蕪嶋神社

蕪嶋神社とはどんなスポットなのか?
青森県八戸市大字鮫町にある蕪島に、蕪嶋神社が鎮座しています。蕪嶋神社は古くから港町・八戸を見守り、商売繁盛・漁業安全の守護神として人々の信仰を集めてきました。蕪島はかつては小さな離島でしたが、埋め立てにより現在は陸続きとなっています。国の天然記念物に指定されたウミネコの、繁殖地としても蕪島は有名です。

ウミネコは魚のいる場所に集まるため、漁師にとっては良い漁場を知らせる鳥です。幸運・富を運ぶ神の使いとして、漁師たちからもウミネコは大切にされ、危害を加える人もなく人とウミネコは共存してきました。水産業の盛んな八戸市のシンボルともなっています。およそ3万羽ほどのウミネコが2月中旬〜8月までの間を蕪島で過ごし、春を告げる鳥とも呼ばれています。

5月になると蕪島の斜面には、蕪の花が一面に咲きだし黄金の島となります。ウミネコは5月頃から産卵・孵化期となり、蕪の花は外敵からひな鳥を隠すための、絶好の隠れ家となります。そして、ひな鳥が飛べるようになる8月頃に、蕪島から飛び立っていくのです。蕪嶋神社に参拝する際、繁殖期にはウミネコたちが、賑やかにお出迎えしてくれることでしょう。

蕪嶋神社は、蕪島の「蕪」にあやかり「株」となり、金運・人としての株があがる神社として人気です。また、ウミネコの「フン」が運よく命中した人は、縁起がいいと伝えられています。爆弾落下とも思えるウミネコのフンが命中した人には、蕪嶋神社で「会運証明書」を発行して頂けます。蕪島では無料の傘を貸して頂けますが、傘にフンが落ちても「会運証明書」は発行されません。運との出会いには、少しの勇気が必要なようです。

 

蕪嶋神社の特徴
蕪嶋神社が鎮座する蕪島は、名前に島とあるように、元々は周囲800m・長さ300m・幅140m・高さ20m程の小さな瓢箪型の離島でした。離島であった頃から、小魚も豊富で人も近づきにくい蕪島は、ウミネコには絶好の繁殖地だったのです。

江戸時代には蕪島周辺は、八戸藩唯一の貿易港・漁港として、藩の経済を支えていました。大正8年には蕪島まで橋が架けられ、自由に往来できるようになりました。さらに昭和17年には、旧日本軍により埋め立てられ陸続きとなり、現在の蕪島があります。

蕪島に蕪嶋神社が祀られたのは、鎌倉時代1296年と伝えられています。当時、征夷大将軍であった源頼朝(みなもとのよりとも)に、武将の工藤祐経(くどうすけつね)の子の犬房丸が仕えていました。犬房丸は罪を犯し流罪となり、現在の八戸市鮫町に移り住んでいました。その犬房丸は、蕪島が鎌倉の江の島に似ているため懐かしんで、江の島に祀られていた市杵島姫命(いちきしまひめのみこと・弁財天)を、蕪島にも祀って祟めたそうです。

その後、犬房丸の子孫が蕪島の対岸で休んでいると、弁財天尊像の「御鏡」が海中から浮かび上がってきました。そのため、弁財天尊像の「御鏡」を蕪島に祀ったと伝えられています。地元の八戸藩初代藩主より、歴代藩主から篤く信奉されてきました。

蕪嶋神社は、八戸城の東方角に位置しています。東方角は日が昇る、運気上昇の方位とされ、豊かな生命力・活力を授かれる吉方位です。3代藩主・南部直政(なんぶなおまさ)公は、世継ぎの嗣子が無く、蕪嶋神社で男子出産の祈願をしています。すると、ご加護によって男児が授かったそうです。それ以降も、蕪嶋神社の数多くの御神徳が藩史に残されています。

ご祭神の市杵嶋姫命の御神像は、八の肘を持つ八臂弁財天で、それぞれの手には「弓・刀・斧・羅索・矢・杵・矛・宝珠」を持っています。財運・厄除け・知恵などをはじめ、様々なご神徳がある力強い守護神です。頭上には幸福・金運・五穀豊穣の水の神である、人頭蛇身の宇賀神が鎮座しています。そのため、夫婦円満・縁結び・子授け・安産の神としても信仰を集めています。

 

蕪嶋神社のご祭神
ご祭神
市杵島姫命

相殿
天照皇御神(あまてらすおおかみ)

高霊神(たかおがみのかみ)
大物主命(おおものぬしのみこと)

 

蕪嶋神社のご利益
蕪嶋神社は、財運・厄除け・交通航海・産業振興・五穀豊饒・知恵・音楽・諸芸・富貴・夫婦円満・縁結び・子授け・安産のご利益があるとされています。「株(かぶ)」が上がるお守りとして、「かぶあがりひょうたんお守り」が人気です。金運だけでなく、人気運・出世運があがるとされています。また、「厄除けひょうたん」も人気で、厄を瓢箪に閉じ込め神官に祈祷して頂けます。

 

蕪嶋神社のどこが見どころか?
海に突き出したような蕪島は、眼前に太平洋の大海原が広がっています。三陸復興公園の一部で、天然の芝生で知られている種差海岸の北端に蕪島が位置しています。蕪島からは岩手県・宮城県まで南下できる、とても長い「みちのく潮風トレイル」が続いています。東北の森・海の恵み、里と川・海の繋がりが感じられる美しく豊かな道です。

小高い丘のような蕪島には高い樹木などもなく、入口には朱い鳥居があり、晴れた日には空の青さに朱い鳥居が美しく映えます。蕪の花が咲く季節には、黄色も加わり鮮やかな島となります。蕪嶋神社の拝殿までは、鳥居から92段の階段を上ります。鳥居の側には無料の傘が準備されていますが、準備の良い人はレインコートを着て参拝しています。

蕪嶋神社には、拝殿を囲むように整備された歩道があります。この歩道を3周することは「運開きめぐり」と呼ばれ、潮風に吹かれながら身を清められるそうです。歩道の途中には、海に張り出した急峻な崖や、七福神像を見ることができます。歩道で出迎えてくれる弁財天像は、赤ちゃんを抱いた珍しい像です。

「運開きめぐり」の後、拝殿前の「蕪・ひょうたん」の像を3回撫でてから、お参りすると運が開けると言われています。蕪とひょうたんの像には、無病息災・蓄財・子孫繁栄にご利益があるそうです。また、60日に1度訪れる弁天様の御縁日に「運開きめぐり」をすると、更にパワーが授かれるとされています。

そして、蕪嶋神社の新しい壮麗な社殿は、令和2年に再建されました。青森県産のケヤキ・ヒノキなどの木材を中心とした、木造2階建ての社殿です。2階が本殿・拝殿、1階が参拝者の休憩所が設けられています。社殿の屋根は反りあがる曲線が美しく、ウミネコが羽ばたいている様子が表現されています。建物内の吹き抜け天井彫刻・龍の天井画なども、見どころです。長さ8mの通し柱が22本も用いられ、強風にも耐えられる造りとなっています。

蕪島には、蕪嶋神社だけが鎮座しているだけです。波の音やウミネコの鳴き声に包まれた中、広がる美しい海辺の景色を眺めながら、蕪嶋神社の爽やかなエネルギーを頂けることでしょう。蕪島から徒歩圏内には「八戸市蕪島休憩所」や、「蕪島プロムナード公園」、「水産科学館マリエント」もあります。運が降り注ぐ蕪嶋神社に、参拝に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

蕪嶋神社の一番パワーのある所
蕪嶋神社全体が、金運・開運のパワースポットと言われています。神使のウミネコは富を運んでくる象徴であり、良い「運」を運んできてくれます。

 

蕪嶋神社のまとめ
青森県八戸市の蕪島に、蕪嶋神社が鎮座しています。古くから港町・八戸を見守り、商売繁盛・漁業安全の守護神として崇められてきました。国の天然記念物指定のウミネコの繁殖地として、蕪島は知られています。蕪嶋神社の「蕪・かぶ」から、金運・人としての株があがる神社として人気のパワースポットです。ウミネコの「フン」が命中した人は縁起がいいとされ、「会運証明書」を発行して頂けます。蕪嶋神社は爽やかなエネルギーや浄化作用、ウミネコの運ぶ「運」が授かれる神社です。

 

ライター 梅花桜花

 

基本情報
住所:〒031-0841 青森県八戸市大字鮫町字鮫56‐2
電話番号:0178-34-2730
定休日:無
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:無
アクセス:
・JR八戸駅から      車で 30分
・八戸自動車道八戸ICから  車で 25分
・JR八戸線鮫駅から 徒歩で15分
・種差海岸遊覧バスうみねこ号 「蕪嶋海浜公園」下車
駐車場:有
HP:http://kabushimajinja.com/

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