神の使いである白蛇を祀る巴塚がある和田神社
兵庫県神戸市兵庫区に鎮座する和田神社は、「兵庫七福神」の1つに指定されており、平安時代に平清盛が市杵嶋姫大神を勧請して始まったとされるパワースポットです。そんな和田神社とは一体どんな神社なのでしょうか?今回は、「和田神社」の人気の秘密や歴史、ご祭神、ご利益、見どころ等、ポイントごとに紹介していきます。
和田神社はどんな神社?特徴は?
和田神社は赤い大鳥居が目印の神社で、神戸市営地下鉄海岸線の和田岬駅から歩いてすぐの場所に鎮座しており、地元の人々からは「和田宮さん」の愛称で親しまれています。和田神社は「兵庫七福神」の1つに指定され、金運のご利益で有名です。
「兵庫七福神」に指定されている神社仏閣を巡る「兵庫七福神めぐり」は、福をもたらす七福神を祀る7つの神社や寺(和田神社、蛭子神社、福海寺、能福寺、真光寺、薬仙寺、柳原天神社)を巡ることを指しており、七福神めぐりをすると、7つの福を授かることができるといわれています。
和田神社は七福神の中で弁財天様を祀っており、琵琶を奏でる弁財天(市杵嶋姫大神)像が拝殿脇に立っています。天御中主大神、蛭子大神、市杵嶋姫大神をご祭神に祀り、境内の至るところに白蛇や埴輪が見られるのも特徴の1つです。
また、サッカーJリーグの「ヴィッセル神戸」が毎年祈願に訪れることでも知られています。和田神社のご社殿や鳥居は、阪神・淡路大震災で被災・倒壊したものの、修復がなされ、鳥居は再建されました。
和田神社の境内社は、宮比(みやび)社、秋葉神社、猿田彦社、高倉稲荷神社で、例大祭は、春と秋の2回行われ、春季大祭が5月2日と3日、秋季大祭が11月2日と3日に斎行されます。
和田神社の歴史
神社が元々あった場所は現在の神社から西南に約800mの「蛭子の森」と伝わっており、かつて、淡路島からご祭神の蛭子大神が船で本州に到着した場所のことを指しています。和田神社の創建年ははっきりとは分かっていませんが、平安時代の1173年、平清盛が安芸の宮島から市杵嶋姫大神を勧請したのが始まりともいわれています。
江戸時代の1658年、大水害で武庫川堤防が決壊。その時、天御中主大神の坐す神輿が和田岬に漂着し、それを知った当時の尼崎城主・青山幸利公が天御中主大神を主神にして社殿を造営し、和田の明神と呼ばれるようになったとのこと。1902(明治34)年には、造船所建設の為、和田神社は現在地に遷座しました。
和田神社のご祭神
和田神社のご祭神は、天御中主大神、蛭子大神、市杵嶋姫大神の3柱です。
天御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)
天之御中主大神は宇宙の中心であり、万物の根源を示す神と考えられ、また、神仏習合においては北極星や北斗七星を神格化し「妙見菩薩」と同一とも考えられています。天之御中主大神の神格は宇宙の根源神で、主なご利益として、開運招福、安産、長寿、厄除け、病気平癒などが挙げられます。
蛭子大神(ひるこのおおかみ)
蛭子大神は、『古事記』によると国産みで伊耶那岐命と伊耶那美命との間に生まれたとされる最初の神です。不具の子とされ、葦舟に乗せられ海に流されてしまいます。蛭子(ひるこ)は水蛭(ひる)のように骨がなく、手足が異形と一般的には考えられていましたが、一説によると、蛭子(ひるこ)と恵比寿を同一視する考えもあり、えびす信仰と結びついて七福神の恵比寿様と同様の神格とご利益があるとされます。
蛭子大神の神格は海の神、漁業の神、市場の神で、主に商売繁盛や金運上昇、航海安全、豊漁、良縁成就のご利益を司っています。
市杵嶋姫大神(いしきしまひめのおおかみ)
市杵嶋姫大神は日本神話に登場する女神です。宗像大社を総本宮とした宗像三女神(むなかたさんじょしん)の1柱で、宗像三女神の中では三女にあたります。天照大神が須佐之男命の剣を噛んで吹き出した霧から生まれたといわれる神様です。
宗像三女神は弁財天様と同一視されており、市杵嶋姫大神は絶世の美女と言い伝えられています。市杵嶋姫大神の神格は、海神、豊漁の神、航海安全の神で、航海安全、豊漁、五穀豊穣、商売繁盛、芸能、金運上昇のご利益があります。
和田神社のご利益とは?
和田神社の主なご利益は、金運上昇、商売繁昌、海上安全などが挙げられます。
和田神社の見どころとは?
次は和田神社の見どころについて見ていきましょう。和田神社の見どころについては以下の通りです。
市杵嶋姫大神の像
和田神社は、「兵庫津七弁天」の1つといわれ、平安時代の12世紀に平清盛が安芸の宮島から市杵嶋姫大神を勧請したのが当神社の始まりともいわれています。和田神社は「兵庫七弁天」の1つでもあり、境内には弁財天と同一視される市杵嶋姫大神の像も安置されています。金運・財運、商売繁昌、芸事上達、航海安全のご利益をお持ちの神様です。
巳塚
この巴塚は、和田神社の神の使いとして古くから崇敬されてきた白蛇を祀った場所で、境内社の高倉稲荷神社の隣にあるパワースポット。この祈願巴に願い事を書いて納めると、願いが叶うといわれています。社には奉納された白蛇がたくさん置いてあるのが印象的です。金運の神社だけに、白蛇が神の使いとして金運のご利益をもたらしてくれると信仰を集めています。
影向(ようご)の松
和田神社の御神木の「影向の松」は、神の使いの白蛇が初めて姿を現したとされる松の木です。「影向」とは神仏が仮の姿として人々の前に現れることを意味しています。影向の松の前にある祠の中にはなんともユニークな2匹の白蛇がいて、こちらもインパクトがあります。
埴輪
あちこちに白蛇があるかと思えば、いろんな形をした埴輪もたくさん見ることができる和田神社。表情も豊かで、素朴な埴輪は葬送儀礼に用いられていたと考えられています。馬の形や人の形、それぞれに味わいがあって面白いですね。
神田兵右衛門(かんだひょうえもん)石碑
和田神社の大鳥居をくぐり、進んで行くと左側に神田兵右衛門の顕彰碑があります。神田兵右衛門は江戸時代の19世紀に兵庫県姫路市に生まれた公共事業家で、明治期に兵庫県の運河建設に大きく貢献しました。
神田兵右衛門は初代の神戸市議を務め、神戸商業会議所を設立するなど数々の功績を残し、「神戸発展の父」と呼ばれた人物です。海上安全の神様として信仰を集める和田神社に石碑があるのも頷けますね。
和田神社のお守り・御朱印帳
せっかく神社の参拝に訪れたなら、お守りや御朱印はチェックしておきたいですね。次は、和田神社で販売されている「お守り」「御朱印帳」について見ていきましょう。
お守り
和田神社のオリジナル御守(初穂料500円)は、厄除けと肌守りの2種類あって、いずれも品があって素敵なデザイン。肌守りは御神木のイチョウのデザインとなっています。オリジナル御朱印帳と同じ絵柄なので、セットで購入してもいいですね。
御朱印帳
和田神社のオリジナル御朱印帳は、肌守りと同じデザインのイチョウの絵柄になっており、とってもおしゃれです。兵庫七福神めぐりの専用御朱印帳もありますよ。御朱印は、右下に「神戸南濱総鎮守」と入った直書きのものがいただけます。
和田神社で特にパワーがある場所は?
和田神社で特にパワーがある場所は、巴塚です。巴塚は、神の使いである白蛇を祀る場所で、祈願巴に願い事を書いて納めると願いが叶うといわれており、奉納された白蛇が山のように積まれてあるのも印象的です。
まとめ
「兵庫七福神」の1つに指定されており、金運・財運アップのご利益で有名な和田神社。地元の人々からは「和田宮さん」の愛称で親しまれており、「兵庫七福神めぐり」を楽しむこともできるパワースポットです。弁財天様は美の象徴でもあるので、美容運アップのお願いをしても良いかもしれませんね。
ライター Kikumikan
基本情報
住所:兵庫県神戸市兵庫区和田宮通3丁目2-45
電話番号:078-652-1551
拝観時間:8:30~17:30
定休日:無休
HP:http://www.wadamiya.jp/
駐車場:無料駐車場あり
アクセス:
・神戸市営地下鉄海岸線/JR和田岬線 和田岬駅から徒歩約2分
・阪神高速道路 柳原I.Cから車で約4分
・阪神高速道路 湊川I.Cから車で約6分

