小網神社

日本橋に鎮座する強運厄徐けの神様を祀る「小網神社」
小網神社は、東京都の日本橋に鎮座しています。江戸の中心だった日本橋は、今は歴史や伝統が残る小粋な下町の風情と、現代的な商業施設やオフィス街が交錯した街となりました。

そんな日本橋のオフィス街の一角に、小網神社がひっそり目立たぬように鎮まっています。しかし、隠し切れないパワーに満ちているようです。

小網神社の境内は狭く社殿も小さなお社ですが、強力なご神気漲る、最強のパワースポットとして人気です。「強運厄除」の神様として知られ、古くより篤い信仰を集めてきました。

また近年は、「東京銭洗い弁天」などと呼ばれ、更に多くの人々からの崇敬を広げています。境内には「銭洗いの井」があり、井戸の水で清めたお金(福銭)を、財布に入れておけば財運を授かるとして、井戸には行列ができるほどです。

鳥居の左側には、七福神の1柱である「福禄寿」の像もあります。健康長寿・福徳・人徳・財徳などの「徳」が授かれとされ、日本橋界隈の「日本橋七福神」の1つに数えられています。

ひっそりと小さなお社ながらも、境内には朝早くから参拝客が絶えません。小網神社には、計り知れない最強パワーがあるからなのでしょう。 


小網神社の特徴
武蔵国豊島郡(現・東京都)入江のあたりに、平安時代中期の天台宗の僧、恵心僧都(えしんそうず)が、萬福庵を開基しています。そして、僧都の作った「観世音」「弁財天」が、安置されていました。

恵心僧都は942年の生まれとされ、開基の年代は定かではありませんが、今から約1,000年以上もの昔と考えられます。この萬福庵が、小網神社の始まりです。

室町時代1466年に、萬福庵の周辺では悪疫が流行し、人々は困惑していました。そんな最中、海で網にかかった稲穂を携えた、漁師の翁が庵に現れます。翁は数日を庵で過ごしました。

ある晩のこと、庵主は恵心僧都からの夢のお告げを受けます。「翁を稲荷大神として崇めれば、悪疫は村から消滅する」と告げたそうです。 夜が明けると、庵から翁の姿は消えていました。

庵主は託宣を村人に告げ、翁を「小網稲荷大明神」と称えます。そして、神社を創建し日夜祈願を欠かさずに続けました。程なくして悪疫は鎮まり、村人たちは大変喜んだそうです。

領主の太田道灌(おおたどうかん)も、このご神徳を聞きつけ、折に触れて神社を参詣しました。更に土地を寄進し、「小網山稲荷院萬福寿寺」と名付けたと伝えられています。

稲荷大神は、稲を象徴する穀霊神・農耕神とされています。 五穀を司る倉稲魂神(うがのみたまのかみ)と、稲荷大神は同一視されています。漁師の翁が、なぜ稲穂を携えて庵を訪れたのか、不思議でしたが謎がとけましたね。

小網神社のご祭神は、倉稲魂神です。稲荷大神は五穀豊穣・商売繫盛のご利益で知られていますが、小網神社の神は悪疫も退散させられる、心強い神なのです。

明治時代の神仏分離令により、明治6年に村社・小網稲荷神社となります。現存する社殿・神楽殿は、昭和4年の造営です。その後、戦禍により東京が焼け野原になりますが、小網神社は奇跡的に戦火を免れています。戦後、現在の名称・小網神社となりました。

小網神社には、いくつかの強運・厄除け伝説が残されています。まずは、室町時代に流行した悪疫を沈め、村人を救いました。大正時代の関東大震災では、旧社殿は倒壊しています。しかし、ご神体を抱えた宮司をはじめ、近くの新大橋に避難した多くの人々は、橋が崩れることもなく命が守られました。

そして、第二次世界大戦の折、小網神社に出兵祈願に訪れた氏子は、お守りを持って戦地に向かいますが、出兵した氏子全員が無事生還しています。

また、大空襲に見舞われ東京は焼け野原となる中、小網神社は何の被害もありませんでした。神がかりとしか言いようのない出来事から、小網神社の神様のお力を知ることができますね。最強のパワースポットと、囁かれているのも頷けます。

これらの伝説から、小網神社はどんな災難からも逃れる、強運厄除けの神社として人々から崇められてきたのです。

恵心僧都が開いた庵からはじまった小網神社は、今でも東京の中心で霊験ある神社として信仰されています。パワースポットと呼ばれる場所は、癒しを得られる自然豊かな所というイメージを持たれるのではないでしょうか。

昔は小網神社の地も、自然豊かであったかもしれませんが、今はビルが立ち並ぶ一角に鎮座しています。それでも、エネルギーに満ち溢れ、訪れた人々に元気を与え続けてくださいます。 


小網神社のご祭神
ご祭神
倉稲魂神
市杵島比賣神(いちきしまひめのかみ)
福禄寿(ふくろくじゅ)
 

小網神社のご利益
小網神社は、最強の厄除け・財運向上のご利益がある、パワースポットとされています。強運厄除け・財運向上・仕事運・芸事上達・開運招福・出世成功・商売繁盛・家内安全・心願成就・病気平癒・健康長寿・交通安全・合格祈願・学業成就・恋愛成就・縁結びなど、様々なご利益があります。

珍しい「まゆ玉おみくじ」は、本物のまゆ玉におみくじが入っています。1本の糸で紡がれたまゆから、神様とのご縁が1本の糸のように、細く長く結ばれるようにとの願いが込められているそうです。

授与品の「みみずく御守り」は、強運・厄除けのご神徳が「自分の身(み)・家族の身(み)に付く(つく)」とされ人気です。昔からみみずくは、幸運の象徴とされています。 


小網神社のどこが見どころか?
総欅造りの重厚な小網神社の社殿には、「龍・鳳凰・唐獅子」など、見事な彫刻が刻まれています。また、神楽殿が五角形と珍しい造りが見られます。この社殿と神楽殿は共に、中央区文化財として登録されています。

強運厄除のご利益で知られるご神気漲る小網神社は、平日でも参拝者が多く訪れる人気の神社です。社殿や神楽殿などゆっくりと拝見できないかもしれませんが、麗しい社殿や彫刻など見応えがあります。

「強運厄除・財運上昇」という、有難いご利益を授かれる小網神社です。下町の小さな神社ですが、お社や境内地の広さは、ご利益には一切関係ないという点も、親しみやすくて魅力的ですね。

また、大都会・東京日本橋に、最強のパワースポットがあると思うと心強いのではないでしょうか。日々の感謝を忘れずに、あまねく人々を良い方へと導いてくださる、小網神社を参拝して更に良い運やご縁を頂きましょう。

昇り龍・降り龍
社殿の向拝には、二体一対の「昇り龍・降り龍」の彫刻が見られます。この「昇り龍・降り龍」は、「強運厄除の龍」と伝えられています。

天に昇る姿の「昇り龍」は、人々の願いを神様に伝え、「降り龍」は神様からのご神徳を人々に授けるそうです。二体一対の龍の素晴らしい働きで、小網神社が最強のパワースポットと呼ばれているのです。

神様と人を繋いでくださる有難い龍は、迫力があり見応えがあります。参拝時は、ぜひ上を見上げましょう。

萬福舟乗弁財天
小網神社には、弁財天も安置されています。弁財天は元々、萬福寿寺に安置されていましたが、明治維新の神仏分離令により寺院は廃絶しています。そのため、同じ境内である小網神社に遷座されたものです。

弁財天の像は乗船し立っているお姿なので、萬福舟乗弁財天と名付けられました。毎年10月28日に行われる弁天さまの大祭、「萬福舟乗弁財天大祭」には、多くの人出で賑わいます。

銭洗いの井
萬福舟乗弁財天像の台座部分には、「銭洗いの井」があります。流れ出る水でお金を清めると、財運を授かるとされています。いつしか、「東京銭洗い弁天」と呼ばれるようになり、人気のスポットとなっています。

福禄寿像
福禄寿も弁財天と同じく、萬福寿寺に安置されていたものです。徳の神様として知られる福禄寿は、優しいお顔で参拝者を迎えてくださります。日本橋七福神の1柱である福禄寿です。

日本橋七福神巡りは、日本で1番近くにあると言われています。徒歩でも約1〜2時間程度で周れるほどなので、日本橋七福神巡りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
 

小網神社の一番パワーのある所
小網神社は、境内全体が強いエネルギーに満ちています。中でも社殿向拝には、「強運厄除の龍」と伝わる、「昇り龍・降り龍」の彫刻があり、拝殿前が特にパワーがあるとされています。
 

小網神社のまとめ
東京・日本橋に鎮座する小網神社は、「強運厄除」の神様として知られています。オフィス街の一角に鎮まる小さなお社ですが、強力なパワースポットとして人気です。

境内には弁財天も祀られ、「東京銭洗い弁天」とも称されています。「銭洗いの井」でお金を清めると、財運が授かれます。徳の神「福禄寿」の像も安置され、境内には良い気が溢れています。

小網神社はひっそりと鎮まっていますが、強力なご利益から多くの参拝者が後を絶ちません。ぜひ小網神社を参拝して、神様との良いご縁を頂きましょう。

(ライター 梅花桜花) 


基本情報
〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町16-23
TEL 03-3668-1080
定休日   無
拝観時間  24時間参拝可能
拝観料   無
アクセス  東京メトロ日比谷線  人形町駅  A2出口より 徒歩5分
      都営地下鉄都営浅草線 人形町駅  A5出口より 徒歩7分
      東京メトロ半蔵門線  水天宮前駅   8出口より 徒歩10分
      東京メトロ東西線   茅場町駅  10出口より 徒歩15分
駐車場    無
https://www.koamijinja.or.jp

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