金刀比羅宮

長い石段がある「こんぴらさん」で有名な金刀比羅宮
香川県琴平町に鎮座する金刀比羅宮は「こんぴらさん」の愛称で有名なパワースポット。全国に約600社ある金刀比羅神社、琴平神社あるいは金比羅神社の総本宮です。そんな全国でも信仰の篤い金刀比羅宮とは一体どんな神社なのでしょうか?今回は、「金刀比羅宮」の人気の秘密や歴史、ご祭神、ご利益、見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。

 

金刀比羅宮はどんな神社?特徴は?
「讃岐のこんぴらさん」の愛称で親しまれる金刀比羅宮は、JR予讃線の琴平駅から車で11分程の場所に鎮座する神社で、年間300万人もの人々が参拝に訪れます。江戸時代以降、海上安全の神様として船乗りの人々から篤く信仰されてきました。

金刀比羅宮の最大の特徴といえば、表参道から本宮までの785段、奥社までトータル1368段の非常に長い石段!この長い石段を登り切った時は感動もひとしおです。そのかわり、間に何もなくてひたすら1368段の石段を登るのではなく、途中途中にお店もいっぱいありますし、見どころもいくつもあり、楽しみながら到達できます。

金刀比羅宮は江戸時代の庶民にとっては伊勢神宮に参拝する「伊勢参り」と同じように一生に一度はお参りしたいと考えられていたそうです。金刀比羅宮の例大祭は毎年10月9日から10月11日の3日間執り行われます。

 

金刀比羅宮の歴史
金刀比羅宮の創建年ははっきりしておらず、由緒については諸説ありますが、象頭山金毘羅(ぞうずさんこんぴら)大権現と呼ばれた本社は1001年に社殿を修築。保元の乱で讃岐国へ流された崇徳天皇(上皇)が参籠したことから、崇徳天皇の崩御の翌年(1165年)に本社相殿に奉祀したとされており、中世以降、全国に勧請されたようです。

江戸時代には伊勢参りと並んで「金毘羅参り」が盛んになり、全国の庶民にも信仰が広まりました。1868年の明治元年の神仏分離令を受けて、「象頭山金毘羅大権現」を「琴平山金刀比羅宮」に改称し、神道の神社となりました。本宮本殿は1878年に再建されています。金刀比羅宮は近代社格制度によって、1871年(明治4年)には国幣小社に列格。1885年(明治18年)には国幣中社に昇格しています。

 

金刀比羅宮のご祭神
金刀比羅宮のご祭神は大物主命(おおものぬしのみこと)、崇徳天皇(すとくてんのう)の2柱です。

大物主命(おおものぬしのみこと)
大物主命は日本神話に登場する神様で、大国主命とともに日本の国造りに携わったとされる神です。中には、大国主命と大物主命は同一の神様ではないのかという説が存在したり、書物によってその描写は異なります。大物主命の神格は国造りの神、蛇神で、ご利益は国土開発、殖産興業、五穀豊穣、商売繁盛、方除け、海上守護、縁結び、病気平癒などを司っています。

崇徳天皇(すとくてんのう)
崇徳天皇は鳥羽天皇の第一皇子で、日本の第75代天皇。平安末期に起こった1156年の保元の乱で後白河天皇に敗れ、讃岐に流されます。崇徳天皇(上皇)が金刀比羅宮を参籠したことから、崇徳天皇の崩御の翌年(1165年)に本社相殿に奉祀されました。崇徳天皇のご利益としては、男女のご縁をはじめとするすべての悪縁を切るご利益で知られています。

 

金刀比羅宮のご利益とは?
金刀比羅宮の主なご利益は金運上昇、商売繁盛、五穀豊穣、縁結び、健康長寿、病気平癒、海上守護、悪縁切りなどが挙げられます。

 

金刀比羅宮の見どころとは?
次は金刀比羅宮の見どころについて見ていきましょう。金刀比羅宮の見どころについては以下の通りです。

大門(おおもん)
金刀比羅宮の大門(随神門)は、石段を365段登ったところにある境内の入口です。江戸時代の1654年に水戸光圀の兄である讃岐国高松藩主・松平頼重から寄進されたもので、元々は仁王門でしたが、現在は門の両脇に弓を持つ右大臣・左大臣が配置されています。「琴平山」の扁額は、江戸後期・明治時代に有栖川宮熾仁親王がお書きになったもの。軒下の龍の彫刻や味わい深い建築様式なども見どころとなっています。

五人百姓
大門を抜けたところには鎌倉時代から特別に商売を許可された5軒の飴売りの露店があります。通常、大門を越えた境内での商売は禁止されています。ここで販売しているのは、「加美代飴」というベッコウ飴をはじめとした定番のお土産品です。「加美代飴」は金刀比羅宮でしか買えない名物お菓子。ほんのり柚子の風味もする甘いべっこう飴は、残り1,000段程の長丁場の糖分補給にもピッタリですね。

桜馬場
桜馬場は金刀比羅宮の大門を越えた先に続く150mの平坦な石畳の道で、香川県内でも有名な桜の名所です。しだれ桜や牡丹桜など美しい桜が咲き乱れ、4月の10日には優雅な「桜花祭」の神事が催されます。桜の季節の境内の景色も壮観ですよ。

国登録有形文化財の宝物館
金刀比羅宮の宝物館は明治時代の1905年に建造された西洋風の建物で、かつて観音堂の本尊であった重要文化財の「十一面観音立像」や護摩堂の「本尊不動明王立像」といった金刀比羅宮のお宝が展示されています。入場料は宝物館と表書院、高橋由一館共通で800円です。

御廐(みうまや)
石段の429段目には銅の鳥居があり、それを抜けると広場が見えてきますが、その中央には大きなクスノキがあり、御廐はその奥にあります。現在、神馬の「月琴号」と「ルーチェ号」の2頭が飼われており、例大祭の神輿の行列に随伴し、献馬式も行われます。つぶらな瞳でとっても可愛い神馬さん達も是非チェックしてみて下さいね。

こんぴら狗(いぬ)
江戸時代、庶民にとって「お伊勢参り」は一生に一度の夢で、「こんぴら参り」も人生の一大イベントでした。今でこそ交通機関が発達していますが、昔は江戸を中心とした東日本各地からこういった社寺に参拝するのは大変だったので、当人に替わって代参してもらうことも流行っていたようです。

代参は人だけではなく、犬も「こんぴら参り」と記した袋を首にかけ、飼い主の代参をしていたともいわれています。飼い主に代わって代参した犬は「こんぴら狗」と呼ばれていました。境内の高橋由一館の手前に「こんぴら狗」の銅像があります。江戸時代のそんなエピソードを知ったら、こんぴら狗への愛着も湧きますね。

国の重要文化財・表書院
金刀比羅宮の表書院は江戸初期の1659年に造られた書院造りの建物で、儀式や参拝に訪れた人々との応接の客殿として用いられていました。国指定の重要文化財である表書院では、「遊虎図」で知られる江戸時代の代表的な絵師・円山応挙(まるやまおうきょ)などの障壁画を一般公開しています。表書院の入場料も宝物館と共通で800円です。

本宮拝殿・本宮展望台
桧皮葺(ひわだぶき)・大社関棟造りの本宮拝殿は785段地点にあり、こちらも荘厳で、趣のある造りが一見の価値ありです。江戸時代は装飾も絢爛豪華なものだったそうですが、明治以降は素木造りの社殿に変わったようです。
それでもひときわ目立つ壮麗なご社殿に思わず目を奪われます。本宮前の展望台からは讃岐平野や瀬戸内海などの素晴らしい景色が広がっており、天気の良い日は瀬戸大橋も見ることができます。

国指定重要文化財の旭社
この旭社から先は道が上りと下りに分かれているので、本宮を見た後は下りの旭社に降りて行きます。石段の628段目に立つ旭社は、江戸後期の1,837年に2万両の寄進で建てられた高さ約18mの銅瓦葺・二層入母屋造の荘厳な建物で、国の重要文化財に指定されています。

金刀比羅宮の中でも大きさが最大で、非常に立派な見た目から、本殿と見間違える人も多いのだとか。華麗な装飾も見どころの1つとなっています。1円玉を浮かして運試しをすることができる水がめもありますよ。

奥社・厳魂(いずたま)神社
一般的には奥社と呼ばれる金刀比羅宮の巌魂神社は金刀比羅本教の教祖である巌魂彦命(いずたまひこのみこと)をご祭神として祀ってある神社です。奥社は1,368段の石段を登り切った先にようやくたどり着ける最終地点!

厳魂神社には朱塗りの拝殿があり、その横には石の壁の「威徳巖(いとくのいわ)」があります。威徳巖は厳魂彦命が参籠したといわれる旧跡。石壁には、天狗と烏天狗の彫り物を見ることができます。そしてもう1つ素晴らしいのが、奥社からの絶景!1,368段の頂上からの絶景は見逃せませんね。

 

金刀比羅宮のお守り・御朱印帳・おみくじ
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、金刀比羅宮で販売されている「お守り」「御朱印帳」「おみくじ」について見ていきましょう。

お守り
金刀比羅宮のお守りでなんといっても有名なのが、「幸福の黄色いお守り」(初穂料1,000円)。この黄色いお守りと「ミニこんぴら狗」がセットになったもの(1,500円)も人気です。「笑顔元気くん守り」(500円)は、金刀比羅宮のキャラクター「笑顔元気くん」のお守り。青、トリコロールカラー、赤、白4種類の笑顔元気くんが描かれています。笑顔で楽しい1年を過ごせるよう願いが込められたお守りです。

そして注目は、「金幣御守」という金の幣帛お守りで、金刀比羅宮ならではのお守り。種類は「一号金幣御守」(30,000円)と「二号金幣御守」(20,000円)の2種類があります。そのほか、それぞれの干支とカラーが12種類楽しめる「十二支根付守」(500円)や淡いグリーンとピンクが素敵な「良縁御肌守」(500円)、「学業御肌守」(500円)、「子供御肌守」(500円)などもチェックしてみて下さいね。

御朱印帳
金刀比羅宮のオリジナル御朱印帳はカラフルなギンガムチェックの「笑顔元気くん御朱印帳」(初穂料2,000円)です。可愛さに加えて、こんぴらさんオリジナルということでなかなかの人気ぶり。赤・青・白のトリコロールカラーになっています。金刀比羅宮の御朱印は500円で頒布されています。

おみくじ
金刀比羅宮のおみくじの中でも見逃せないのが、「こんぴら狗(いぬ)の開運みくじ」(初穂料100円)です。白い3匹のこんぴら狗の背中にそれぞれおみくじが入っており、横にある賽銭箱に100円を入れておみくじを引きます。おみくじの中には金色の小さなこんぴら狗が入っており、おみくじのメッセージだけでなく、縁起物としても楽しめるおみくじになっています。

 

金刀比羅宮の特にパワーがある場所は?
金刀比羅宮が鎮座する象頭山全体にパワーはありますが、その中でも奥社は山頂に近く、こんぴらさんのパワースポットといわれています。金刀比羅宮は四国随一のパワースポット。奥社のご利益としては数々の厄災から守っていただけるという浄化・お祓いのエネルギーが強力。1,368段の石段を登り切った時には金刀比羅宮の素晴らしいパワーをいただけているはずです。

 

まとめ
「こんぴらさん」の愛称で親しまれる全国的にも有名なパワースポット・金刀比羅宮。本宮まで785段、奥社まで1,368段を登り切るのは結構大変かもしれません。ですが、往復で3時間ぐらいの長い道のりの間には、要所要所にある見どころがあるので、体力が許すのであれば、是非奥社まで登ってみて下さいね。

 

ライターネーム Kikumikan

 

基本情報
住所:香川県仲多度郡琴平町892-1
電話番号:0877-75-2121
営業時間:参拝時間 6:00~18:00(授与所9:00~17:00)
HP:http://www.konpira.or.jp/
駐車場:専用駐車場はなし(近隣に有料のコインパーキングあり)
アクセス:
・JR土讃線 琴平駅からタクシーで約11分(徒歩30分)

・琴平電鉄 琴電琴平駅からタクシーで約11分(徒歩30分)
・高松自動車道 善通寺I.Cから車で約13分(国道319号線)

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