日光東照宮

日光東照宮とはどんな神社なのか?
世界遺産に登録(1999年)された日光東照宮は、栃木県日光市に鎮座しています。江戸幕府を開いた徳川家康公が神格化され、東照大権現として祀られています。

諺に「日光を見ずして結構と言うなかれ」という言葉があります。日光東照宮の壮麗な美しさこそが、結構という言葉に値するという意味です。「にっこう」「けっこう」のかけ言葉も面白いですね。日光東照宮はまさにこの諺通りです。霊験あらたかでパワーに溢れ、美を凝縮させ贅を極めた賞賛に値する神社です。

家康公は戦乱の世を終わらせ、その後260年に及ぶ太平の時代を築き上げました。江戸時代には学業・産業発展にも大きな功績を残しています。

日光東照宮は家康公の「関八州の守り神になる」という遺志に従って、江戸城の真北・北極星にあたる位置に造られました。主要な建物は北斗七星の配置になっているとも言われています。北極星はほぼ動かないことから、精神世界では普遍的なもの・変えてはいけないものとされています。日光の地から、家康公はずっと変わらず守り神として江戸・関東を見守っていたのですね。

日光東照宮は、シンボルでもある壮麗な陽明門など8棟が国宝となっています。他にも重要文化財の建築が34棟にのぼります。

当時の名工・匠が日光に集められ、その技術が建造物の細部に至るまで施されています。美しく華やかな日光東照宮は、今でもなお徳川家の栄光の記憶として参拝客を魅了します。あまりの美しさに時が経つのも忘れてしまうことでしょう。たっぷりと時間をとって、じっくりと参拝されることをお勧めします。

 

日光東照宮の特徴
日光東照宮は1617年に創建されました。国宝・重要文化財となっている日光東照宮の建造物のほとんどは、1636年に家康公の孫である3代将軍家光公により造営されたものです。

日光東照宮は本殿・石の間・拝殿からなる社殿の形式で、東照大権現の名より「権現造」と名付けられました。江戸時代には、この権現造が各地で流行しています。

社殿を飾る細部にまで施された装飾は、当時の画家・狩野探幽(かのうたんゆう)の一門をはじめ各分野での凄腕の職人が登用されました。狩野探幽は、見たこともない像を想像で描きます。「想像の像」と言われ、上神庫の妻(側面)に力強い迫力のある2頭の像が彫られています。

またとりわけ有名な彫刻は、左甚五郎の作である神馬を飼う神厩舎の欄間「三猿」(重要文化財)や、坂下門にある「眠り猫」(国宝)です。

「三猿」良くない悪いことはみざる・きかざる・いわざる。今も昔も大切な教えです。SNSが普及した現代は特に考えさせられますね。

「眠り猫」は家康公の墓所への入口を守っています。寝たふりをした猫はいつでも飛びかかれる姿勢で守り神として入口に配置されました。目の前でスズメが遊んでいても、猫が寝ていられるような平和な世の中を表しているとも言われています。

小さな彫刻一つ一つに、それぞれの物語や教訓や平和への願いなどが込められています。見応えのある美しい彫刻は、後世の人々の心までをも動かします。

国宝である陽明門は、別名「日暮の門」(ひぐらしのもん)と呼ばれています。その名の通り、あまりの美しさに日が暮れても見飽きない門ということです。

陽明門には12本の柱があり、全てにグリ紋が施されています。 陽明門をくぐり北側(背面)の西から二本目の柱は一本だけが逆さまに建っています。「満つれば欠ける」の諺により魔除けにしたと言われ、「魔除けの逆柱」と呼ばれています。

また陽明門の金箔は24万枚ほど使われていますが、この枚数は京都の金閣寺よりも多いということに驚かされます。装飾の数々がいかに細やかなのかがよく分かりますね。

日光東照宮には大名から奉納された建造物があります。聖域の入口である石鳥居は、黒田長政(くろだ ながまさ)が領地である福岡から日光まで石を奉納したことが記録されています。直線距離で900㎞もあり、船または陸での運搬いずれにしても大変だったことでしょう。この鳥居は15個の石を組み合わせています。現在の柱の構造と同じ考えで作られ、非常に力学的な構造で地震にも強い石鳥居です。

五重塔は、初代若狭小浜藩主の酒井忠勝(さかいただかつ)が寄進しました。一度火災により焼失しますが、十代藩主酒井忠進(さかいただゆき)が再建したものが現存しています。この五重塔は上から太い柱を下げて揺れを吸収する心柱構造で知られ、揺れへの対策は万全です。日本は昔から、地震が多かったということも分かりますね。

とにかくどこをとっても美しく壮麗な日光東照宮は叡智の結集であり、家康公の功績・人徳の賜物なのでしょう。

 

日光東照宮のご祭神
主祭神
徳川家康公(東照大権現)

家康公の没後、遺言により江戸幕府は久能山に東照社を創建しました。翌年、朝廷から神社としての東照社に宮号「東照宮」、神格化された家康公には「東照大権現」の神号を宣下され、また正一位を贈位されました。

 

日光東照宮のご利益
家康公の功績から、事業繁栄・学業成就・仕事運、出生運、勝負運、生命力アップなどのご利益があります。家康公は長い戦乱の世を平定し、日本の平和と文化の発展に貢献してきました。リーダーシップを発揮し天下泰平の礎を築き上げた家康公。

ここぞという時は、日光東照宮を参拝してご利益にあずかりましょう。

 

日光東照宮のどこが見どころか?
国宝・重要文化財ばかりの日光東照宮。あちこちを眺めては感嘆の声を上げてしまうことでしょう。中でも見逃さずに拝見して頂きたい、有名すぎるスポットがあります。

三猿
言わずと知れた「三猿」教訓で有名です。この神厩舎の9面にわたって人の一生が彫刻によって描かれ、「三猿」は幼年期を表現しています。ぐるりと廻ることをお勧めします。

廻り廊
国宝となっている廻り廊は、しなやかな花鳥の透かし彫りが施されています。国内最大級の美しい透かし彫りが参拝者を迎えてくれます。

陽明門
境内の社殿配置は、陽明門が最も映えるように配置。豪華絢爛に輝く陽明門の柱には、表に遊ぶ子供、裏には仙人の姿が生き生きと描かれています。故事逸話などより子供・仙人・賢人など508体もの彫刻があり、陽明門だけでも時が経つのを忘れてしまいます。

唐門
唐門には細部に多種多様なモチーフの装飾で埋め尽くされています。扉には寄木細工の龍や花があしらわれ、白い胡粉とのコントラストにより繊細さが際立っています。

眠り猫
寝たふりをした猫は臨戦態勢なのか、日の光を浴びて安心してまどろんでいるのか。どちらにも解釈できるこの彫刻は、多面性があって巧みで面白いですね。

見どころ満載の日光東照宮。四季折々の景色も素晴らしく、新緑・紅葉・雪の景色にも心を奪われます。何度も足を運びたくなる神社です。

 

日光東照宮の一番パワーのある所
日光東照宮全体がパワースポットです。その中でも強いパワーと言われるスポットが三ヶ所あります。

北辰の道の起点
北辰の道とは、北極星へ向かう道という意味です。神厩舎を過ぎ御水舎の石畳を曲がった角、鳥居から見て陽明門がうまく収まる場所があります。ここが北辰の道の起点であり、日光東照宮で最も強力なパワースポットです。陽明門と手前の鳥居を中心に結んだ真上に、北極星が見えるように建てられています。

奥宮宝塔(徳川家康公の墓)
眠り猫に守られた入口を進み、階段を登って行くと奥宮宝塔があります。ここは家康公の墓で、生気の発生元と言われています。ここでしばらく心静かに佇み、強いパワーを感じましょう。

真横・真後は特に強いパワーがあると言われています。拝殿へと戻る際は気を定着させるため、井戸水に触れるとよいと言われています。

上神道
日光東照宮に隣接する二荒山神社へと続く参道は上神道と呼ばれ、参道パワーストリートとも呼ばれています。二荒山神社も由緒ある神社で、開運・縁結びで有名です。凛とした空気に包まれた上神道には、杉木立と燈籠が続いています。ゆっくりと散策しながら、たくさんのパワーを頂きましょう。

自然界との調和・融合、信仰心や風水学など取り入れて造られた日光東照宮は、パワーに満ち溢れ本当に素晴らしいです。

 

ライター 梅花桜花

 

基本情報
住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301
TEL:0288-54-0560
アクセス:
・JR日光駅・東武日光駅→東武バス日光「中禅寺温泉」または「湯元温泉」行き
・バス停「神橋」下車徒歩8分、または「表参道」下車徒歩約2分

 

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