比叡山延暦寺

国宝・世界遺産の日本を代表する比叡山延暦寺
滋賀県大津市にある比叡山延暦寺は天台宗の総本山で、国宝・世界遺産に登録された日本を代表するパワースポットです。そんな比叡山延暦寺とは一体どんなお寺なのでしょうか?
今回は、「比叡山延暦寺」の人気の秘密や歴史、宗派、ご本尊、ご利益、見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。

 

比叡山延暦寺はどんなお寺?特徴は?
比叡山延暦寺は8世紀に天台宗の開祖・最澄によって開山され、約1,200年以上の歴史を持つ天台宗の総本山です。ご本尊は薬師如来で、病気平癒や無病息災をはじめ、さまざまなご利益で崇敬を集めています。

住所は滋賀県大津市ですが、京都と滋賀の1府1県に跨(またが)る比叡山(標高848m)の全域を境内とする日本の貴重な国宝であり、ユネスコの世界文化遺産に登録されている寺院です。庭園だけでも11庭園が国の名勝に指定されています。

延暦寺は修行道場や学問の場として、浄土宗の開祖・法然や浄土真宗の開祖・親鸞など数々の名僧を輩出している仏教の代表的聖地。延暦寺の最盛期は、3,000以上もの寺社があったといわれています。

延暦寺は1棟の建物ではなく、広い敷地の中に約150棟の堂宇が集まった総称で、「東(とう)塔」「西(さい)塔」「横川(よかわ)」という3つの区域に分かれ、さらに言うと、「三塔十六谷二別所」に細分化されています。

「東塔」は延暦寺発祥の聖域で、お寺の本堂にあたる「根本中堂」(国宝)をはじめとする区域を指し、「西塔」は第2代天台座主の円澄(えんちょう)が開いた聖域で、「釈迦堂」を中心とした区域。東塔から1km程北にあります。

そして「横川」は、西塔の北4km程の場所に第3代天台座主の円仁(えんにん)が開いた地であり、「横川中堂」を中心とした区域です。

延暦寺では現在も厳しい修行が行われています。

 

比叡山延暦寺の歴史
比叡山は古代から山岳信仰の山であったと考えられています。延暦寺の創建は奈良時代の788年で、1,200年以上の歴史のある古刹。天台宗の祖である最澄によって開山されました。山号は「比叡山」で、正式には「比叡山延暦寺」です。当初は「一乗止観院」と称していましたが、最澄が亡くなってから延暦寺となりました。

比叡山延暦寺は、浄土宗の開祖・法然や浄土真宗開祖・親鸞、臨済宗開祖・栄西、曹洞宗の開祖・道元など仏教史上著名な名僧を多数輩出しており、「日本仏教の母山」とも呼ばれています。

延暦寺はその権威や財力によって武力も強まり、10世紀頃には対立・抗争を繰り返すように。かつては「南都北嶺」と恐れられていました。その勢力は強力な権力を持ってしても制御できないほどで、武家政権との確執が生まれ、戦国時代には焼き討ちに遭っています。

江戸時代には再興が続けられ、各僧坊の再建も行われました。明治時代に入ると、神仏分離令が発布され、それ以降は延暦寺の鎮守社であった日吉社が独立。名称も日吉大社に改称して仏像や仏具など悉く処分するなどの過激な動きから、これが廃仏毀釈運動が全国にも波及した発端と考えられています。

一旦勢力が衰えたと思われた延暦寺ですが、戊辰戦争(上野戦争)により上野の寛永寺がかなりの打撃を受けたことから、延暦寺は再び天台宗の総本山として威厳を取り戻しました。

その後、落雷や怨恨による放火などで建造物や重要文化財が焼失するなど、幾多の災難もありましたが、1994(平成6)には、ユネスコの世界遺産に登録されています。2015(平成27)年には、日本遺産にも認定されました。

 

比叡山延暦寺の宗派
比叡山延暦寺の宗派は、天台宗です。

 

比叡山延暦寺のご本尊
比叡山延暦寺では、薬師如来をお祀りしています。

薬師如来(やくしにょらい)
薬師如来は、医薬の仏として信仰される仏様で、左手に薬壺を持ち、病気を治して苦しみから救う存在として、仏教が日本に伝えられた頃から人々の信仰を集めてきました。薬師如来のご利益としては、病気治癒、健康長寿、災難除去が挙げられます。

 

比叡山延暦寺のご利益とは?
比叡山延暦寺の主なご利益は、病気平癒や無病息災、商売繁盛、学業成就などが挙げられます。

 

比叡山延暦寺の見どころとは?
次は比叡山延暦寺の見どころについて見ていきましょう。比叡山延暦寺の見どころについては以下の通りです。

国宝の根本中堂(東塔エリア)
延暦寺の総本堂であり、最大の根本中堂は国宝に指定されており、廻廊は国の指定重要文化財です。秘佛のご本尊・薬師如来が祀られています。延暦寺五大堂の1つで、これまでに何度も災害で損壊しましたが、これまで1,200年以上一度も消えたことがない「不滅の法灯」という神仏にお供えする灯火があり、現在も守られています。

圧倒されるぐらい大きく壮麗な建物は延暦寺の歴史とその威厳を感じさせるのに十分なほど。季節ごとに色づく木々や花々とも相まって日本の伝統美を醸し出しています。10年かけて修復工事を行うことでも知られる建物です。

重要文化財の文殊楼(東塔エリア)
根本中堂前の石段を上がっていくと、文殊楼という比叡山の総門にあたる美しい楼門が見えてきます。文殊楼は慈覚大師・円仁によって創建された2階建ての門で、楼上には知恵の神様である文殊菩薩が安置されています。

重層和唐様式という建築様式で造られた文殊楼には中国五台山から持ち帰ったとされる霊石が埋められているそうです。五台山は中国の仏教聖地で、有名な世界遺産でもあります。こちらも本当に見事な総門ですよ!

比叡山国宝殿(東塔エリア)
延暦寺バスセンターの近くにある東塔エリアの国宝殿では、比叡山のご本尊以外の仏像や絵画、工芸品、文書などの文化財が展示されています。国宝や重要文化財など、見せていただくだけでも貴重な体験ができる空間です(国宝殿のみ拝観料が巡拝料に500円プラス)。

開祖である伝教大師・最澄は、国宝とは物でなく人の心という言葉を残しています。文化財を通じて心を見直す場となるように、という延暦寺の住職さんの言葉が心に響きます。

大講堂(東塔エリア)
同じく東塔エリアにある国指定重要文化財の大講堂は江戸前期の1634年に建立された伽藍で、ご本尊の大日如来坐像が祀られ、その両脇には、若い頃に延暦寺で修行したとされる法然、親鸞、良忍、真盛、一遍の木像と円珍、道元、栄西、日蓮の木像が安置されています。

ここは僧が学問や修行を行う場で、歴史上の名立たる僧たちも修行を行ったとされる建物。とても重要な建物ということがわかりますね。

法華総持院東塔(東塔エリア)
法華総持院東塔は1571年の比叡山の焼き討ちから400年経った1980(昭和55)年に阿弥陀堂の横に再興された建物で、伝教大師最澄が日本全国に建てた6ヶ所の宝塔のうちの1つで、日本を守る中心の役割をしているのがこの東塔です。

法華総持院東塔のご本尊は大日如来をはじめとする五智如来で、緑と朱赤の美しい塔の上部には、仏舎利と法華経が安置されています。

釈迦堂(西塔エリア)
釈迦堂は西塔の中心をなす堂宇で、東塔からは1km程離れており(東塔地区からシャトルバスで5分)、屋根の両端が反り返っているのが特徴といえます。延暦寺五大堂の1つで、寂光大師円澄によって開山されました。大変風格があり、歴史的・文化的にも貴重な建物です。こちらでは、一般の方でも修行体験(要予約)ができますよ。

国指定重要文化財の浄土院(西塔エリア)
延暦寺山内で最も清浄で荘厳とされる聖域で、比叡山の開祖である伝教大師最澄の御霊と亡骸が眠る御廟があるお堂です。こちらは毎日のように修行僧によって掃き清められており、しっかりと守られています。

国指定重要文化財の瑠璃堂(西塔エリア)
瑠璃堂は室町後期に建立された堂宇で、信長の焼き討ちを逃れた比叡山で唯一の建物です。瑠璃堂では薬師瑠璃光如来がご本尊として安置されています。瑠璃堂の建築様式は比叡山では珍しい禅宗様式で、かなり長い年月を重ねている分、大変心を惹かれる建物です。中は非公開なので、見ることができません。

横川(よかわ)中堂(横川エリア)
横川中堂は延暦寺五大堂の1つで、慈覚大師・円仁によって創建されました。旧堂は1942(昭和17)年に落雷で焼失し、鉄筋コンクリート造の現堂宇は1971(昭和46)年に再建されたもの。造りは遣唐使船をモデルとした舞台造りとなっています。

横川中堂のご本尊は円仁作と伝わる重要文化財の聖観音立像です。秋の紅葉の季節の紅葉とのコントラストが大変趣深い堂宇です。

元三(がんさん)大師堂(横川エリア)
四季講堂とも呼ばれる元三大師堂は、慈恵大師・良源(元三大師)の住居跡であり、元三大師を祀る堂宇です。おみくじを考案したのはこの元三大師堂といわれており、まさに「おみくじの元祖」。こちらでは、厄除け・魔除けの護符「角大師(つのだいし)の護符」を頒布しています。元三大師堂も国指定重要文化財です。

飯室谷(いむろだに)不動堂
飯室谷不動堂は延暦寺五大堂の1つで、別所飯室谷の山腹に位置しており、ご本尊に不動明王を祀るお堂です。この地は、古来「比叡山三大魔所」の1つといわれており、清浄地であることから、殊に身を慎み、殺生などをしてはいけないとされる聖地です。まさに秘境という言葉がピッタリの場所といえます。

無動寺明王(むどうじみょうおう)堂
無動寺明王堂は延暦寺五大堂の1つで、こちらも不動明王をご本尊に祀る堂宇。合わせて弁財天も祀られています。無動寺明王堂のある無動寺谷は比叡山の中腹に位置しており、根本中堂から南へ1.5km程離れた場所にあるお堂です。こちらも大変味わい深く壮麗な建物で、一見の価値があります。

 

比叡山延暦寺のお守り・御朱印帳
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印帳はチェックしておきたいですね。次は、比叡山延暦寺で販売されている「お守り」「御朱印帳」について見ていきましょう。

お守り
比叡山延暦寺のお守りは種類も豊富。どちらかといえばシンプルで、大変スタイリッシュなお守りです。形も多彩で、見るからにご神徳がいただけそうな感覚が伝わってきます。ネット販売も行われていますよ。

人気のお守りは、ひまわりの花がモチーフの「元気守り」や「八方方位除け守り」、白・黒モノトーンカラーの2種類ある「曼茶羅(大日)守り」、「錫杖お守り」など。女性には「福寿守り」も雅な雰囲気の袋守りで人気です。縁結びには三角形の「縁守り」がいいでしょう。ご本尊の「薬師如来御守」もおすすめですよ。とにかくいろいろあって迷ってしまいそうですね。

御朱印帳
比叡山延暦寺のオリジナル御朱印帳(初穂料1,700円)は、10種類以上あります。セットで御朱印帳袋(1,600円)もいかがでしょうか?御朱印は20種類以上!3区域・各お堂でいただけます。そのほか、縁日限定でいただける御朱印もありますよ。御朱印マニアなら必見ですね!

 

比叡山延暦寺で特にパワーがある場所は?
比叡山延暦寺で特にパワーがある場所は、東塔エリアの根本中堂と西塔エリアの浄土院、横川エリアの横川中堂です。根本中堂は延暦寺の総本堂であり、東塔地区の中枢。浄土院は、開祖である伝教大師・最澄上人の御霊を祀るお堂で、横川中堂は横川エリアの中心で延暦寺五大堂の1つでもあります。いずれも最も聖なる領域とされる場所です。

 

まとめ
1,200年以上の歴史を持つ天台宗の総本山で、日本を代表するパワースポット・比叡山延暦寺。国宝や世界遺産にも指定・登録されており、さまざまな歴史を経て今なお受け継がれている伝統の凄さを痛感します。是非、感動を実際に体感してみて下さい。

 

ライターネーム Kikumikan

 

基本情報
住所:滋賀県大津市坂本本町4220
電話番号:077-578-0001
拝観時間:8:30~16:00 ※東塔地区と西塔・横川地区のみ3~11月は9:30~(受付は15:45迄)
拝観料:大人1,000円(国宝殿拝観料と巡拝料セットなら1,500円)
定休日:無休
HP:https://www.hieizan.or.jp/
駐車場:無料駐車場あり
アクセス
・JR湖西線 比叡山坂本駅から江若交通バスで「ケーブル坂本駅」へ→比叡山坂本ケーブルで「もたて山駅」下車→徒歩約7分
・京都東I.Cから滋賀里ランプを出て車で約3分

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