四国最古の建造物で歴史的にも価値が高い豊楽寺薬師堂
高知県長岡郡にある豊楽寺薬師堂は、「日本三大薬師」の1つで、四国最古の建造物といわれる古刹です。そんな豊楽寺薬師堂とは一体どんなお寺なのでしょうか?今回は、「豊楽寺薬師堂」の人気の秘密や歴史、宗派、ご本尊、ご利益、見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。
豊楽寺薬師堂はどんなお寺?特徴は?
豊楽寺薬師堂は、真言宗智山派の仏教寺院で、正式名称は大田山大願院豊楽寺です。奈良時代に聖武天皇の勅願所として開創され、ご本尊に薬師如来が祀られています。
薬師如来のご利益が病気平癒や健康長寿なので、病気平癒祈願に訪れる参拝客も多い寺院です。豊楽寺薬師堂の伽藍は、薬師堂と瑠璃光殿、大師堂、庫裏(くり)があり、本堂にあたる薬師堂は高知県では唯一の国宝に指定されています。
薬師堂は平安後期に建立されたものと考えられており、四国最古の建造物です。内々陣の棹縁天井(さおぶちてんじょう)はこの種の天井の中でも最も古いものの1つといわれています。
薬師堂には、ご本尊の薬師如来坐像と阿弥陀如来坐像、釈迦如来坐像が祀られており、豊楽寺の薬師如来は、福島県の常福寺の獄薬師、愛知県の鳳来寺の峰薬師とともに「日本三大薬師」の1つです。本尊は別名「柴折薬師」とも呼ばれています。
豊楽寺薬師堂の歴史
豊楽寺薬師堂は奈良時代の724年、聖武(しょうむ)天皇の勅願所として行基上人が開創したといわれ、聖武天皇によって「豊楽寺」と名付けられたと伝わっています。1572年の台風によって杉が倒れ、伽藍の屋根が大破した為、長宗我部元親によって修復されました。戦国時代から江戸時代にかけて、長宗我部元親をはじめ、土佐藩主の山内一豊などから崇敬を受けました。
豊楽寺薬師堂の宗派
豊楽寺薬師堂の宗派は、真言宗智山派です。
豊楽寺薬師堂のご本尊
豊楽寺薬師堂では、薬師如来をお祀りしています。
薬師如来(やくしにょらい)
薬師如来は、医薬の仏として信仰される仏様で、左手に薬壺を持ち、病気を治して苦しみから救う存在として、仏教が日本に伝えられた頃から人々の信仰を集めてきました。薬師如来のご利益としては、病気治癒、健康長寿、災難除去が挙げられます。
豊楽寺薬師堂のご利益とは?
豊楽寺薬師堂の主なご利益は、病気平癒、健康長寿などが挙げられます。
豊楽寺薬師堂の見どころとは?
次は豊楽寺薬師堂の見どころについて見ていきましょう。豊楽寺薬師堂の見どころについては以下の通りです。
薬師堂(国宝)
豊楽寺薬師堂の本堂にあたる薬師堂は平安後期の1151年頃に建造された入母屋造、柿葺きの建物で、四国地方最古の建造物として貴重であり、国宝に指定されています。
平安建築の特徴を色濃く残した貴重な建造物で、日本の伝統美をしみじみと感じさせる伽藍です。平安時代の藤原式古法そのままにその特色を表し、「四国の法隆寺」ともいわれています。古(いにしえ)に思いを馳せることができる史跡で、歴史好きでなくてもその価値を噛みしめることができるでしょう。
ご本尊の薬師如来坐像
豊楽寺のご本尊である薬師如来座像は高さ132㎝で、光背226.5㎝の像です。平安後期の典型的な藤原様式で、彫り口が浅く、穏やかで貴族の好みに合った和様彫刻です。丸顔で眼は静かな伏し目、唇もおとなしく、螺髪も細かくなっているのが特徴です。1918(大正7)年に一部修理が行われています。
阿弥陀如来坐像
脇仏の阿弥陀如来座像は薬師如来像と同じく高さ132㎝で、瞳は伏し目の螺髪は細かくなっているのが特徴です。阿弥陀如来坐像は、釈迦如来坐像と若干彫刻様式も異なり、体はかなり量感が感じられ、成熟した美しい藤原様式の尊像です。光背は全高232㎝で、1918(大正7)年に一部修理が行われています。
釈迦如来坐像
釈迦如来座像もご本尊の脇仏で、高さは134.8㎝、全高216.6cmです。本像はややずんぐりとしており、螺髪は大粒で、顔はやや面長に作られ、唇は朱を挿し、前に飛び出しています。南国市の県立歴史民俗博物館にはこの仏像の実物大のレプリカが安置されています。内刳り(うちぐり)を施し、彫眼(ちょうがん)漆塗りの像は、平安末期の作とは思えない作風で、土佐の仏像の製作年代が分かる基準作品としても貴重です。
瑠璃光殿(護摩堂)
豊楽寺の本坊にある瑠璃光殿は、門を入って左側にある伽藍です。瑠璃光殿には美しい庭があります。瑠璃光殿は護摩堂なので、護摩焚きが行われる仏堂ですので、厄除け、邪気払いのパワーがいただけるでしょう。
大師堂
瑠璃光殿と同様、本坊にある伽藍の1つで、弘法大師の像を安置する仏堂です。江戸後期の大火でも、薬師堂と大師堂のみ焼失を免れたといわれています。木の風合いが味わい深いお堂です。
大田口カフェ
豊楽寺薬師堂から車で南に10分程の距離にある「大田口カフェ」はJR大田口駅から歩いて10分の場所にある森の隠れ家的なカフェです。敷地内には、木の枝で作られたブランコがあるなど、おしゃれな雰囲気の中でお食事ができます。
吉野川を眺めながらコーヒーが飲める空間。ケーキセットなど値段も手頃で人気のカフェです。近くに来たら是非立ち寄っておきたいですね。定休日は日・月・祝日が基本の不定休で、営業時間は11時から16時までとなっています。
豊楽寺薬師堂のお守り・御朱印帳
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印帳はチェックしておきたいですね。次は、豊楽寺薬師堂で販売されている「お守り」「御朱印帳」について見ていきましょう。
お守り
豊楽寺薬師堂のお守り情報はありません。
御朱印帳
豊楽寺薬師堂のオリジナル御朱印帳はありません。御朱印(初穂料300円)は庫裏(くり)で頒布されており、1種類のみとなります。
豊楽寺薬師堂で特にパワーがある場所は?
豊楽寺薬師堂で特にパワーがある場所は、ご本尊が安置されている薬師堂です。本堂にあたる薬師堂にはご本尊の薬師如来坐像に加えて阿弥陀如来坐像、釈迦如来坐像も祀られています。豊楽寺の薬師如来坐像は「日本三大薬師」の1つ。長い歴史を感じさせるご社殿からも強力なパワーが伝わってきますよ。本堂での参拝は事前に電話予約をしておけば可能です。
まとめ
「日本三大薬師」の1つで四国最古の建造物といわれ、歴史的にも価値が高い豊楽寺薬師堂。本堂にあたる薬師堂は国宝に指定されています。古に思いを馳せて優美な日本の伝統美に触れてみるのもいいですね。本堂での参拝もおすすめです。
ライターネーム Kikumikan
基本情報
住所:高知県長岡郡大豊町寺内314
電話番号:0887-73-0029
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:500円(志納金)
定休日:不定休
HP:https://www.otoyo-kankou.com/spot/burakuji/(大豊町観光開発協会)
駐車場:無料駐車場あり
アクセス:
・JR大田口駅から車で約12分
・JR大杉駅から車で約20分
・大豊I.Cから車で約50分

