「永遠の契り」を結ぶパワースポットがある岸城神社
大阪府岸和田市に鎮座する岸城神社は、岸和田城の総鎮守で、「岸和田だんじり祭」発祥の宮として知られるパワースポットです。そんな岸城神社とは一体どんな神社なのでしょうか?今回は、「岸城神社」の人気の秘密や歴史、ご祭神、ご利益、見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。
岸城神社はどんな神社?特徴は?
岸城神社は、岸和田城下(きしわだじょうか)総鎮守で、全国的にも有名な「岸和田だんじり祭」発祥の宮で知られる神社です。
「天照皇大神(元岸和田村産土神)」と「素盞嗚尊(牛頭天王)」、「品陀別命(八幡厄神)」の3柱がご祭神として祀られ、9月の第3月曜日の敬老の日直前の土日に開催される「岸和田だんじり祭」で世に知られています。
岸和田城は、別名「千亀利(ちきり)城」と呼ばれており、この「千亀利」というのは、機(はた)の縦糸を巻く器具のことを指しており、岸和田城の本丸と二の丸を重ねた形が「縢(ちきり)」に似ている事に由来するのだそうです。
岸城神社は「千亀利のお宮」と呼ばれるようになり、「ちきり」が「契り(ちぎり)」にも通じることから、恋愛・結婚はもちろん、幅広いご縁を結ぶ縁結びの神として信仰を集めるようになったとのこと。
岸城神社の例大祭は9月14日と15日の2日間で執り行われ、15日に行われる「本宮大祭式」が年中行事の中で最も重要とされる神事です。
岸城神社の境内社は、蛭子神や事代主神をご祭神とする岸和田戎(きしわだえびす)神社や稲荷神社、七間社(住吉神社、琴平神社、春日神社、菅原神社、日吉神社、愛宕神社、厳島神社)です。
岸城神社の歴史
岸城神社の鎮座するこの地には、元々、伊勢神宮から勧請された天照皇大神を祀る神明社があったといわれており、周辺エリア(現在の宮本町、上町、五軒屋町)の産土神として信仰されていました。
14世紀末の岸和田城の築城に伴い、現在の八坂神社(京都)の前身である祇園感神院から牛頭天王(素戔嗚尊・すさのおのみこと)を勧請。牛頭天王社も新たに建立され、岸和田庄(寄進した荘園の1つ)が石清水八幡宮領となった際には八幡神(品陀別命・ほむだわけのみこと)も勧請し、八幡宮も建立されました。
1596年から1615年までの慶長年間には岸和田城が大改修されますが、その際に、当時の岸和田城主で、豊臣秀吉の叔父にあたる小出秀政は、現在地に牛頭天王社と八幡宮を移して合祀しています。境内には神宮寺(神社に附属して建てられた寺院)として、日光寺も建立されました。
江戸時代の1666年には、岸和田城の城郭が拡大され、それに伴って神明社の付近に新たに城門が作られます。明治元年の1868年には神仏分離令が発令され、その際に日光寺は廃寺に、牛頭天王社と八幡社を合祀して御宮が「岸城神社」に改称され、神明門にあった神明社も当社の境内に移されました。
2008(平成20)年に本殿が改修された際、神明社のご祭神である天照皇大神が本殿に合祀されています。
岸城神社のご祭神
岸城神社のご祭神は、天照皇大神、素戔嗚尊(牛頭天王)、品陀別命(八幡大菩薩)の3柱です。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
天照大御神は日本における太陽神であり、最高神でもある神で、大地に豊かさをもたらすというご神徳があります。天照大御神の神格は、高天原主神、太陽神、幡織神、農業神、皇祖神で、国土安泰、五穀豊穣、開運招福、子孫繁栄、厄除け、勝負運などのご利益を司っています。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
素戔嗚尊は八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した伝承で知られるご祭神で、水を司っています。伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の御子神にあたり、天照大神の弟神とされる神です。
荒々しい乱暴者で、高天原で大暴れし、たびたび伊邪那岐命や天照大神の怒りを買っていましたが、正義感が強く、困っている者を助けるという性格も持ち合わせていたといいます。素戔嗚尊の主なご利益としては、水難除けや五穀豊穣、厄除開運、縁結び等です。
品陀別命(ほむだわけのみこと)
品陀別命(応神天皇)は第15代天皇で4世紀後半頃の大王といわれており、仲哀天皇と神功皇后の間に生まれた第4皇子です。古事記と日本書紀には、大陸から日本に渡ってきた渡来人を用いて国を発展させ、中世以降は軍神八幡神としても信奉されました。品陀別命(応神天皇)のご利益は、武運長久や出世開運、家運隆昌などが挙げられます。
岸城神社のご利益とは?
岸城神社の主なご利益は、所願成就、縁結び、厄除け、除災招福、疫病退散などが挙げられます。
岸城神社の見どころとは?
次は岸城神社の見どころについて見ていきましょう。岸城神社の見どころについては以下の通りです。
拝殿の前の狛犬
関西では珍しい、備前焼の赤い狛犬が拝殿前の両脇に立っています。備前焼は陶磁器の盛んな岡山県備前市の伝統工芸品で、約1,000年の歴史を持つ「日本六古窯」の1つです。
阿形の狛犬が口をかっと開けて、吽形の狛犬が口を閉じ、阿吽の呼吸を表現していますが、口を閉じている方が頭に角を生やしているのも気になりますよね。神社によっては狛犬に角がないものもありますが、時代とともに形も変わっていったのかもしれません。
なぜ片方の狛犬に角があるのかは判明していませんが、一般的に古い時代に作られたものには角があるものが多く、中国には犬に角を生やすことで格好をつけるという意味合いがあるのだそうです。いつもと違う角度で狛犬を観察してみると、いろんな発見があるかもしれませんね。
岸和田だんじり祭
「けんか祭り」ともいわれる「だんじり」が歴史に初めて登場するのは、今から約300年前に遡った江戸(元禄)時代の1703年に、藩主の岡部長泰公が京都伏見稲荷を岸和田城内(三の丸)に勧請し、稲荷祭にて五穀豊穣を祈願し、疫病退散の祭りとして始めたのが起源といわれています。
江戸時代の檀尻は現在と違い、様式は統一されておらず、小さくて軽い「引檀尻」を作り、その上に人形などを載せて曳行していたそうです。「だんじり」とは、山車(だし)を意味する方言で、大阪北部から使われ出したとのこと。
重さ4tのだんじりが加速し、カーブを勢いよく周る大迫力の「やりまわし」が最大の魅力ともいわれています。なんと2日間の総走行距離は70km!迫力満点で豪快な祭りを見に訪れる見物客は30万人を超えるそうです。
ちぎりの糸納所
千亀利(ちきり)が機(はた)の縦糸を巻く器具のことを指しており、千亀利城の鎮守神である岸城神社が「千亀利のお宮」と呼ばれるようになって、幅広く縁結びを司る神様となったことは先にお伝えしましたが、「ちぎりの糸納所」では、ご縁を結ぶ「ちぎりの糸(紅白2本の糸)」を頒布しており、恋愛成就祈願の人の願いが成就したら、今度は永遠のちぎりを願うべく、「契り御守」を男性は紅、女性は白を持つというもの。
願いが叶った後も大切ですよね。愛する人と末永くご縁を繋ぎ、永遠の契りを結ぶ為のパワースポットです。相手がいない人も、このちぎりの糸納所に糸を結んでおくとよいそうですよ。
岸和田城
別名「千亀利城」とも呼ばれる岸和田城は「日本100名城」の1つに数えられるお城で、岸城神社から300m程西側に位置しています。岸和田市の中でも人気の観光スポットで、天守閣が残っており、3層3階建ての天守閣から眺める大阪湾の絶景も見どころの1つ。
桜の名所としても有名で、幻想的なライトアップも行われます。梅雨の時期のあじさいもいいですよ。岸和田城の入場料は大人300円で、開場時間は、10時から17時となっています。
岸城神社のお守り・御朱印帳
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、岸城神社で販売されている「お守り」「御朱印帳」について見ていきましょう。
お守り
縁結びのご利益で有名な岸城神社で注目したいお守りは、「契り守り」(初穂料500円)です。縦の長さは短めの可愛らしい袋守りで、表には白い糸で「契り」という文字と、赤い糸のモチーフになっています。縁結びのお守りはこれだけでなく、先程「ちぎりの糸納所」で紹介した「契り御守」(300円)もあります。
この契り御守は、透明のケースに赤と白の契りの紙が入っているので、男性が赤い方を、女性が白い方を持ちましょう。
そのほかのお守りの形も個性的なデザインとなっており、桜の花びらが押し花のように袋守りにプリントされた「開運御守」(800円)や、中に金色の銭龜の縁起物が入った「病魔退散延命御守」(500円)、開運、厄除の「鳩鈴御守」(300円)などがありますよ。
御朱印帳
岸城神社のオリジナル御朱印帳(初穂料1,500円)は、だんじり祭りと鳥居が表面に描かれ、岸和田城と神紋が裏面に描かれた紺色のスタイリッシュな御朱印帳です。御朱印は「岸城神社」と書かれた通常の御朱印(鳥居とだんじり祭、岸和田城のスタンプが入ったもの)が頒布されています。
岸城神社で特にパワーがある場所は?
岸城神社で特にパワーがある場所は、本殿とちぎりの糸納所です。2008年に本殿が改修され、ご祭神の天照皇大神も神明社から本殿に合祀されました。また、ちぎりの糸納所は良縁成就のパワースポットです。ご縁を結びたい人がいる人もまだ出会っていない人でも、本殿・拝殿をお参りした後で、ちぎりの糸納所でちぎりの糸を結ぶといいですね。
まとめ
「岸和田だんじり祭」発祥の宮として知られ、岸和田城の総鎮守である岸城神社。豪快で迫力満点の「岸和田だんじり祭」も見逃せません!「日本100名城」の1つにも選ばれた岸和田城も合わせて訪れると、パワーもさらにいただけそうです。
ライター Kikumikan
基本情報
住所:大阪府岸和田市岸城町11-30
電話番号:072-422-0686
拝観時間:9:00~12:00 13:00~16:00
定休日:無休
HP:https://www.kishikijinja.jp/
駐車場:無料駐車場あり(10台)
アクセス:
・南海電気鉄道南海本線 蛸地蔵駅から徒歩約6分
・阪神高速道路 岸和田南インターから車で約7分
※記載した金額等は2023年7月時点のものであり、変更の可能性があります。

