草戸稲荷神社

年始には40万人が訪れる開運パワースポット「草戸稲荷神社」
広島県福山市草戸町(くさどちょう)には大きな稲荷神社があります。JR福山駅から約1.8キロメートル南西の場所に鎮座している「草戸稲荷神社」です。平安時代に創建された歴史ある神社で、初詣客が福山市内で最も多く、広島県内でも二番目の数を誇ります。

お正月には40万人以上の参拝客が訪れ長蛇の列になります。草戸稲荷神社に入ると、朱塗りの迫力ある巨大な本殿がひと際目を引きます。高さのある本殿からは福山市街が一望でき、絶景スポットになっています。

また、草戸稲荷神社のおみくじは、大吉の上に「大大吉」があることでも有名です。今回はそんな備後地方屈指の神社、草戸稲荷神社の魅力や見どころについてご紹介していきましょう。

 

草戸稲荷神社のご祭神・ご利益
草戸稲荷神社で祀られている神様は、宇迦之御魂神 (うかのみたまのかみ)・保食神 (うけもちのかみ)・大己貴神 (おおなむちのかみ)の3柱です。宇迦之御魂神は食物の神様で、稲荷神社の主祭神として知られています。保食神もその名のとおり食物の神様であり、日本書紀にも登場しています。大己貴神は、国造りと農業の神様で大国主神 (おおくにぬしのかみ)の一名とされています。

「稲荷神社」は「稲成り」に由来しており、稲作をはじめとする農業や農作物を祀る神社です。このため主なご利益は五穀豊穣(ごこくほうじょう)ですが、時代の変化とともに農業だけでなく、商いをする人にも商売繁盛(しょうばいはんじょう)があるとして広く信仰されてきました。また、稲荷といえば朱色の社殿や鳥居と共に、キツネの姿を思い浮かぶのではないでしょうか。

草戸稲荷神社では、狛犬ではなくキツネが境内を見守っています。キツネは、農作物を荒らすネズミなどの害獣を退治してくれるため、昔から神様(宇迦之御魂神)の使いだと信仰されてきました。ご利益は五穀豊穣・商売繫盛の他に安産・家内安全・交通安全・厄除けなどがあります。特に氏子である草戸町の地元の人達は、古くより安産祈願の神様として敬い、草戸稲荷神社に足を運んでいたということです。

 

草戸稲荷神社の由来
国宝を有する明王院(みょうおういん)に隣り合う草戸稲荷神社は、要塞のような本殿を備え、古い歴史と伝統のある古社です。平安時代初期の大同2年(807年)、明王院を開基した空海(弘法大師)が、芦田川の中州に明王院の鎮守社として創建したと云われています。芦田川河口にあった港町の草戸千軒(くさどせんげん)が瀬戸内海交易で発展、繁栄していくと、町中にあった草戸稲荷神社も隆盛していきますが、洪水に遭い社殿が破損、流失してしまいました。

そこで寛永10年(1633年)、福山藩初代藩主・水野勝成(みずのかつなり)が再建に着手します。その後、3代藩主の水野勝貞(みずのかつさだ)は父・勝俊の病気平癒を祈願するため、1655年に現在地に遷座しました。当時の武運長久を願い奉納した鳥居の扁額が、今も残されています。

また同じく、福山城下の円光寺を常福寺と合併させて、寺名を明王院と改めました。なお、草戸稲荷神社の鳥居の側には嘉永5年(1852年)築の「芦田川浅深試石」と称される石柱があります。これは、川床の浅深を確認するため芦田川の水底に沈めて、水害を予防したものとされています。

そして現在、備後地方で有数の神社となった草戸稲荷神社には、多くの参拝者が訪れています。広島県内の神社仏閣の中でも初詣客数が二番目に多い神社です。約40万人が初詣に参拝し、元日だけでも約15万人もの人が訪れるそうです。駐車場から境内までの参道には初詣と祭の期間はたくさんの露店が並び、賑わいます。

 

草戸稲荷神社の最もパワーがある場所
本殿
最大の見どころは、なんといってもひときわ目を引く要塞のような巨大な本殿です。高さは約23メートルあり、地上3〜4階建て相当の建物に匹敵し、遠くからでも朱色の本殿がよくわかります。急な崖にへばりつくように建てられた、全国でも数少ない懸崖造り(けんがいづくり)になっています。

近くから見上げれば、一層迫力が増し圧巻です。拝殿でも参拝が行えますが、せっかくなら本殿に上って拝みたいところです。なお、本殿に上れる時間帯は、午前8時から午後4時までで、これ以外の時間は門が閉まっていますので注意しましょう。ちなみに本殿下の拝殿では、いつでも参拝可能です。

最上階には望遠鏡も備えられています。かつて栄えた草戸千軒の跡地や、芦田川越し一帯に広がる福山市街地を一望できるビュースポットとして人気があります。また金運や開運のご利益が授かるパワースポットとしても有名で、中でも仕事に関する効果があるとされるため、何か大きな仕事が舞い込んだ時などに訪れてみるのも良いでしょう。

 

草戸稲荷神社の見どころ
おみくじ
草戸稲神社のおみくじは、一般的なおみくじと少し違いがあります。それは、おみくじに大吉よりも縁起がいい「大大吉(だいだいきち)」があるのです。草戸稲荷神社ではなんでも100年以上前から大大吉のおみくじがあるとかで、さすがに歴史ある神社です。

日本全国約8万社以上ある神社の中で大大吉がある神社はわずか20社ほどだといわれ、全国的にも珍しいとされています。初詣で草戸稲荷神社に多く参拝者が集まるのも、新年早々縁起の良いおみくじを引きたいからかもしれませんね。草戸稲荷神社にお参りした際は、運試しに大大吉に挑戦してみてはいかがでしょうか。

稲荷橋
草戸稲荷神社へ向かう先には、芦田川の支流である河手川(かわてがわ)が流れています。その河手川には、朱色の欄干(らんかん)が特徴的な太鼓橋が架けられています。「稲荷橋」です。本殿と風情ある稲荷橋を写真におさめれば、草戸稲荷神社らしい1枚になり、フォトスポットとしても人気があります。

とても趣のある橋ですので、ぜひ渡ってみてください。ただし、稲荷橋の東詰は車がよく行き交い歩道もないため、事故にはくれぐれも注意しましょう。車で来た場合は、駐車場から橋が少し離れているので、土手を上るとよく見えるそうです。

鳥居
草戸稲荷神社の境内には、鳥居がいくつかあります。一番大きい鳥居が、本殿前にある朱色の鳥居です。境内入口には朱色と石造りの鳥居が並んでいます。石の鳥居は古く、歴史が感じられます。石の鳥居の後ろには、稲荷神社らしく朱色の鳥居が建っています。

草戸八幡神社
様々なご利益が授かる境内社(けいだいしゃ)が20社近くも鎮座しています。草戸八幡神社(くさどはちまんじんじゃ)もその中のひとつで、草戸稲荷神社と同じように長い歴史がある神社です。福山市瀬戸町に位置する福井八幡神社より分霊されてお祀りしています。草戸八幡神社の本殿は、草戸稲荷神社ほどではありませんが高さのある造りになっています。ご利益は必勝祈願、出世開運です。

 

まとめ
草戸稲荷神社は広島県屈指の初詣スポットとして有名です。また歴史ある古社で、迫力ある本殿からの眺めも素晴らしく見どころがたくさんあります。初詣以外にもぜひ参拝に訪れてみてはいかがでしょうか。普段は人も少ないため、静かな境内でゆったりとした気持ちで神様に手を合わせることができますよ。

 

基本情報
住所:広島県福山市草戸町1467
電話番号:084-951-2030
公式HP:https://kusadoinari.com/   
アクセス:
・電車:JR福山駅よりタクシーで10分
・車:福山東ICまたは福山西ICから車で30分
・福山SAスマートICから車で10分
駐車場:約100台
御朱印(初穂料):あり(300円)
拝観時間:随時
本殿開門:午前8時〜午後4時
受付時間:午前9時〜午後4時
休観日:なし
 *最新情報は公式HPでご確認ください。

 

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