伊香保神社とはどんなスポットなのか?
上毛三名山の1つである榛名山の北東、 群馬県渋川市伊香保に伊香保神社が鎮座しています。「石段街」で知られる伊香保温泉の湯元に近く、石段の最上段に建立されている神社が伊香保神社です。元々は別の場所に鎮座していましたが、平安時代以降に現在の地に遷座され、温泉の守護神として崇められてきました。標高700mほどに位置する境内からは、石段や温泉街など風情ある景色が一望できます。
「石段街」は伊香保温泉街の中心、シンボルとも言えます。見上げると天まで届くように続く長い石段は、戦国時代に造られました。現在は当初より少し段を増やした、365の段数があります。石段を伊香保神社まで上り詰めると、金運が上がると言われています。また、365段の石段には「365日賑わうように」との願いが込められているそうです。伊香保神社に守られた石段の両側には、旅館・お土産店・飲食店・遊戯場などが軒を連ね、多くの観光客で賑わっています。
そして、上野国三宮である伊香保神社は、名神大社にも名を残す長い歴史と格式のある神社です。縁結びや子宝のご利益があるとされ、女性に優しいパワースポットとしても知られています。石段街から少し奥まったところにある公共施設「伊香保温泉露天風呂」は、古くから「子宝の湯」として多くの人々に親しまれてきました。伊香保神社に参拝して、温泉で身も心も温まり、この地に溢れる開運パワーを引き寄せましょう。
伊香保神社の特徴
「伊香保」という名は古くからあり、「万葉集」の中の東歌にも登場しています。「厳つ峰」(いかつほ)・「雷の峰」(いかつちのほ)と呼ばれていたことに由来しています。榛名山群の中でも特に、水沢山を指す古名であったようです。伊香保神社の始まりは、水沢山を信仰対象としていたため元々は別の地に鎮座していました。
平安時代の記録によると、伊香保神社は835年に名神大社に列せられました。839年には従五位下・880年に従四位上・1030年頃に正一位、そして上野国三宮となっています。しかし、その地の豪族の衰退とともに伊香保神社も衰微をたどります。その後、伊香保温泉の源泉近くへと遷座されたことで、温泉の守護神として崇められるようになったようです。現在、ご祭神には温泉・医療・商売繁盛・子宝の神である、大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られています。この2柱のご祭神は、湯元近くの現在の地に移ってから祀られたと推測されています。
伊香保温泉が開湯された伝承は2つあります。1つは古墳時代の垂仁天皇(すいにんてんのう)の時代、もう1つは奈良時代の僧侶・行基(ぎょうき)が開いたという伝承が残されています。伊香保温泉の有名な石段は、戦国時代1576年に伊香保一帯を統治していた木暮祐利氏によって作られました。この石段街が作られたことで、伊香保は温泉街として発展します。今では伊香保温泉街は、群馬県を代表する観光スポットです。
石段が造られた当時、木暮氏は武田氏の配下でした。そして、伊香保温泉街は長篠の合戦で織田軍に敗れた、武田軍の武士たちの慰安・治療を目的とする湯治場となりました。このため伊香保温泉街は、日本で初めての計画的リゾート温泉街と呼ばれています。明治時代には「日本の温泉医学の父」とされるベルツ博士により、伊香保温泉は日本で初めて医学的な温泉療法の指導を受けました。ベルツ博士はドイツ人で、東大医学部の教授として明治政府により招かれた外国人の1人です。
伊香保温泉に湧き出る温泉水は体に良いとされ、公共施設「伊香保温泉露天風呂」のそばにある「伊香保温泉飲泉所」では温泉水を飲むことが可能です。浸かっても飲んでも良い、伊香保温泉の湯の効果は絶大ですね。温泉の守護神・伊香保神社が見守る伊香保温泉街は、地中からの強いエネルギーが溢れたパワースポットと言えます。
伊香保神社のご祭神
大己貴命
少彦名命
伊香保神社のご利益
伊香保神社は、温泉の守護・五穀豊穣・商売繁盛・家内安全・縁結び・子授け・安産などのご利益があると言われています。開運招福・縁結び・子宝祈願などの絵馬が人気で、願いが書かれた絵馬が境内にたくさん結ばれています。
伊香保神社のどこが見どころか?
古くより伊香保の街は、多くの文人や墨客が訪れるほど人気の温泉街でした。明治時代の文豪・徳冨蘆花(とくとみろか)は、自然豊かな伊香保の街を気に入り何度も足を運んでいます。画家の竹下夢二(たけしたゆめじ)も、伊香保に住んでいた少女からのファンレターで伊香保を知り、伊香保の気候・風土・人情などに心惹かれ、度々伊香保を訪問しました。現在、伊香保には「徳冨蘆花記念文学館」や「竹下夢二伊香保記念館」などがあります。また、伊香保神社へ至る石段には、与謝野晶子(よさのあきこ)が詠んだ伊香保の詩が刻まれています。
伊香保神社のこじんまりとした境内には、本社の他に神楽殿・石灯籠・休憩所などもあります。拝殿左側には、三峯神社・八坂神社・八幡宮・稲荷神社などの境内社が鎮座しています。神楽殿の1階には、昔の伊香保神社の写真・宝物などが展示されています。神楽殿のそばには、注連縄の巻かれた石碑や石灯籠もあります。句碑には江戸時代の俳人・東海坊烏明の句や、昭和時代の俳人・鈴木真砂女の句が刻まれています。鳥居側の石碑には万葉歌碑・松尾芭蕉の句碑・群馬出身の歌人である高山彦九郎が腰掛けた「腰掛けの石」などが残されています。
多くの人々に愛されてきた石段街にある伊香保神社にも、今でも多くの人が参拝に訪れています。本殿の後ろ側は広々とした景色を楽しめ、秋には美しい紅葉の山を眺められおすすめです。境内中央にはご神木「夫婦木」が立っています。根元は1つで途中から二股に分かれているご神木は、子宝・縁結び・夫婦円満などのご利益があるそうです。
伊香保神社の代表的なお祭りと言えば、秋の例大祭です。毎年、9月19・20日には伝統の本神輿・樽神輿が、石段街を颯爽と練り歩き大勢の見物客で賑わいを見せます。名神大神の社格を拝受したのが、平安時代835年9月19日だったことから、この日が例大祭の日となりました。また前日の9月18日は徳冨蘆花の命日にちなみ、追悼式典として茶会・湯くみ式などの「蘆花祭」も行なわれています。この9月の3日間は「伊香保まつり」と呼ばれています。明治30年頃から続く、伝統的なお祭りは大きな見どころです。
伊香保神社の一番パワーのある所
伊香保神社は、拝殿前が特にパワーがあると言われています。また、女性に優しい神社として知られ、ご神木の「夫婦木」にもパワーがあります。
伊香保神社のまとめ
群馬県渋川市の伊香保温泉街に、伊香保神社が鎮座しています。伊香保温泉街は「石段街」として知られ、その石段街の最上段に伊香保神社があります。名神大社にも名を残す伊香保神社は、温泉の守護神として古くより崇められてきました。また、縁結びや子宝のご利益があり、女性に優しいパワースポットとも言われています。
自然豊かな伊香保の地は、温泉も湧き出ていることから、強いエネルギーに溢れています。伊香保神社に参拝してこの地のパワーを頂き、身も心もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
ライター 梅花桜花
基本情報
住所:〒377‐0102 群馬県渋川市伊香保町伊香保1
電話番号:0279-72-2351 (不在時は渋川八幡宮 TEL 0279-24-0122)
定休日:無
拝観時間:24時間参拝可能
拝観料:無
アクセス:
・関越自動車道渋川伊香保ICより車で25分
・JR渋川駅よりバスで約30分
・伊香保バスターミナルより徒歩10分
駐車場:有(社殿裏に3台・石段街周辺に有料駐車場があります)

