され、島津義久公は、1578年の耳川の戦いに臨む際に参拝し、九州北上の折など重要事項の決定において神慮を仰いだとのこと。

明治時代に入り、神仏分離令までは「西御在所霧島権現」と称していた霧島神宮。近代社格制度により、1874年(明治7)年に官幣大社に列格しました。1989(平成元)年には本殿・幣殿・拝殿1棟(附 棟札2枚)が国の重要文化財の指定を受け、2022(令和4)年には国宝に指定されています。

 

霧島神宮のご祭神
霧島神宮のご祭神は天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊、木花咲耶姫尊、彦火火出見尊、豊玉姫尊、鸕鷀草葺不合尊、玉依姫尊、神日本磐余彦尊の7柱です。

天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊(あめにぎしくににぎしあまつひたかひこほのににぎのみこと)
天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊は天照大神の孫神にあたる神で、三種の神器を携え、葦原の中津国を治めるために宮崎の高千穂に天孫降臨(てんそんこうりん)したことで有名な神様です。配祀神の1人である木花咲耶姫尊と結婚しました。天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊の神格は稲穂の神、農業神で、五穀豊穣や商売繁盛、国家安泰、殖産振興、厄除けなどのご利益を司っています。

木花咲耶姫尊(このはなさくやひめのみこと)
木花咲耶姫尊は桜の美しさを象徴する神で、山の神である大山祇命(おおやまづみのみこと)の娘であり、瓊瓊杵尊の妻でもある神様。火の中で子供を3人出産し、安産の神としても有名です。木花咲耶姫尊の神格は、山の神、火の神、酒造の神で、主なご利益は安産・子授け、火難除け、酒造業守護、縁結び、織物業守護などが挙げられます。

彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
彦火火出見尊は日本神話に登場する神様で、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と木花咲耶姫尊(このはなさくやひめのみこと)の御子神。日本の初代天皇である神武天皇の祖父にもあたります。「海幸・山幸」の神話に登場する「山幸彦」としても知られており、神格は稲穂の神、農業の神で、主なご利益として、五穀豊穣や諸産業の発展、縁結びが挙げられます。

豊玉姫尊(とよたまひめのみこと)
豊玉姫尊は日本神話の神様で、海神(わたつみ)の娘とされています。山幸彦(彦火火出見尊)と結婚し、子を授かりますが、出産の際に山幸彦に絶対に産屋を覗かないよう伝えるも、山幸彦は鰐の姿になって出産する妻の姿をつい見てしまいました。

豊玉姫尊は自分の姿を見られてしまった事を恥ずかしく思い、産まれた鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)を置いて、海へと帰っていきます。子の養育のため、妹の玉依姫尊を遣わし、山幸彦とは文通しながら仲睦まじい夫婦を続けたようです。

豊玉姫尊の神格は鰐神、海の神、水の神、真珠の神で、主なご利益は安産、子授け、縁結び、海上守護、商売繁盛、五穀豊穣などが挙げられます。

鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
鸕鷀草葺不合尊は彦火々出見尊(山幸彦)と豊玉姫尊の御子神で、神武天皇の父神にあたります。乳母であり、叔母である玉依姫尊と結婚し神武天皇が産まれました。鸕鷀草葺不合尊の神格は農業神で、主に農業守護、五穀豊穣、商売繁盛、夫婦和合、安産守護などのご利益を司っています。

玉依姫尊(たまよりひめのみこと)
玉依姫尊は、鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)と結婚し、初代天皇の神武天皇や上賀茂神社のご祭神である賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)を産み育てたといわれています。玉依姫尊は水を司る神で、縁結び、安産、子授け、子育て、精神の安定、月経の正常化、交通安全などのご利益を司っています。

神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)
神日本磐余彦尊とは鵜草葺不合尊と玉依姫尊との間に産まれた神武天皇のことです。神武天皇は日本の初代天皇で、幾多の困難に打ち勝ち、東征で大和の平定を果たしました。神日本磐余彦尊の神格は建国の神で、127歳まで生きていたことから、主に国家安寧や困難克服、開運、健康長寿などのご利益を司っています。

 

霧島神宮のご利益とは?
霧島神宮の主なご利益は商売繁盛、金運上昇、富貴栄達、諸願成就、縁結び、家庭円満などが挙げられます。

 

霧島七不思議伝説とは?
霧島神宮に言い伝えられる「霧島七不思議伝説」とは一体どんな伝説なのでしょうか?実際に見ていきましょう。

御手洗川
御手洗川の水は11月~4月の間は枯れているそうですが、5月になると大量の水が湧き、魚が姿を現すといわれています。これは、かつて瓊瓊杵尊が天孫降臨の際に高天原から持ってきた真名井の水が混じっていると伝えられています。

風穴
亀石の近くには風穴があり、岩の間からいつも風が吹いていたのだそうです。中には石造りの観音菩薩が安置されていたといわれています。

亀石
霧島神宮の旧参道の坂道に見た目が亀にそっくりな自然石があり、この石は「亀石」と呼ばれています。この石は神様との約束を破った為に石にされてしまった亀なのだとか。亀石があるこの坂を「亀石坂」と呼ぶそうです。

文字岩
霧島神宮から西に2kmほど離れた山中にある10㎥ぐらいの岩で、真ん中が割れて10cmぐらいの隙間が出来ており、 中をのぞくと文字が彫られているそうです。人間の力では動かせないほどの巨岩の中に、どうやって文字が刻まれたのか謎ですね。

両度川
霧島神宮から西に300m程の所に両度川があり、毎年6月頃から水が流れ出し、8月か9月頃には枯れてしまいます。短くて小さな川ですが、水は極めて清く、量も多め。両度川は、毎年同じ時期に決まって2度流れることから「両度川」と名付けられたといわれています。

夜中の神楽
霧島神宮が現在の場所に遷ってきた時、 深夜に社殿の奥で神楽が高く鳴り響いたそうです。神官・僧侶のみならず、一般の人もそれを聞いたとのこと。今でも深夜になると、時々神楽のような音がかすかに聞こえると言われています。

蒔かずの種
霧島山の山や竹藪には、誰が蒔いたわけでもなく稲が生えてくるといわれており、これを「蒔かずの種」というそうです。「蒔かずの種」は天孫降臨の時、高天原から持参した種子が残っており、それが山の中で自然に発芽したもの、と言い伝えられています。

 

霧島神宮の見どころとは?
次は霧島神宮の見どころについて見ていきましょう。霧島神宮の見どころについては以下の通りです。

拝殿・本殿・幣殿(国宝)
霧島神宮の朱塗りの本殿は、薩摩藩藩主・島津吉貴公の寄進で、極彩色の色鮮やかな彫刻や絵画が見どころとなっています。本殿・幣殿・拝殿1棟(附 棟札2枚)と南九州の建築を代表する非常に価値のある建造物として2022年に国宝に指定されました。きらびやかな内装や龍柱なども必見ですよ。

樹齢800年のご神木の杉
霧島神宮のご神木の杉は樹齢約800年と推定される霧島杉で、南九州の杉の祖先といわれています。高さは38mで、この木の梢が烏帽子を被った神官が手を合わせる姿に見えることで有名です。

桜島が一望できる展望所
参道の手前にある展望所からは桜島が一望できるようになっており、視界が良ければ開聞岳も見えます。坂本龍馬とおりょうの看板が目印になっていますよ。

招霊木(おがたま)の木
招霊木は神霊を招く木として神社に植えられるもので、霧島神宮の社務所の前に招霊木があります。この木の小枝が神前にお供えされるのだそうです。

さざれ石
小石が雨で溶け、長い年月を経て大きな巌となったさざれ石。鳥居の横にこのさざれ石があります。さざれ石には1円玉や5円玉、10円玉など参拝者が置いていったと思われるお金が乗っています。

足湯
霧島神宮の霧島観光案内所に併設されている無料の足湯があり、歩き疲れた足を癒やすことができます。お湯の温度もあたたかく、こちらも人気のスポットです。タオルは観光案内所でも購入できますよ。

 

霧島神宮のお守り・御朱印帳・おみくじ
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、霧島神宮で販売されている「お守り」「御朱印帳」「おみくじ」について見ていきましょう。

お守り
霧島神宮のお守りで人気は「九面守」(初穂料1,000円)!青や赤、白など9種類の面があり、九面は「工面」にも通じており、「工面が付く」や「工面がいい」などから縁起が良いとされ、商売繁盛や厄除けなどのお守りとして頒布されています。それぞれ色によってご利益が分かれており、口が開いた面と閉じた面の阿吽一対で購入すると良縁・円満・和合に通じるそうです。9つ全て集めると「満願成就」のご利益があるといわれています。

その他にも縁結びのお守りや病気平癒のお守り、心身健全お守り、安産守などさまざまなお守りが揃っていますよ。

御朱印帳
霧島神宮のオリジナル御朱印帳(初穂料1,300円)は、高千穂峯と霧島つつじがモチーフのものとご社殿と社叢が描かれたものの2種類になります。御朱印(300円)は「天孫降臨之地」と書かれたものがいただけます。

おみくじ
霧島神宮のおみくじは坂本龍馬とおりょうが新婚旅行に訪れたことから縁結びの「恋みくじ」(初穂料200円)が人気!また、黄色の「幸福みくじ」(200円)や「こどもおみくじ」もありますよ。

 

霧島神宮で特にパワーがある場所は?
霧島神宮で特にパワーがある場所は、本殿と樹齢800年の御神木です。そびえ立つ杉の木を見上げると、烏帽子を被った神官が手を合わせる姿に見える部分があります。御神木のパワーもしっかりと感じて下さいね。

 

まとめ
鹿児島県屈指のパワースポットで、坂本龍馬とおりょうの新婚旅行の地ともいわれる霧島神宮。幾度も焼失を重ねながらも再興された素晴らしいご社殿や樹齢800年の御神木、七不思議など数々の神秘的なスポットや伝説が残された神域です。是非一度訪れておきたい神社ですね。

 

ライターネーム Kikumikan

 

基本情報
住所:鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
電話番号:0995-57-0001

拝観時間:8:00~17:30
定休日:無休

HP:https://kirishimajingu.or.jp/
駐車場:無料駐車場あり(約500台) ※バス駐車場10台
アクセス:
・JR日豊本線 霧島神宮駅からタクシーで約11分(「霧島いわさきホテル」行きバスで「霧島神宮」で下車)
・高原I.Cから車で約54分

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