榛名神社とはどんな神社なのか?
榛名神社は榛名山南西部の中腹(標高880m)にある、巌山という15万㎡もの広い境内地に御鎮座されています。6世紀末に創建され、1400年以上もの歴史を持つ格式の高い神社です。国の重要文化財に指定されている建造物が多数あり、そのほとんどが江戸中期~江戸後期に建立されたものが今も現存していす。
また、榛名神社には多くの神々が鎮座されているので、どんな願いでも叶いやすいと言われています。願えば何でも叶うなんて、夢のような有難い神社ですね。
鳥居から本殿まで約700mの長い参道があります。緑に囲まれ、滝や沢が流れ、巨岩奇岩もあり、自然豊かで素晴らしい景観に多くの人々から親しまれています。木々の間を流れる清らかな沢に沿った参道を、本殿へと歩き進めると癒され清々しい気持ちになることでしょう。この参道は、歩くだけで禊になると言われています。
榛名神社のご神体は本殿の奥にある、御姿岩(みすがたいわ)と呼ばれる大きな岩の洞窟の中に祀られています。本殿は御姿岩と繋がった珍しい造りです。この御姿岩は本殿よりもはるかに高い奇岩で、大きな土台となる岩の上に、もう一つの岩が乗っているように見えます。
一つの岩が途中で自然の浸食によりくびれていて、まるで雪だるまの頭と胴体のような形をしています。絶妙なバランスでそびえ立つ御姿岩は、今にも崩れそうで迫力があり圧巻です。自然と手を合わせたくなるような、まさに神がかった不思議な奇岩です。
そして榛名神社は、強力なパワーのある神霊磁場の地に創建されています。風水学でいう龍穴(りゅうけつ)があり大地のパワーが湧き出している神社、パワースポットとしても近年よく知られています。榛名神社はとても御神気の強い神社です。どんな願いも叶うからと欲張ったり邪心を抱かず、畏敬の念を持って礼儀正しく参拝したいですね。御利益やパワーを授かったら、忘れずに感謝をしましょう。
榛名神社の特徴
榛名神社の古い歴史は、古墳時代にまで遡ります。古墳時代の綏靖(すいぜい)天皇の頃に、饒速日命(にぎはやひのみこと)の御子、可美真手命(かみまてのみこと)父子が、神を迎えるための依り代である神籬(ひもろぎ)を山中に立て、天神地祇(てんしんちぎ)を祀ったことが起源と言われています。
そして用明(ようめい)天皇の時代586年に、祭祀の場として創建されたと伝えられています。平安時代前期の927年に作られた 「神名帳」に、上野国十二社の群馬郡小社として榛名神社は記載されています。また朝廷の官社と認識された「式内社」と呼ばれ、格式のある神社と言われています。
鎌倉時代に快良が1210年に初代の座主になり、座主が榛名山を支配していました。 その後は藤原道長の子孫が代々受け継いだと言われています。神仏習合の時代ですね。南北朝の動乱期には、榛名山座主職をめぐる抗争で勢力が弱まり衰退の一途を辿ります。
江戸時代になると、天海僧正によって復興されました。この頃は榛名山厳殿寺(がんでんじ)と呼ばれていました。1614年「上野国天台宗榛名山巌殿寺法度之事」によって、寛永寺(東京上野)の支配を受けるようになります。明治時代1868年には、神仏分離令が出され榛名神社として再び復活します。
榛名神社の歴史の深さと格式の高さが、このことから分かります。神社でありながら、寺院による支配があったりと、時代背景・歴史の移り変わりをも学べますね。そんな時代の変遷にも関わらず、雄大な自然とともに榛名神社は今もなお人々を見守り、大地のパワーを流し続けてくださることに感動と感謝の念が沸いてきます。
榛名神社のご祭神
主祭神
火産霊神 (ほむすびのかみ) 火の神
埴山毘売神 (はにやまひめのかみ)土の神
合祀神
水分神 (みくまりのかみ) 水の分配を司る祈雨の神
御沼神 (みぬまのおかみのかみ) 水の神
大山祇神 (おおやまづみのかみ) 大いなる山の神
大物主神 (おおものぬしのかみ) 大国主神の和魂
木花開耶姫神 (このはなのさくやひめのかみ)木花を咲かせる水の神
大自然の神、多くの神々が祀られています。
榛名神社のご利益
榛名神社は、陰陽五行説「木・火・土・金・水」が全て集まっています。自然界の五つの要素が揃っているので万能神社とも呼ばれ、心を込めて祈ればどんな願い事も叶いやすいと言われ信仰を集めているのです。御利益は、人々のありとあらゆる願いの数だけあるとも言えますね。
その中でも主な御利益は、鎮火・五穀豊穣・商売繁盛・縁結び・安産・天下泰平・不老長寿・夫婦円満・財運向上・知力向上・産業発展・生命力向上など多岐にわたります。
龍穴から大地のパワーが湧き出し、龍脈によってエネルギーが流れています。また天からの気のパワーとが融合して強力なエネルギーが生まれます。このように榛名神社は、強力なエネルギーのもと自然と人々が吸い寄せられるように集まるパワースポットになっているのですね。
また榛名神社には、面白い御神水開運おみくじがあります。本殿前でおみくじを引き、参道に御神水が流れる水琴窟があるので、帰りにおみくじをその御神水に晒すと文字が浮かんでくるのです。神からのお声がじわりと浮かんでくるなんて、遊び心をくすぐられます。このおみくじなら神からのお声を真摯に受け止めたいと思えますね。
その濡れたおみくじは、廻運燈篭(かいうんとうろう)にある自分の干支の納め口に入れて、燈籠を回すと開運すると言われています。どんなおみくじの結果でも、燈籠を回せば運気アップするなら、ドキドキ緊張せずにおみくじが引けますね。
榛名神社のどこが見どころか?
榛名神社の見どころは、何といっても本殿奥の御姿岩が一番ではないでしょうか。巨大な奇岩の前で、ただただ敬服するばかりではないでしょうか。
それから榛名神社には国の重要文化財に指定された建築物が多数あります。権現造りの本殿、唐破風造の神楽殿、国祖社・額殿、軒唐破風や彫物などが美しい双龍門や随神門、神幸殿です。これらは江戸時代中期以降の建造物です。落ち着いた趣のある美しい佇まいに、参拝する人々の心も癒されることでしょう。
鳥居をくぐった先の随神門から本殿までの長い参道は、凛としていて清々しくパワースポットが点在しています。五感を研ぎ澄ませながら、ゆっくりと歩いて禊を済ませ、本殿へ向かいましょう。参道沿いには、見どころがたくさんあります。禊橋を渡って進むと、千本杉と呼ばれる巨木があり三重塔が見えます。神橋や行者渓と呼ばれる滝があります。
有名な武田信玄が1563年に参拝し、矢を納めたと言われる矢立杉もあります。この杉は樹齢600年・高さ約55m・太さ9.7mと立派な巨木で、国の天然記念物となっています。矢立杉の脇には、もう一つの滝である瓶子(みすず)の滝があります。それから、国の重要文化財である建造物が見えてきて、本殿へと向かう参道となっています。
また参道には参拝する人々を迎えてくださったように、七福神が並んでいます。毘沙門天、寿老人、布袋、福禄寿、恵比寿、弁財天、大黒天の順番でお目にかかれます。長い参道は人々を飽きさせることなく、たっぷりと見応えがありますね。榛名神社は多くのご祭神とともに七福神まで祀られた、なんとも心強く有難い神社であると言えます。
榛名神社の一番パワーのある所
榛名神社で最もパワーのある所は、大迫力の御姿岩と言われています。自然の浸食により頭と胴体のような形となったその岩は、神がそこにいるかのような存在感のある岩です。また随神門の先が龍穴とされていて、岩壁と沢の流れで浄化力が強いパワースポットと言われています。迫力のある豊かな自然の中、凛とした空気に包まれている榛名神社。背筋を伸ばし清らかな心で参拝し、力強いパワーを頂きましょう。
ライター 梅花桜花
基本情報
住所:〒370-3341 群馬県高崎市榛名山町849
TEL :027-374-9050
アクセス:
・高崎駅からバスで80分
・関越自動車道前橋ICから車で60分
・関越自動車道渋川伊香保ICから車で50分

